要点
- まず2026年度を105分で解き、失点原因を2つに絞る。学校の問題と先生の添削で直せるなら買わない
- 段落を見失うなら長文700改訂版を6題。日本語説明で条件を落とすなら記述式トレーニングを4題。短い意見の理由が薄いなら、基本文が書ける人はPlusの理由・対比・例示と13問から名大6答案へ
- 2026年度の本文がないなら学校教材か2027年版年度別赤本。英語15カ年第9版は2024年度まで。グラフで事実と推測が混ざるなら、Plusの構成法と名大2022・2023・2026年度の3資料、計5答案を使う
2027年度の名大志望で参考書に迷ったら、まず2026年度を105分で解き、失点原因を2つに絞ります。今年は15語以内の英語説明と3つの短い英語答案があり、段落を見失うなら700、日本語説明で条件を落とすなら記述式トレーニングを選びます。有名な本を終えていない不安があっても、学校の問題と先生の添削で直せるなら買いません。

2026年度は105分で4大問と短い答案を解く
名大の前期英語は全学部共通です。2026年度は長文2題、対話文1題、英作文1題の4大問でした。短い英語答案はⅠに1つ、Ⅲに1つ、Ⅳに2つあり、これにⅡの日本語説明が加わります。
大問 | 2026年度のテーマ・分量・形式 | 答案で必要なこと |
|---|---|---|
Ⅰ | 睡眠と記憶の約600語。15語以内の英語説明、整序、和訳、文補充・語補充、内容選択 | 指定の主語から始め、本文の現象を短く説明する。文補充では段落の役割を保つ |
Ⅱ | 科学論文の量と質の約700語。和訳、30〜40字の日本語説明、抜き出し、文補充・語補充 | 批判と筆者の反論を分け、説明に必要な対象と条件を残す。句読点も字数に含める |
Ⅲ | リモートワークの発表練習をする学生2人と先生の対話、約680語。選択問題と30〜40語の意見 | 発表内容と先生の助言を分ける。自分の勤務形態の好みを理由付きで述べ、語数を末尾に書く |
Ⅳ | 12か国の添い寝率の棒グラフ。問1は傾向と考えられる理由を40〜50語、問2は利点か欠点の一方を30〜40語 | 資料の事実と自分の推測を書き分ける。問2は一方を1つ選び、具体的な理由を付ける |
本文の語数は河合塾の2026年度講評の数え方によります。代ゼミ・駿台とは数え方がそろわないため、会社をまたいで増減を計算しません。河合塾の同じ基準では、Ⅰは前年792語から595語、Ⅱは804語から699語へ短くなり、Ⅲは604語から682語へ長くなりました。
河合塾・駿台・代ゼミは、4題すべての難度を「標準」と評価しています。長文が短くなっても、本文の意味を15語や30〜40字へ収める時間は要ります。今年は和文英訳の出題がありませんでしたが、英語の基本文を書く練習は短い説明と意見に使います。
大問・小問の配点、英語単科の平均点、詳しい採点基準は公式に示されていません。学部ごとの英語の配点は募集要項で異なります。2027年度も同じ形式とは限らないので、今年の答案を直した後は別形式にも取り組みます。
2026年度の本文がないなら、学校教材か2027年版年度別赤本
名古屋大学の公式公開ページには、問題と出題意図・解答例があります。ただし、Ⅰ・Ⅱの本文と和訳2問の解答例は非公開です。無料のⅢ・Ⅳだけでは、今年の全問を105分で通して解けません。
2026年度の本文がないなら、まず学校教材を使い、借りられなければ2027年版年度別赤本を選びます。 文系・理系とも2022〜2026年度の前期5年分で、問題編は別冊です。英語以外の受験科目で1冊を選び、英語のために両方は買いません。
両版の税込定価は各2,585円です(教学社の文系版・理系版、2026年10月2日)。既に今年の全問題と解説を持つ人は、その教材で診断します。
文系受験生は、購入先で表紙に「文系」「2027」とある年度別赤本を選びます。
理系受験生は、表紙に「理系」「2027」とある1冊を選びます。
理系数学も同じ1冊で進める人は、名大理系数学15カ年と年度別赤本の使い分けへ進めます。数学15カ年と英語15カ年は別の本です。
失点原因を2つ選び、この章をこの量だけ練習する
答案を「段落の役割」「短い説明の条件落ち」「短い意見の理由の薄さ」「グラフの事実と推測の区別」「一文の構造」に分けます。Ⅲの誤選択は、発言者と助言の範囲を読み違えたかも残します。空欄と時間超過を含め、大きい失点原因2つだけを直します。
章・目次の名称は出版社の資料、選ぶ量と名大への戻り方はKaupediaの案です。本の問題を今年と同じ型だと決めず、仕上げは名大の実問で行います。手持ちの解説で同じ練習ができる人は買い足しません。
大問・止まった所 | この本のこの章を、この量だけ | 終わったら名大のどこへ戻るか | やめること |
|---|---|---|---|
Ⅰ・Ⅱ:一文の構造で止まるなら | 手持ちの解釈書か『基礎英文解釈の技術100 音声オンライン提供版』の失敗項目から30例題 | 2026年度Ⅰ・Ⅱの和訳を白紙から書き、誤った品詞・名詞節・並列を説明する | 透視図・ポレポレ・技術100を全部順に始める |
Ⅰ・Ⅱ:段落を見失うなら | 『やっておきたい英語長文700 改訂版』をまず6題。文補充は名大15カ年第1章か年度別から該当する4長文 | 2026年度Ⅰと2025年度Ⅱの文補充で、段落の中心と前後の情報を1行で示す | 同じ単語があるだけで文を選ぶ |
Ⅰ:15語説明で条件を落とすなら | 今年と既習長文で15語以内・指定主語の計6答案。基本文が崩れる人だけ通常の和文英訳編10〜20ポイントを先にする | 2026年度Ⅰで本文の必要な内容、指定主語、15語以内を同時に満たす | 自由な意見や東大の全体要約に置き換える |
Ⅱ:日本語説明で条件を落とすなら | 『英語長文プラス 記述式トレーニング問題集』の巻末「説明問題」と巻頭の直し方を読み、問題1・3・4・10の4題。名大30〜40字の説明も6答案 | 2026年度Ⅱで、何について、どんな条件で、何が心配なのかを字数内に残す | 下線付近を訳しただけで終える |
Ⅲ:先生の助言と発表を混ぜるなら | 手持ちの名大過去問から会話4題。発表内容と先生の助言を分けてメモし、作文込みで解く | 2026年度Ⅲで助言の範囲、話題に出たか、問いかけの働きを本文から判定する | 会話の決まり文句集だけで済ませる |
Ⅲ・Ⅳ問2:短い意見の理由が薄いなら | 基本文が書ける人はPlusのChapter1、Section01・07・09とChapter2の13問。その後、名大の短い意見6答案 | 2026年度Ⅲは立場を1つ、Ⅳ問2は利点か欠点を1つ選び、理由付きで30〜40語を書く | 長い導入と結論で語数を埋める |
Ⅳ問1:グラフで事実と推測が混ざるなら | PlusのChapter3の図表の構成法と、名大2022・2023・2026年度の3資料。計5答案を最初の目安にする | 2026年度は国比較の事実と考えられる理由を書く。2023年度は年による変化を扱う | 数値の全列挙、時間軸のない図で増減を書く |
文補充の4長文は、実物で該当形式を選ぶ練習量です。15カ年に必ずその数があるという意味ではありません。2025・2026年度は15カ年に入らないため、年度別教材を使います。
Ⅰ・Ⅱは、一文・段落・短い説明を分けて直す
一文の構造で止まるなら、手持ちの解釈書から30例題
語の意味を知っていても、誰が何をするのかを違えたら、一文の構造から戻ります。主語・述語、名詞節の中身、並列する範囲を、自分の和訳と解説で比べます。構文の名前を付けた後に、意味の抜けた箇所を書き直します。
最初は失敗した項目から30例題を選び、自分で訳す、誤読の理由を書く、翌日に再訳する順です。新しく1冊が要るなら、基礎100・技術100・ポレポレの違いで今の段階に合わせます。ここで使う基礎100は表紙に「基礎」「音声オンライン提供版」とある本で、無印の技術100とは別です。
教科書の短文でも主語・動詞が分からない人は、肘井の必修編と技術70の選び方へ先に戻ります。基礎100の細かな例題番号は指定せず、手持ちの目次で誤りに合う項目を選びます。
段落を見失うなら、長文700改訂版をまず6題
一文は読めるのに段落を見失うなら、長文700改訂版を選びます。 600〜900語の長文15題から、最初は6題だけです。手元の各題の語数を見て600〜750語を中心に選び、800〜900語も2題程度混ぜます。問題番号は公開見本から分からないため指定しません。
解いた後は、段落ごとに主張・批判・反論・例のどれに当たるかを1行で残します。Ⅱなら、論文の量への批判と、それに対する筆者の反論を混ぜていないかを見ます。本文を毎回全訳するより、前の段落を次の段落へどうつないだかを説明します。
公式見本の解説には、対立する見方を拾う説明や要約があります。自分の段落メモと比べ、主張を取り違えた所を直します。税込定価は1,210円です(河合出版、2026年10月2日)。
700の全題に文補充があるかは分かりません。文補充は名大の過去問から4長文程度を選び、2026年度Ⅰや2025年度Ⅱも使います。選んだ文が段落の冒頭に合う理由と、選ばなかった文が合わない理由を1行ずつ残します。
15語説明で条件を落とすなら、指定主語の6答案
Ⅰの15語説明は、本文にある現象を短い英語へ言い換える問題です。自分の意見を足す前に、説明対象と必要な条件を本文から拾います。その内容を、指定された主語から始まる文に組み直します。
今年のⅠと既に読んだ長文を使い、計6答案を書きます。既習長文に15語以内・指定主語という条件を足す分は、Kaupediaの自作練習です。元の入試にその設問があったとは扱いません。
復習では本文の根拠、入れる内容、最初の答案、語数を残します。指定主語を守るために必要な内容を消したら、使う動詞や文の組み立てを変えます。全文の中心を日本語で要約する東大の要約本を、この練習の代わりに買いません。
日本語説明で条件を落とすなら、記述式トレーニングを4題
本文を読めるのに日本語説明で条件を落とすなら、『英語長文プラス 記述式トレーニング問題集』を使います。巻末で説明問題の解き方を、巻頭で採点基準を使った自己採点と解き直しの進め方を読みます。その後、問題1・3・4・10の4題で、必要な要素が自分の答案にあるかを比べます。
出版社の公式目次では、問題10の出題校は名古屋大学です。ただし年度と本文は分からず、指定した4題すべてに今年と同じ30〜40字の説明があるとは言えません。教材の採点基準も、名大の公式の基準ではありません。
名大の30〜40字の説明は、既に読んだ本文の実問などで6答案練習します。必要な対象・条件・結果を先に並べ、それから字数内に収めます。自分で30〜40字に条件を変える場合は自作練習として分け、元の設問の字数も残します。
解答例と比べるときは、何についての説明か、どんな場合か、何が問題になるかを見ます。字数だけ合わせるために条件を落としたら、表現を短くして条件を戻します。句読点も数え、翌日は解説を閉じて書き直します。
段落を見失うなら700、日本語説明で条件を落とすなら記述式トレーニングです。 700の公式見本44ページにも、55字の説明答案と根拠の解説があります。記述式は和訳と内容説明を中心にした10題です。設問ごとの詳細な採点基準で条件の抜けを直したいなら、記述式を選びます。税込定価は1,430円です(旺文社、2026年10月2日)。両方を名大対策の必須2冊にはしません。
Ⅲは先生の助言を読み分け、短い意見に理由を付ける
先生の助言と発表を混ぜるなら、名大会話を4題
Ⅲの対話は約680語あります。会話らしい表現を知るだけで終えず、発表の内容と先生の指導を分けて読みます。一部分への助言を発表全体へ広げた選択肢や、本文に出ていない話題を加えた選択肢を見分けます。
名大の過去問から会話4題を選び、発表内容と先生の助言を2列にメモします。助言の対象がどの部分かも残し、短い作文まで含めて解きます。2026年度Ⅲへ戻ったら、疑問文が答えを求めるのか、相手に考えさせるのかを前後の発言から説明します。
名大の個別試験の英語に聴解はありません。対話文は読む問題ですが、共通テストのリスニング対策は別に続けます。
短い意見の理由が薄いなら、Plus13問から名大6答案へ
短い意見の理由が薄いなら、基本文が書ける人はPlusを選びます。 基本文が書けるとは、主語・動詞・時制・数・冠詞を保って短い英文を作れることです。Chapter1の理由・対比・例示を使い、Chapter2の2〜3文を書く13問へ進みます。
Plusで先に使う所 | ページ | 名大で使う作業 |
|---|---|---|
Chapter1 Section01「理由」 | 2 | 自分の立場を理由へつなぐ |
Chapter1 Section07「対比」 | 26 | 2つを比べ、自分が選ぶ理由を示す |
Chapter1 Section09「例示」 | 34 | 抽象的な意見を具体的な場面にする |
Chapter2の問題1〜13 | 52〜76 | 短い複数文で意見を説明する |
章とページは出版社の公式目次によります。Chapter2の13問がすべて30〜40語指定という意味ではありません。本の練習後に、名大の語数と設問で短い意見を計6答案書きます。
Ⅲは自分の立場を1つ選び、なぜその勤務形態がよいかを具体的に説明します。Ⅳ問2も同じ練習を使えますが、こちらは利点か欠点の一方を1つ選ぶ条件です。毎回長い導入と結論を付けるより、主張とその理由に語数を使います。
添削には設問・指定語数・自分の答案を一緒に渡します。まず学校の先生に過去問1題を頼む方法で、英文だけでなく理由が設問に答えているかも見てもらいます。工学部に合格した人は、自由英作文で先生の添削を受けています。難しい表現より、簡潔に考えを伝えるほうがよいとも述べています。私なら、難しい言い回しを覚える前に、自分の理由が相手へ伝わるかを直します。
基本文の主語・時制・冠詞から崩れる人は、通常の『和文英訳編 新装版』の失敗した10〜20ポイントが先です。66ポイント全部を追加せず、例題・復習問題・翌日の白紙再作文を使います。和文英訳の基本書の比較で手持ちを選び、基本文を書けたら同じ週に名大の短い意見へ戻ります。
無印を持つ人は、自由英作文編とPlusの違いで必要な練習だけ比べます。初めて選ぶ人には自由英作文の1冊目もあります。手持ちの構成法と添削で理由を直せるなら、Plusは足しません。
短い意見の理由が薄く、基本文が書ける人は、購入先で表紙に「PLUS」とある自由英作文編を選びます。税込定価は1,650円です(桐原書店、2026年10月2日)。年度別赤本とPlusの本代は計4,235円で、送料・手数料は別です。
Ⅳのグラフは、図の事実と自分の仮説を書き分ける
グラフで事実と推測が混ざるなら、Plusの構成法と名大3資料
Ⅳ問1では、グラフの傾向と、考えられる理由の両方を書きます。数値を並べただけでも、理由だけを書いても足りません。構想を図から分かる事実と、自分が考えた理由の2つに分けます。
2026年度の図は、12か国の添い寝率を比べる棒グラフです。横軸は国で、時間の変化はありません。高い・低いという国どうしの比較を選び、増えた・減ったとは書きません。
図の日本54.4%と英国13.2%を選ぶなら、日本の率が高いという比較を書けます。その差が生じる理由は図には載っていないので、自分の仮説だと分かる表現にします。数字を2つ挙げるだけで終えず、比較した傾向と理由をつなぎます。
書く前に分けるもの | 2026年度Ⅳ問1での扱い |
|---|---|
図から分かる事実 | 国ごとの率と、その高低の傾向を選ぶ。12か国すべての数値を並べない |
自分が考えた理由 | 選んだ傾向を説明する仮説として述べる。図から証明された原因のように断定しない |
最後に残す条件 | 傾向と理由の両方があり、40〜50語に収まっている |
理由を考えた後は、それが自分の選んだ傾向を説明しているかを見ます。問2は資料の傾向をもう一度書く問題ではなく、習慣の利点か欠点の一方を理由付きで述べます。添い寝は受験の意見文の題材として扱い、育児や医学の正解を暗記する課題には広げません。
PlusのChapter3「問題パターン別パラグラフの構成の仕方」は80ページからです。図表を扱う部分を読み、名大2022・2023・2026年度の3資料へ進みます。公開目次からグラフ問題の個別番号は分からないため、番号を指定しません。
2022年度は資料を説明する講師の解答例が1答案、2023・2026年度は各2答案で、計5答案を最初の目安にします。2022年度の指定語数は大学原本から分からないため、手元の実問の指示に従います。今年の2問・語数を古い年度へ一律に付けません。
2023年度の増減、2024年度の図形は別の練習にする
2023年度は、献血者数と献血量の年による変化を扱います。2026年度の国比較と違い、時間に沿った増減を説明します。対象と単位を分けて読み、人数と量を同じ変化として書かない練習です。
2024年度は錯視図を説明する課題で、数値の比較だけでは書けません。2025年度は図表から離れた意見の課題です。今年のグラフを直した後は、この2年度を別形式の点検に残します。
Plusの公開紙面92〜93ページは、広告への賛否を100語程度で書く問題です。構成例を読む補助には使えますが、今年の40〜50語のグラフとは別の課題です。Chapter3の17問を先に全部書くより、構成法を読んだら名大Ⅳへ戻ります。
英語15カ年第9版は2024年度まで。初見年度を残して使う
『名古屋大の英語15カ年[第9版]』は、2010〜2024年度の前期15年分です。第1章「読解」と第2章「英作文」から、不足する形式を選んで反復します。2025・2026年度は入らないので、今年の診断は年度別教材で行います。
年度別赤本2027年版との重複は2022〜2024年度の3年です。15+5−3で、異なる年度は17年分になります。20年分の初見が増える計算にはしません。
税込定価は2,640円です(教学社、2026年10月2日)。年度別赤本と合わせた本代は5,225円。最初から2冊を買わず、学校の過去問で必要な形式がそろえばそれを使います。
通し演習に使う初見年度は、大問別に見る前に残します。 年度別の5年から2026年度を診断に、2023年度Ⅳを図表補強に使うと、全問未見の年度は最大2022・2024・2025年度の3セットです。2024年度の図形も先に見れば、最大2セットになります。
2022年度を図表補強に使う場合も、その年度は初見通しから外れます。6〜8セットを予定するなら、15カ年の2010〜2021年度や学校で借りられる未見の問題を先に確保します。答えを覚えた2026年度の解き直しは、初見の1セットに数えません。
過去問を見終えて初見が足りない人には、河合出版の『2027入試攻略問題集 名古屋大学 英語』も選択肢です。オープン模試4回分で税込定価2,310円です(河合出版、2026年10月2日)。収録模試の実施年度と図表問題の有無は未確認です。今年の形式を4回再現する本とはせず、学校の未見教材が足りないときに選びます。
10月からの道筋は、基本文・空欄・時間で選ぶ
時間内の答案を2年度分見て、次の3つから選びます。4割・6割は道筋を選ぶための目安で、大学の合格点ではありません。同じ先生か同じ問題集の仮配点で採点し、点数と一緒に誤読・条件落ち・空欄・時間超過も残します。
A:時間を足しても読めないなら、基本文へ戻る
時間を足しても標準の文を読めず、短い英文にも文法の誤りがある人はこちらです。参考4割未満を一つの目安にします。10〜11月は手持ち解釈30例題と基本英訳20ポイントを使い、週1回は名大の和訳か短い作文へ戻ります。
英語が苦手だった文学部合格者は、共通テストの英文を読めるようにしてから二次へ進み、英語の過去問を10月に始めたと記しています。基礎へ戻る期間にも実問に触れておけば、何を直すための練習かを見失いません。難しい解釈書や長文1000を、この段階で追加しません。
12月から共通テスト前は、他科目も含めて共通テストの不足を優先します。基本文が書けたら、必要な人だけPlusの3項目と13問、名大の短い意見6答案へ進みます。共通テスト後は、診断を含む初見4セットの残りと今年の再答案を使います。
この例は、解釈22時間30分+基本英訳13時間20分+Plus9時間5分+名大意見3時間30分+初見4セット16時間で、小計64時間25分です。基本教材の使い方を読む時間や、週1回戻る名大答案の追加の直しは別に取ります。授業・語彙の日課・添削待ちも含めない試算です。既に書ける基本文や意見の練習は引きます。
B:読めるが空欄が残るなら、大きい失点2つを直す
標準の文は読めるのに、105分で空欄が残る、説明の条件を落とす人はこちらです。参考4〜6割を目安にします。10〜11月は段落・説明・短い意見・図表のうち、大きい2つだけを選びます。
段落と短い意見なら、700の6題7時間30分+Plus9時間5分+名大意見6答案3時間30分です。診断を含む初見6セット24時間を足すと、小計44時間5分になります。別に勧めた文補充4長文の演習と直し、700の使い方を読む時間は含みません。Ⅰの15語説明も個別に6答案書くなら、別に2時間30分を取り、小計46時間35分です。
日本語説明と図表なら、記述式4題5時間+名大の説明6答案2時間30分+図表3資料3時間36分+初見6セット24時間で、小計35時間6分です。記述式の巻頭・巻末と、PlusのChapter3構成法を読む時間は別に取ります。基本英文は書ける前提です。全員に700とPlusの組み合わせを当てはめません。
文補充4長文を初見セットでも使った場合は、共通する初回の解答と復習を重ねて足さず、追加の直しだけ別に取ります。12月以降は、2週に1回程度の通し演習と短い答案の直しを続けます。共通テスト後に、残した初見年度で時間を調整します。2週間後の別問でも同じ条件を落とすなら、新しい本へ進む前に直した理由を説明し直します。
C:105分で答案がそろうなら、残った2つだけ補う
時間内に全問を書き、参考6割以上が複数年度で安定する人はこちらです。新しい基礎書を全周せず、残った2つに各6〜8時間の枠を置きます。たとえば筆者の反論を読み落とす、図の事実を原因のように書く、といった誤りを直します。
12月以降は添削と別形式を使い、2024年度の図形や2025年度の意見も点検します。補強12〜16時間+診断を含む初見8セット32時間で、小計44〜48時間がKaupediaの試算です。選んだ教材の使い方を読む時間は別に取ります。初見が足りなければ学校の模試を使うか、セット数を減らします。
学校の問題と先生の添削で直せるなら、新規購入0冊で進めます。同じ処理を別の問題でもできたら、予定した題数を全部消化する前に、その補強を終えてよいと判断します。
練習時間には、答案の直しと白紙からの再答案も入れる
2027年度の選抜要項では、外国語は2月25日10時〜11時45分です。10月2日から前日の2月24日までは、両端を含め146日、約21週あります。他科目と共通テストの時間を先に取り、その残りへ補強を入れます。
次の時間は、Kaupediaが予定作りに置く仮の値です。習得時間の実測や、出版社の標準解答時間ではありません。最初の3題で自分の解答・直し・再答案の時間に置き換えます。文補充と教材の読み方は下表の別枠で測り、小計に加えて予定を作ります。
選ぶ練習 | 1題・1項目あたりの前提 | 小計の試算 |
|---|---|---|
標準解釈30例題 | 訳15分+解説20分+再訳10分 | 22時間30分 |
基本英訳20ポイント | 例題・復習20分+直し10分+再作文10分 | 13時間20分 |
長文700の6題 | 解答30分+論旨・根拠の復習35分+再読10分 | 7時間30分 |
記述式トレーニング4題 | 解答30分+必要な要素を比べる30分+再答案15分 | 5時間 |
15語説明6答案 | 根拠・構想・作文10分+直し10分+再答案5分。本文初読は別 | 2時間30分 |
日本語説明6答案 | 根拠・答案10分+直し10分+再答案5分。本文初読は別 | 2時間30分 |
名大会話4題 | 作文込みの初回23分+直し25分+再読・再答案10分 | 3時間52分 |
Plusの3項目と13問 | 理由・対比・例示を各30分、13問を各35分 | 9時間5分 |
名大の短い意見6答案 | 構想3分+作文7分+添削反映15分+再作文10分 | 3時間30分 |
名大の図表3資料 | 指示・構想・作文27分+直し30分+再作文15分 | 3時間36分 |
初見1セット | 105分で解く+解説・直し90分+失敗3答案を各15分で再現 | 4時間 |
小計に含めない作業 | 別に取る予定 |
|---|---|
名大の文補充4長文 | 初回の解答・復習・追加の直しを測る。初見セットと共通する作業は1回分だけ数える |
基本教材・700の使い方、記述式の巻頭・巻末、PlusのChapter3構成法を読む | 使う箇所を読む時間を測り、選んだ道筋の小計へ加える |
Aで週1回戻る名大答案や、今年の再答案の追加の直し | 初見セット・個別補強と共通する作業を除き、必要な分を加える |
授業・語彙の日課・添削待ち | 上の道筋とは別に予定を取る |
図表は1資料72分の枠を置く計算で、設問数に比例した実測ではありません。表の全行を足した必修計画にはしません。段落を見失うなら6題を週2題で3週、日本語説明で条件を落とすなら4題を週1〜2題で2〜4週、短い意見6答案なら週2答案で3週が一例です。
上の道筋の小計は、個別補強を既習本文や別教材へ置き、初見通しと分けた場合です。通しで書いた答案を個別6答案へ含めるなら、同じ初回の作業時間を二重に足しません。長文の初読を15語説明にも使う分は共有し、添削後の再作文には別に時間を残します。
初回はⅠ25分・Ⅱ25分・Ⅲ23分・Ⅳ27分で試す
今年の短い答案を含め、まず次の配分で一度解きます。大学が指定した配分ではなく、Kaupediaの初回案です。初読の時間と、設問も含む大問全体の時間を分けて測ります。
大問 | Kaupediaの初回案 | 枠の中で行う作業 |
|---|---|---|
Ⅰ | 25分 | 初読9分、選択・整序・和訳12分、15語説明4分 |
Ⅱ | 25分 | 初読10分、選択・抜き出し・和訳11分、日本語説明4分 |
Ⅲ | 23分 | 対話を読む8分、選択8分、短い意見7分 |
Ⅳ | 27分 | 指示・図・構想5分、問1を10分、問2を8分、語数・文法4分 |
全体点検 | 5分 | 未回答、指定主語、語数・字数、選択と記入の条件を見る |
合計 | 105分 | 各大問の枠にも設問を読む時間を含める |
講師の公開例とは分けます。慶早進学塾の旧年度向けの例は、長文各25分・会話15分・作文30分・見直し10分で105分です。今年は会話が長くなり、Ⅰにも15語説明があるため、そのまま固定しません。
武田塾大曽根校の目安は、長文各30分前後・会話20〜25分・作文25〜30分・見直し5〜10分です。足すと110〜125分になるため、各枠の参考にし、105分の計画は自分で組み直します。上の案は、これらの公開例を大学の指定として扱ったものではありません。
別の初見年度2セットで、空欄と時間超過を記録して配分を直します。約600〜700語を初読9〜10分で読むのはこの練習の目標で、大学の合格基準ではありません。答案を覚えた今年の速さだけで、配分が合ったとは決めません。
秋の時間は、全冊の読了より名大答案の直しに使う
次の本そのものが悪いのではありません。10月から試験日までに名大の失点を直すには、全冊を追加する順が遠回りになるからです。既に持つ本は、誤りに合う項目だけを使えます。
今から増やさない本・計画 | 名大の失点を直すには遠回りになる理由 | 必要なら使う所 |
|---|---|---|
英文解釈教室を新しく全編読む | 読み方を体系から学ぶ間に、短い説明・意見・資料の答案が後回しになる | 既に学んだ章で今年の誤読を直す |
透視図・ポレポレ・技術100を全部順に進める | 構文の練習が重なり、読めるのに条件を落とす失点が残る | 手持ち1冊の失敗項目へ戻る |
長文1000を全員の次の本にする | 900〜1,600語を増やす前に、今年の約600〜700語と答案を時間内に終える練習が要る | 標準と短い答案が安定し、増量した年度や併願校の長文が不足する場合 |
最難関ハイトレの和文英訳を丸ごと追加する | 今年は和文英訳が出ておらず、短い意見と資料描写より先に全量を置く理由が弱い | 基本文が崩れるなら通常の和文英訳編10〜20ポイント |
東大の要約本をⅠの15語説明対策にする | 全文の日本語要約と、指定主語で現象を説明する15語の英語は作業が違う | 今年の本文と既習長文から6答案を書く |
難しい単語帳をまとめて足す | 品詞の切り替え、会話の読み違い、グラフの理由忘れを難語暗記だけでは直せない | 複数年度で語彙不足が主因なら、まず手持ちの未定着と多義を直す |
文法・整序問題集を二次のために全部回す | 整序は出るが、選択の正答だけでは和訳や意見で使う練習が残る | 誤った品詞・語法・語順を抜粋し、すぐ実際の英文で使う |
会話の決まり文句集だけでⅢを済ませる | 発表と助言、限定された範囲、発言の役割、短い意見が残る | 名大会話4題で前後を読み、未知表現は辞書で直す |
赤本・青本・15カ年を重複年度まで全問 | 冊数ほど初見は増えず、添削後の再答案を圧迫する | 今年の全問題がある1冊を軸に、必要な旧年度だけ足す |
上級の解釈書を追加するかは、英文解釈教室と透視図の役割の違いで考えられます。今から全編を始めるより、今年の失点から戻る項目を選びます。
迷ったら2026年度を105分で解き、短い答案の条件を見る
今日することは、学校教材か手持ちの過去問集で2026年度を105分で解き、答案と使った時間から失点原因を2つ選ぶことです。
購入先
価格・在庫は購入先でご確認ください。広告リンクを含みます。
- 向く人
- 学校や手持ちの教材に2026年度の全問題がそろわず、105分で通して解きたい文系受験生。
- 確認すること
- 2022〜2026年度の前期5年分。英語以外の受験科目で文系・理系を選び、英語のために両方は買いません。学校の問題と解説がそろうなら買いません。
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- 収録年度
- 2022〜2026年度・前期5年分
- 問題編
- 別冊
- 向く人
- 学校や手持ちの教材に2026年度の全問題がそろわず、105分で通して解きたい理系受験生。
- 確認すること
- 2022〜2026年度の前期5年分。英語以外の受験科目で文系・理系を選び、英語のために両方は買いません。学校の問題と解説がそろうなら購入は不要です。
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- 税込定価
- 2,585円(2026年9月29日・教学社)
- 数学の収録年度
- 2022〜2026年度の前期5年分
- 向く人
- 主語・動詞・時制・数・冠詞を保って基本文を書けるが、ⅢやⅣ問2の理由が具体的にならず、手持ちでは直せない人。
- 確認すること
- 理由・対比・例示とChapter2の13問から名大6答案へ進みます。13問すべてが30〜40語指定という意味ではありません。グラフにはChapter3の構成法と名大3資料、計5答案を使います。本のグラフ問題の個別番号は未確認です。
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