要点
- リスニングだけを増やしたいなら教学社の20カ年[第10版]。2027年版の文科青本にはない2006〜2021年度の16年度分が入る
- 2026年度を含む英語を年度別に復習したいなら2027年版の文科青本。2022〜2026年度の5年度を扱うが、4年度の音声に一部省略がある
- 2004・2005年度まで遡って解きたいなら駿台の専用20年〈第3版〉。教学社版と18年度が重なるので、迷ったら教学社の20カ年
リスニングだけを増やしたいなら、教学社の『東大の英語リスニング20カ年[第10版]』を選びます。文科青本にはない2006〜2021年度の16年度分を、リスニングの演習に使えるからです。買い足しても同じ問題ばかりになるのが怖いなら、迷ったら教学社の20カ年です。

リスニングだけを増やしたいなら教学社の20カ年
教学社の第10版は2006〜2025年度のリスニング問題を収め、別冊の問題編と、スクリプト・全訳・解説のポイントを備えます。音声は専用サイトで配信され、4段階の速度調整と早送り・早戻しができます。迷ったら教学社の20カ年にする理由は、すでに年度別の青本を持っていても、2006〜2021年度の16年度をリスニングの演習に足せることです。
教学社の音声は大学公表資料から独自に録り直したもので、本番で放送された音とは違います。聞き取れなかった箇所はスクリプトと全訳で直せます。配信は2028年3月末までの予定です(2026年9月29日の出版社表示)。
リスニングだけを増やしたいなら教学社の20カ年[第10版]を選びます。税込定価は2,750円(2026年9月29日の教学社表示)。
3冊の収録年度はどう重なるか
教学社の20カ年、駿台の専用20年、2027年版の文科青本の出版社表示を、同じ年度単位で並べました。収録年度が重なることと、同じ音声・解説が入ることは別です。
年度 | 教学社20カ年 | 駿台専用20年 | 2027文科青本 |
|---|---|---|---|
2004〜2005年度 | なし | 2年度 | なし |
2006〜2021年度 | 16年度 | 16年度 | なし |
2022〜2023年度 | 2年度 | 2年度 | 2年度 |
2024〜2025年度 | 2年度 | なし | 2年度 |
2026年度 | なし | なし | 1年度 |
教学社と文科青本が重なるのは2022〜2025年度の4年度。教学社と駿台専用が重なるのは2006〜2023年度の18年度です。たとえば文科青本を先に持っているなら、教学社を足して新しく増える収録年度は16年度。駿台専用を足しても、そのうち18年度は教学社と重なります。
教学社の税込定価2,750円に対し、駿台専用は2,860円で110円高く、文科青本は3,300円で550円高い(各出版社、2026年9月29日)。3冊とも「20年」「5年」という数字は問題を載せる年度数です。音声を完全に聴ける回数として足し算はしません。
音声とスクリプトの省略は年度ごとに違う
文科青本は、2022年度3(A)、2023年度3(C)、2025年度3(B)、2026年度3(A)の英文・全訳・音声を省いています(駿台文庫の一覧)。2024年度のリスニング音声には省略の記載がありませんが、認証コードなしで音源の細部までは聴けません。
教学社版の省略一覧は、2020年度3(A)(B)、2022年度3(A)、2023年度3(C)のスクリプトと全訳を挙げています。音声の省略とは書かれていません。スクリプトを見て聞き直す日は、2022年度3(A)と2023年度3(C)を外し、別の年度の大問を選びます。駿台専用20年は商品ページに省略一覧がなく、音源の完全収録も確かめられていません。
そもそも教学社の英語25カ年[第13版]には、リスニング問題が入りません。筆記用の25カ年を既に買った人も、音声演習を増やすなら別に選びます。東京大学の2024年度・2025年度・2026年度の問題ページでは、英語問題とスクリプトが非公開です。大学の公開ページだけで近年のリスニングを補う予定は立てられません。
2026年度を含む英語を年度別に復習したいなら文科青本
文科青本は2022〜2026年度の入試問題を年度別に収め、2026年度の出題分析も載せます。リスニングだけが目的なら専用本より収録年が少なく、4年度に音声の一部省略があります。それでも2026年度を含む英語を年度別に復習したいなら、教学社の20カ年にない最新年度の解説も読める青本を選びます。
音声のダウンロードには書籍内の認証コードが必要です。2026年度3(A)の音声と4(B)の英文・全訳は省略されるので、年度の英語を全問解く予定にはせず、載っている大問で復習します。
2026年度を含む英語を年度別に復習したいなら2027年版の文科青本です。税込定価は3,300円(2026年9月29日の駿台文庫表示)。
理科志望なら、年度別本は2027年版の理科青本を選びます。こちらも2022〜2026年度の英語の省略箇所は文科版と同じです。
2004・2005年度まで遡って解きたいなら駿台の専用20年
駿台の『東大入試詳解20年 英語リスニング〈第3版〉』は2004〜2023年度を収めます。教学社版と18年度重なり、教学社版だけにある2024・2025年度は入りません。2004・2005年度まで遡って解きたいなら駿台の専用20年ですが、近い年度を先に増やしたい高3には教学社版を選びます。
駿台は講師による詳細な解説を掲げ、教学社もスクリプト・全訳・ポイントを案内します。2023年に過去問を比べた人は、当時の赤本のリスニング解説を物足りなく感じていました。ただ、現行の2冊の紙面を同じ問題で読める無料見本はないため、私なら解説の優劣を決め手にせず、必要な年度で選びます。古い年度は形式も変わるので、20年完走を目標にする本でもありません(東大生による使い方、2024年10月更新)。
2004・2005年度まで遡って解きたいなら駿台の専用20年〈第3版〉を選びます。税込定価は2,860円(2026年9月29日の駿台文庫表示)。
今週の演習は未着手の年度を1つ選ぶ
手元の過去問で、リスニングを解いた年度に印を付けます。まだ解いていない近い年度を一つ選び、解く30分、聞き取れなかった箇所の復習15分を予定に入れます。これは45分の計画で、実際の音声長や上達速度を測った数字ではありません。週2年度なら4週で8年度、計6時間です。スクリプトを使って復習する日は、出版社が省略を挙げる大問を外します。
当時の青本で20年度分を解いた東大理一合格者は、次の初見演習に模試過去問を使いました(使用版不明)。東京外大生は教学社の20カ年で選択問題を練習しました(2026年9月、使用版不明)。未着手の年度がどの本にあるかを見て、買う順を決めます。
要約・英作文の問題を増やすなら、東大英語25カ年と2027年版青本の選び方で筆記用の本を選べます。年度別の赤本を何年分買うかは、東大文科の赤本を選ぶ記事で扱っています。
迷ったら教学社の20カ年から、未着手の年度を選びます。税込定価は2,750円(2026年9月29日の教学社表示)。
購入先
価格・在庫は購入先でご確認ください。広告リンクを含みます。
- 向く人
- 年度別の東大英語を数年解き、リスニングの未着手年度を増やしたい人。
- 確認すること
- 表紙の「第10版」と音声配信期間を見ます。解いた年度には印を付けて始めます。
書籍の仕様を見る
- 収録年度
- 2006〜2025年度・20年分
- 書誌
- A5判・520ページ(出版社登録書誌)
- 音声
- 専用サイトで配信。2028年3月末までの予定
- 向く人
- リスニングだけでなく、2026年度の英語を年度別の解説とともに復習したい人。
- 確認すること
- 表紙の「2027」「文科」を見ます。音声には書籍の認証コードが要り、2026年度3(A)の英文・全訳・音声と4(B)の英文・全訳は省略されています。
書籍の仕様を見る
- 収録範囲
- 2022〜2026年度の5年・英語に一部省略あり
- 判型・ページ数
- A5判・1,352ページ
- 向く人
- 東大リスニングを2004・2005年度まで遡って解きたい人。
- 確認すること
- 表紙の「第3版」と「2023〜2004」を見ます。MP3の入手には書籍の認証コードが要ります。
書籍の仕様を見る
- 収録年度
- 2004〜2023年度・20年分
- 書誌
- A5判・404ページ
- 音声
- MP3ダウンロード。書籍内の認証コードが必要
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![東大の英語リスニング20カ年[第10版]の表紙](/api/media/file/todai-listening-20years-vs-blue-2027-todai-listening-20-10-official-9a151a8c.jpg)

