要点
- 同じ単元で2問、基本事項を忘れたなら、旺文社の良問問題集を足し、該当単元のA問題から解く
- 時間を外せば式が立つなら、手持ち過去問の失点だけを解き直す
- 迷ったら、手持ち過去問の失点2問を時間制限なしで解き直す。必修30問は1問30分の試算で15時間
同じ単元で2問、基本事項を忘れたなら、旺文社の必修30問がある『大学入学共通テスト 数学Ⅰ・Aの良問問題集』を足します。時間を外せば式が立つなら手持ち過去問の失点だけを解き直し、迷ったら手持ち過去問の失点2問を時間制限なしで解き直します。買い足しても解き切れないのが怖いなら、必修30問の試算15時間と、手持ち過去問の追加費用0円を比べて決めます。

同じ単元で2問、基本事項を忘れたなら良問問題集を足す
旺文社の良問問題集は、数学I・Aの140問を単元別に置き、A問題で基本事項、B問題で典型的な解法、実戦問題で共テ形式へ進めます。「必ず解いた方がいい問題30問」の案内もあります。過去問1回分の中で失点単元を探すのとは違い、同じ単元を別の問題で練習できることが買い足す理由です。
一方、2027年版の赤本は数学I・Aと数学II・B・Cの合冊です。数学I・Aの本試・追試は現行課程の2025・2026年度が4回、旧課程の2021〜2024年度が8回(本試5回・追試3回)で、創作問題が1回あります。表紙の26回は2科目の合計です。
すでに過去問を持っていて時間を外せば式が立つなら、1冊増やす前にその失点を解き直します。
同じ単元で2問、基本事項を忘れたなら、良問問題集の該当章をA問題から進めます。旺文社の税込定価は1,320円(2026年9月29日)。購入先では表紙の「数学Ⅰ・Aの良問問題集」を見ます。
失点2問を時間制限なしで解き直し、原因を分ける
まず、解き終えた数学I・Aの過去問か模試の答案から、失点した別の2問を選びます。同じ単元で2問見つかれば、両方で基本事項を思い出せるか見ます。70分の時計を外して解説を閉じ、最初につまずいたところまで式を書いてみます。
私なら、この2問で最初につまずいた場所を見て、買い足しを決めます。同じ単元で2問、基本事項を忘れたなら、その単元に戻る合図です。
止まったところ | 次に使うもの |
|---|---|
定義・公式・典型的な解法が思い出せず、同じ単元の別の2問で止まった | 教科書の該当箇所を読み、良問問題集のA問題から解く |
時間を外せば式が立つなら | 手持ち過去問の失点を再演習し、誘導の読み取り・計算・時間配分を直す |
大学入試センターの2026年度本試・数学I・Aの第2問前半で試すと、違いが見えます。PDFの7画面目で与えられた2次関数の最大・最小を求め、8〜10画面目では最大・最小についての条件から関数を考えます。最初の区間と頂点の扱いで止まるなら基本に戻り、最初は解けて後の条件の読み替えで止まるなら過去問の誘導をたどります。
2問が別の単元なら、各単元の教科書の例題と失点を先に解き直します。この2問は新しい本を買うかの目安です。問題の選び方や疲れで結果は変わります。
時間を外して式が立っても、70分で得点できるとは分かりません。別の日に過去問1回分を時間内で解いてみます。70分で解いたときの失点の分け方も参考にしてください。
必修30問は15時間の計画。140問全部なら70時間の計画
予定を立てるため、どちらの本の問題も「1問を自力で15分、解説を読んで途中式を再現するのに15分」と仮に置きます。1問30分なので、旺文社の必修30問は合計15時間。1日1問なら30日、1日2問・60分なら15日です。出版社が示した所要時間ではありません。
演習する量 | 同じ1問30分での合計 | 1日1問・30分 | 1日2問・60分 | 新たに払う額 |
|---|---|---|---|---|
良問問題集の必修30問 | 15時間 | 30日 | 15日 | 1,320円(税込定価) |
良問問題集の全140問 | 70時間 | 140日 | 70日 | 同じ本なので0円 |
手持ち過去問の失点6問(例) | 3時間 | 6日 | 3日 | 手持ちなら0円 |
失点が6問なら、まず6問を約3時間でやり直せます。30問の内訳と各単元への配分は出版社の公開ページに載っていないため、失点した単元を30問だけで埋められるとは決めず、必要なA問題も使います。A問題を足した分だけ、15時間の予定は延びます。2027年版赤本を新たに買うなら教学社の税込定価は1,430円(2026年9月29日)ですが、手持ちの本を使うなら追加0円です。
同じ点数でも、基本の抜けと共テ形式の苦手は違う
2025年7月の相談では、数学I・Aの2025年度過去問が39点だった受験生が、基礎問題集も解説を見ないと解法を思いつけないと書いています。一方、別の高3の相談では、青チャートの2次関数はある程度解けるのに、共テの第2問前半で聞かれていることが読み取れませんでした。前者なら単元の基本問題、後者なら過去問の誘導文から手を付ける違いがあります。
2026年5月の全統模試の相談でも、数学I・Aが47点だった高3自身が、形式慣れ、計算スペース、実力不足のどれが原因か迷っていました。点数だけでは買う本を決められません。河合塾の2026年度分析は、同じ大問の中に基本的な設問と、前の結果の使い方を考える設問があることを示しています。失点した行の最初のつまずきに戻る方が、次の1問を選びやすくなります。
2026年新刊は旧版改訂、買う理由は単元別の練習
旺文社の商品ページは、この本を旧『大学入学共通テスト 数学I・A 実戦対策問題集』の改訂と改題だと明記しています。新しい表紙の140問を、すべて新作として予定に入れる理由はありません。2025・2026年度の本試や手持ちの旧版と同じ問題が何問あるかも、公開情報からは数えられません。
それでも、同じ単元で2問、基本事項を忘れたなら、買う理由は新問の数ではなく、単元別のA問題に戻れることです。すでに旧『実戦対策問題集』を持つなら、その該当章を先に開きます。時間を外せば式が立つなら、大学入試センターが無料で公開する2025・2026年度の本試・追試も、手持ちの問題と一緒に使えます。
今日、手持ちの答案から失点2問を選ぶ
迷ったら、手持ち過去問の失点2問を時間制限なしで解き直します。その結果、同じ単元で2問、基本事項を忘れたなら、該当章のA問題から始められる旺文社の良問問題集を選びます。税込定価は1,320円(2026年9月29日、旺文社の表示)。表紙に「数学Ⅰ・Aの良問問題集」とある本です。
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