要点
- 式は立つが計算で止まるなら、数III 試験に出る計算演習 改訂版。まず手持ちの本で同じ単元を解き直し、また計算で止まるときに足す
- 式が立たないなら、教科書だけでは足りない 数II・数III 微分・積分。第1章で基本、第2章で典型テーマを扱う
- 迷ったら過去問の微積2題で止まった行を見る。約400題を8週間で一通り解くには1日約8題、計約100時間
式は立つが計算で止まるなら『数III 試験に出る計算演習 改訂版』、式が立たないなら『教科書だけでは足りない 数II・数III 微分・積分』を選びます。迷ったら過去問の微積2題で止まった行を見ます。使い切れない本を増やして過去問の時間を減らしたくないなら、計算で止まった単元を手持ちの本で先に解き直します。

式は立つが計算で止まるなら、約400題の計算演習
河合出版の改訂版は、数IIIの数列の極限・級数・関数の極限・微分・積分の計算だけに絞っています。実際の二次試験から約400題を選び、教科書の問に近いレベル1から難しい計算のレベル5まで分けた本です(2026年9月29日)。式を作った後に積分や式変形で時間を失うなら、この練習量に意味があります。
式は立つが計算で止まるなら、まず手持ちの本で同じ単元を解き直します。また計算で止まるときに『数III 試験に出る計算演習 改訂版』を足します。河合出版の税込定価は1,000円(2026年9月29日)。購入先では表紙の青い丸にある「改訂版」を見ます。
式が立たないなら、数II・数IIIの基本と典型テーマへ
河合出版のもう1冊も、第1章では計算力を重視します。ただし第2章は、微分・積分の典型的な入試テーマを扱います。数学IIとIIIの教科書内容を整理してから進む構成です(2026年9月29日)。両方に計算問題があるので、計算の有無では選びません。過去問で最初の式が出てこない人に必要なのは、計算を速く回す前に、どの考え方を使うかを学び直す時間です。
式が立たないなら、基本の整理から典型テーマへ進める『教科書だけでは足りない 数II・数III 微分・積分』を選びます。河合出版の税込定価は943円(2026年9月29日)。購入先では表紙の「数II・数III 微分・積分」を見ます。
数IIIのつまずきは計算量より意味の理解にある、という塾の見方もあります。その見方は、式を立てる前に止まる人には当てはまります。一方、医学部の合格者は、計算ミスが致命傷になることを理由に計算問題の本を1冊やったとSEGの座談会で話しています(2015年、使用版は不明)。初めの式と、その後の計算を答案で分けると、どちらの話が自分に近いか見えます。
本試で計算力不足から大問を2つ落としたという大学生の記録(2026年7月)もあります。この人は手持ちの網羅系をまず解き込む考えです。
約400題を8週間で解くなら、1日約8題
8週間は56日です。約400題を1日8題ずつ解くと約50日かかり、残り6日が予備日です。1題15分と仮に置いても1日約120分、合計約100時間。
週5日だけなら40学習日なので、1日10題・約150分です。15分は出版社の指定時間ではなく、予定を立てるための仮置きです。実際の所要時間はレベルと解き直しで変わります。
高3の秋は過去問や他教科の時間を先に残します。式は立つが計算で止まるなら、過去問の積分で止まった計算から選びます。レベルは手元の本で実際に解けるところから選び、間違えた式変形をもう一度書いてから次へ進みます。約400題は、止まった単元に合わせて選べる練習量です。
数III以外も含む計算本の練習形式を比べるなら、計算本3冊の選び方も参考になります。
迷ったら、過去問の微積2題で止まった行を見る
志望校の過去問から微積を2題選び、制限時間を決めて答案を書きます。問題ごとに、最初の式が書けたかと、どの計算行で手が止まったかを分けて印を付けます。2題にするのは、1題だけのたまたまの苦手で本を決めにくいからです。この2題で分かるのは、その答案で最初に止まった場所です。
私なら、2題とも式は立つが計算で止まるなら、手持ちの本で同じ単元を解き直します。また計算で止まるときに計算演習を足します。
2題とも式が立たないなら、基本と典型テーマへ進みます。結果が分かれたら買い足しを保留し、止まった単元を教科書や手持ちの問題集で解き直します。
2019年に計算演習を使っていた元受験生の記録にも、入試で式を作れた後に計算で止まった経験があります。2023年改訂版を使った声ではありません。この困り方なら、立式後の計算に目を向けます。
まず志望校の過去問から微積2題を選んで解き、最初に止まった行に印を付けます。
購入先
価格・在庫は購入先でご確認ください。広告リンクを含みます。
- 向く人
- 過去問の微積で最初の式を立てられるが、計算で止まる人。手持ちの本で同じ単元を解き直し、また計算で止まるときに足す。
- 確認すること
- 表紙の「改訂版」を見ます。約400題の全題計画ではなく、過去問で止まった単元から解きます。
書籍の仕様を見る
- 判型・ページ数
- A5判・200ページ
- 向く人
- 過去問の微積で何を微分・積分するか、最初の式を決めるところから止まる人。
- 確認すること
- 表紙の「数II・数III 微分・積分」を見ます。極限だけの演習を増やしたい場合は収録範囲が目的に合いません。
書籍の仕様を見る
- 判型・ページ数
- A5判・232ページ
記事の誤りや古い情報は、訂正・お問い合わせフォームからお知らせください。

