要点
- 迷ったら学校教材と先生。定義と理由を説明できるなら学校教材を続ける
- 数学I・Aの基本問題が足りないなら基礎問題精講を足す。六訂版は154テーマ、税込定価1,320円(旺文社、2026年10月1日)
- 解けても追質問で止まるなら練習相手を増やす。まず学校の数学担当に頼み、学校で時間を取れず、この状態が続く家庭だけ個別の相手に口頭練習への対応を相談する

数学I・Aの基本問題が足りないなら基礎問題精講を足す
数学I・A 基礎問題精講 六訂版
Kindle版は電子書籍です。購入先のサンプルで画面の見え方を確認し、対応端末や付録・音声の扱いも確かめて選んでください。
理工系の学校推薦で数学の口頭試問を受ける高3は、迷ったら学校教材と先生で練習を始めます。数学I・Aの基本問題が足りないなら基礎問題精講を足し、解けても追質問で止まるなら練習相手を増やします。筆記では解けるのに本番で言葉が出ないのが不安でも、定義と理由を説明できるなら手持ちで続けられます。

決め手は、基本問題の素材が足りないのか、解く理由を問う相手が足りないのかです。 数学の口頭試問がない入試や、志望理由だけの練習を探している人には、この本を買う理由はありません。志望理由を話す準備は大学面接の学校練習と個別練習の選び方で扱っています。
数学I・Aの基本問題が足りないなら基礎問題精講を足す
学校教材で定義と理由を説明できるなら、その教材を続けます。 教科書の公式を言うだけでなく、途中式のつながりと、問題で使える条件まで話してみます。練習する科目は、志望コースの今年度の資料を学校の先生と見て決めます。
今の不足 | 選ぶもの | 足せるもの |
|---|---|---|
定義と理由を説明できるなら | 学校教材を続ける | 今ある問題の説明を先生に聞いてもらう練習 |
数学I・Aの基本問題が足りないなら | 基礎問題精講を足す | 入試の基本を扱う問題と解説の素材 |
解けても追質問で止まるなら | 練習相手を増やす | その場の説明に応じた質問と、説明の直し方 |
本を追加する条件は、手持ち教材と無料問題を見ても、練習したい単元の基本問題が足りないことです。例えば、学校で数学I・Aの教科書しか手元に残っておらず、苦手単元の基本問題を増やしたい場合に使えます。問題がそろっていて、口頭説明だけが課題なら、その問題を使って先生と練習します。
旺文社の六訂版は、入試の基本を154テーマで扱う本です。各テーマは、基礎問、精講、解答、ポイント、演習問題の順に進みます。教科書から入試への橋渡しをする演習書なので、用語や公式の意味から学び直すなら教科書を先に使います。
数学I・Aの基本問題が足りないなら、表紙に「数学I・A」「六訂版」とある基礎問題精講を足します。紙の本の税込定価は1,320円(旺文社、2026年10月1日)。数学II・B・CやIIIを練習する目的なら、その科目の学校教材を使います。
芝浦工大はコースで科目が違う。学校の資料から練習範囲を決める
理工系だから数学I・Aを1冊終えればよい、と範囲を決めるのは早いです。 芝浦工大の2027年度指定校推薦の選考表では、次の違いがあります(2026年8月3日更新、10月1日閲覧)。
コースの例 | 公式が示す口頭試問の科目・内容 |
|---|---|
情報通信・情報工学・数理科学 | 数学の基礎知識 |
基幹機械・電気ロボット・先端電子など | 数学・理科の基礎知識 |
先進機械 | 数学および物理学の基礎知識、力学への応用 |
生命科学・医工学・スポーツ工学 | 生命科学の基礎知識 |
選考表の数学という記載だけでは、数学I・Aに範囲を絞れません。高校へ送付される2027年度の選抜概要と、校内の受験資料を数学担当の先生に見せ、教科書のどの単元を練習するかを決めます。昔の体験談の科目を、今年の別コースへそのまま当てはめるのも避けます。
芝浦工大の出願期間は2026年11月2日10:00〜11月6日23:59、試験は11月29日です。選考はZoomによる面接で、複数のコースに紙と筆記用具の準備も案内されています(同じ公式ページ)。声だけで暗算する練習に絞らず、紙に式を書いて理由を説明する形で始めます。
10月1日から試験前日の11月28日までは、両端を含めて59日あります。基礎問題精講の154テーマを1日2テーマずつ進めると、1周は77学習日です。59日では118テーマまでなので、私なら先生と決めた範囲の不足単元を先に練習します。
これはテーマを一度進める日数の計算で、復習と口頭練習の時間は別です。1テーマ10分と仮置きしても、2テーマで1日20分、全体で1,540分、約25時間40分になります。1周できたことより、試験までに必要な単元を説明できるようにすることを優先します。
1問を解いた後、定義・理由・条件変更まで説明する
解答が正しいかと、理由を説明できるかを別々に見ます。 次の二次関数は、数学Iを練習するために作った例題です。志望校の過去問や出題予想ではなく、先生に頼む練習の形として使えます。
実数xに対して、f(x)=x²−4x+3の最小値を求め、理由を説明する。
筆記の答えは、f(x)=(x−2)²−1なので、x=2のとき最小値−1です。その答えを出した後、次のカードの左側を先生に読んでもらいます。右側は説明に含めたい内容です。
先生に問うてもらうこと | 説明に含めること |
|---|---|
定義域と最小値は、それぞれ何か | 定義域はxが取りうる範囲。最小値は、その範囲で関数が実際に取る値のうち最も小さい値 |
平方完成しても同じ式なのはなぜか | (x−2)²を展開するとx²−4x+4。そこから1を引くと元のx²−4x+3になる |
−1が最小値になる根拠は何か | 実数の2乗は0以上。x=2で2乗の部分が0になり、−1を実際に取る |
定義域を3≦x≦4に変えたらどうなるか | x=2は範囲の外。x−2は1から2までなので、2乗はx=3で最小となり、最小値は0 |
最後の質問で−1のままと答えたら、式変形よりも定義域と、最小値を取るxの関係を練習します。平方完成の理由で止まったら、教科書の展開公式へ戻ります。答えを丸ごと覚えるより、止まった問いを1つ選んで直す方が、次の練習を決めやすくなります。
この1問で分かるのは、二次関数について説明が止まる箇所です。学力全体や合否を判定する問題ではありません。他の単元も大学が示す範囲から問題を選び、説明を聞いた翌日に同じ問いへ答え直します。
手持ちの問題が少ないときは、数強塾の数学I・Aの要点辞典も使えます。2次関数の例題2-1には、軸が動く場合の最大・最小、例題2-2には、不等号の等号の有無で端点が変わる説明があります(2026年10月1日)。解答を読む前に考え、なぜ場合分けや端点の検討が要るのかを話してみます。
最初の7日は1日20分。先生に追質問を頼む日を入れる
本を増やす前に、1問を声に出し、先生に問われる日を予定に入れます。 1日20分なら7日で140分、2時間20分です。下の時間は予定を作るための仮置きなので、先生と練習する日は空いている時間へ移します。
日 | 20分で行うこと |
|---|---|
1日目 | 今年度の科目を学校の資料で絞り、手持ちの基本問題を1問選んで解く |
2日目 | 解説を閉じ、定義と理由を声に出す。止まった問いをメモする |
3日目 | 数学担当の先生に、その1問とメモを見せて追質問を頼む |
4日目 | 前日の説明を見ずに答え直す。詰まった箇所は教科書へ戻る |
5日目 | 同じ単元の別の基本問題を解き、解法を選んだ理由を話す |
6日目 | 先生に定義域や数値などの条件を変えて問うてもらう |
7日目 | 説明が止まる箇所と、次週に練習する単元を1行ずつ残す |
先生には、次のように頼めます。
この問題は筆記では解けました。定義と、途中式の理由を説明する練習をしたいです。説明の後に、条件を変えた質問もお願いできますか。
吹上秋桜高校の令和6年度卒業生の体験記では、埼玉工業大学を指定校推薦で受けた人が、数学研究の授業担当に相談して口頭試問の対策をしています。総社高校の令和6年度の体験記にも、塾へ通わず、学校の教科担当に質問や面接練習を頼んだ人の記録があります。学校で数学の内容を問う練習を頼めるなら、まずその機会を使います。
四谷学院の対策記事は、教科書レベルの学習と第三者の模擬練習を挙げ、数学では応用問題が出る可能性にも触れています(2026年5月25日)。学校教材から始め、必要な範囲は今年度のコース資料と先生に相談して決めます。
先生の時間がすぐ取れなければ、家族にカードの問いを読んでもらい、自分の説明を録音します。家族には話が止まった箇所を教えてもらい、数学的に正しいかは解説と数学担当の先生へ戻って確かめます。
解けても追質問で止まるなら練習相手を増やす
解けても追質問で止まるなら、練習相手を増やします。 学校で時間を取れず、教科書へ戻って答え直してもこの状態が続く家庭は、数学の個別指導へ口頭練習への対応を相談します。先生との練習で説明できるようになった人は、その練習を続けます。
東京都立大学の推薦合格者の体験記では、数学の個別指導で分からない問題と勉強方法を質問し、口頭試問に備えています(2025年3月、KLCセミナー掲載)。学校で練習できた例とは、使えた相談相手が違います。有料の指導が全員に要るという根拠にはせず、頼める相手と、直したい説明があるかで選びます。
数強塾の学習相談は無料です。数学の有料体験は税込3,000円・約45分ですが、推薦の口頭試問への対応は、同ページでは具体的に案内されていません(2026年10月1日)。この目的での有料体験は、対応できる内容と担当の返答を得てから決めます。
相談するときは、志望大学・コース・試験日、学校から渡された科目の資料、説明が止まった問題と答案を用意します。伝えるのは、問題の解き方の授業を増やしたいのか、それとも自分の説明を聞いて定義や条件変更を問うてもらいたいのかです。
無料相談から有料体験へ進むなら、何を先に聞くか
気になること | 公式で分かること・相談すること |
|---|---|
何が無料か | 学習相談。数学の授業体験は税込3,000円の有料 |
申込から当日まで | 公式フォームから相談すると、事務局が48時間以内に連絡する案内。要望を聞き、講師選定・紹介、日程調整、Zoomの体験へ進む |
当日の時間と準備 | 数学は約45分。使用教材・定期テストの問題と答案・模試結果があれば用意する |
通常の担当と同じ講師か | 通常授業と同じマンツーマン形式。体験担当が入塾後も担当するか、口頭練習に対応するかは相談で聞く |
体験後の契約 | 体験後に入塾しなくてもよいと公式FAQに記載。継続する場合の支払いと退塾条件は別に案内を受ける |
合わなかったら | 学校の数学担当と無料問題へ戻り、止まった問いから練習する |
体験後に高3の週1回を3か月続けるなら、税込103,650円+支払手数料・通信機器等の家庭側の費用が目安です。公式料金の月額総額28,050円×3か月、入塾金16,500円、体験3,000円を足した試算です(2026年10月1日)。月額には維持費が含まれ、通常受講に必須の追加費用はないという案内ですが、任意の追加授業は別です。
これは3か月継続したと仮定した費用で、3か月契約を勧める数字ではありません。11月の試験までの期間だけ頼めるか、初回の支払方法・手数料、退塾期限と精算条件を含む見積もりで決めます。費用全般は数強塾の体験と3か月費用にまとめています。
基礎問題精講を買う前に、数学I・Aの不足単元を1つ決める
先に決めるのは、1冊の購入より練習する単元です。 六訂版は2022年7月14日発売、A5判296ページで、数と式、集合と論理、2次関数など9章を扱います(旺文社、2026年10月1日)。数学の科目を学校の資料で絞ってから、その単元の手持ち問題を使います。
旺文社の無料PDFは、演習問題の解答です。PDFの2枚目は本冊260ページの解答、10枚目は268ページの解答で、問題と精講の紙面を読む試し読みとは用途が違います。購入前の練習には、上の自作例題や数強塾の公開問題を使えます。
数学I・Aの基本問題が足りないなら基礎問題精講を足す、という選び方に戻ります。必要な単元を目次で決め、表紙の「六訂版」で選べる本です。紙の本の税込定価1,320円(旺文社、2026年10月1日)に、購入先の送料等が加わる場合があります。
解説の式自体が分からないときは、参考書の解説で止まったときの手順から教科書や学校の質問へ戻れます。学校の青チャートで基本問題がそろっている人は、例題の解き直し方を使って、同じ問題を口頭で説明します。
今日、学校教材の基本問題を1問選び、上のカードで定義と理由を声に出してみます。
購入先
価格・在庫は購入先でご確認ください。広告リンクを含みます。
記事の誤りや古い情報は、訂正・お問い合わせフォームからお知らせください。