受験参考書

化学の入門問題精講と基礎問題精講の違いは? 迷ったらモル・中和を解き直す

化学の授業を受けた高校生へ。モル・中和の途中式と単位を説明できないなら入門。モル・中和の途中式と単位を説明でき、学校問題集に標準演習が足りないなら基礎。142題と111題の役割、現行版の目次、手持ち教材との重なりを整理し、迷ったらモル・中和を解き直して選びます。

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要点

  1. モル・中和の途中式と単位を説明できないなら入門。四訂版は142題で、定期試験と入試問題をつなぐ演習書
  2. モル・中和の途中式と単位を説明でき、学校問題集に標準演習が足りないなら基礎。五訂版は111題で、二次・私大の入試標準問題を扱う
  3. 迷ったらモル・中和を解き直す。学校問題集で説明と標準演習が足りるなら追加なし。買う場合の税込定価は入門1,320円、基礎1,540円(2026年10月1日)
化学[化学基礎・化学]入門問題精講 四訂版の表紙
書影:旺文社

モル・中和の途中式と単位を説明できないなら入門

化学[化学基礎・化学]入門問題精講 四訂版

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化学[化学基礎・化学]基礎問題精講 五訂版の表紙
書影:旺文社

モル・中和の途中式と単位を説明でき、学校問題集に標準演習が足りないなら基礎

化学[化学基礎・化学]基礎問題精講 五訂版

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教科書と学校への質問で復習した後も、モル・中和の途中式と単位を説明できないなら入門問題精講を選びます。モル・中和の途中式と単位を説明でき、学校問題集に標準演習が足りないなら、111題の入試標準演習を扱う基礎問題精講を選びます。戻ると遅れそうで迷ったらモル・中和を解き直し、学校問題集で説明と標準演習が足りるなら追加なしです。

化学の入門と基礎、どっち? モル・中和の途中式と単位を説明できないなら入門問題精講四訂版の142題。モル・中和の途中式と単位を説明でき、学校問題集に標準演習が足りないなら基礎問題精講五訂版の111題。迷ったらモル・中和を解き直す。学校問題集で説明と標準演習が足りるなら追加なし。税込定価は入門1,320円、基礎1,540円です。
旺文社の書誌・内容紹介(2026年10月1日)。題数は全分野の収録数で、計算問題だけの数ではありません

対象は、授業でモル・中和の基本計算を習った高校生です。以下の選び方は、教科書と学校への質問で復習してから使います。まだ習っていない人は、先に教科書と授業でその単元を学びます。学校問題集の標準問題まで根拠を説明して解ける人は、手持ちの本で演習を続けます。

入門は基本計算をつなぐ本、基礎は入試標準へ進む本

名前の「基礎」を、教科書の最初から学ぶ本という意味で選ぶと、始める段階がずれます。旺文社の入門四訂版は、定期試験と入試問題の橋渡しをする演習書です。基礎五訂版は、国公立2次・私立大で頻出の標準問題を扱うと説明しています(2026年10月1日)。

選ぶときの差

入門問題精講 四訂版

基礎問題精講 五訂版

出版社が示す役割

定期試験から入試問題への橋渡し

二次・私大の頻出標準問題の演習

全分野の収録題数

142題

111題

本冊のページ数

240ページ

336ページ

説明の組み立て

大事な知識・公式をPointとして整理

精講で要点を押さえ、解説で解く手順を読む

紙の本の税込定価

1,320円

1,540円

表は旺文社の入門四訂版と基礎五訂版の商品ページに基づきます(2026年10月1日確認)。基礎は31題少なく、96ページ多い本です。題数は大きな問題の数なので、小問まで含めた練習量や終わる速さは、142対111だけでは決まりません。

解説の丁寧さは両方の本にあります。 基礎にも、解法の手順と思考の流れを説明する精講・解説があります。私なら、説明があるかより、基本計算で立式に困るのか、標準問題の練習が足りないのかで分けます。

教科書と学校への質問で復習した後も、モル・中和の途中式と単位を説明できないなら入門です。表紙に「四訂版」とある本を選びます。税込定価は1,320円(旺文社、2026年10月1日)。

モル・中和の途中式と単位を説明でき、学校問題集に標準演習が足りないなら基礎です。表紙の「五訂版」を選び、標準問題の考え方を学びます。税込定価は1,540円(旺文社、2026年10月1日)。

モル・中和を各1題解き、答えより式の意味を見る

迷ったらモル・中和を解き直すところから始めます。学校問題集の履修済み範囲で、質量から物質量を求める基本問題と、酸・塩基の中和計算を各1題選びます。解説を閉じて解き、途中式の横に、何を求めた式かと単位を書きます。

見るのは、次の3か所です。

工程

物質量の問題で説明すること

中和の問題で説明すること

何を求めるか

gで与えられた質量をmolに直す

反応式の係数比に合う、酸と塩基の物質量を求める

なぜその式か

モル質量で割る理由

反応式の係数比を使う理由

単位がどう変わるか

gをg/molで割るとmolになる

mol/LにLを掛けるとmolになる

たとえば食塩5.85g、モル質量58.5g/molなら、5.85g ÷ 58.5g/mol = 0.100molです。割り算を選ぶ理由は、1molあたり58.5gという関係から、何molあるかを求めるためです。数字を覚えていても、この関係を言えなければ、教科書の物質量へ戻ります。

中和では、0.100mol/Lの硫酸10.0mLを、0.100mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液で中和する例を考えます。硫酸の物質量は0.100mol/L × 0.0100L = 0.00100molです。反応式 H₂SO₄ + 2NaOH = Na₂SO₄ + 2H₂O の係数比から、NaOHは0.00200mol必要で、体積は0.0200L、つまり20.0mLになります。

この2例は、式を説明するための例です。各1題を選ぶのは、物質量への換算と反応式の係数比を別々に見るためで、入試全体の実力を判定する点数にはしません。気体、平衡、無機、有機などは、学校問題集のその単元で別に解きます。

計算だけ合っていて理由が言えなければ、解けた扱いにせず、その行を教科書・授業ノートで読み直します。計算ミスだけなら、その計算を直して学校問題集を続けます。式の意味がつながらない箇所を学校の先生に質問し、それでも説明を補う本が要るときに入門を選びます。

目次を学校問題集に重ねると、買い足す単元が分かる

入門は化学基礎編と化学編の2部構成で、無機・有機・高分子まで含みます。基礎も理論・無機・有機の総合演習です。モルと中和で困っているからといって、どちらかを計算専用本として全章買い足す前提にはしません。

入門の公式目次と、基礎の出版社提供目次を、授業と対応させると次のようになります(2026年10月1日)。

授業で学ぶ範囲

入門四訂版で探す場所

基礎五訂版で探す場所

物質の構成・モル・中和・酸化還元

化学基礎編の第1〜4章

理論化学の項目1〜4、8〜9

状態・熱・反応速度・平衡

化学編の第5〜7章

理論化学の項目5〜7、10

無機の性質・反応・製法

第8章「無機物質」

項目11〜13:金属イオン、気体、工業的製法

有機の構造・性質・反応、高分子

第9〜13章

項目14〜17:構造、脂肪族、芳香族、天然・合成化合物

同じ範囲でも、入門は履修区分ごと、基礎は理論・無機・有機ごとに探します。この表は目次の対応表で、単元別の題数や同じ問題の数を表すものではありません。

買う前に、今いちばん困っている単元で、次の表を1行だけ埋めます。学校問題集に問題があるだけで重複とせず、解説で必要な説明まで足りるかを分けます。

埋める欄

記入例

困っている内容

中和で酸と塩基の物質量を反応式の係数比に合わせる理由

学校問題集のページ・問題番号

自分の本の該当ページと番号

解き直して説明できた工程

濃度から物質量を求めるところ

解説と学校への質問で解消したこと

mLをLに直す理由

まだ不足すること

係数比の使い方/標準問題の数/不足なし、のうち実際に残るもの

教科書と学校への質問で復習した後も、モル・中和の途中式と単位を説明できないなら入門です。モル・中和の途中式と単位を説明でき、学校問題集に標準演習が足りないなら基礎です。学校問題集で説明と標準演習が足りるなら追加なしです。

書店で中身を見られる場合は、表に書いた不足が、その単元の解説や問題で補えるかを見ます。学校問題集との重なりは自分の本で異なるため、この1行を、単元を替えるときにも使えます。

計算問題だけを増やしたいなら、化学計算の問題集を選ぶ記事が対応します。すでに入試の標準問題を解けて、重問の順番で迷うなら、化学重要問題集のA問題とB問題の進め方へ進めます。

基礎を読みやすいと感じる人にも、先に基本計算を試す理由がある

五訂版の商品レビューには、予習・復習に使いやすく、問題をそれほど難しく感じないという購入者の声があります(2024年9月)。化学講師の解説も、数式を言葉で説明する点を評価しています(2026年8月)。基礎の説明が合う人に、入門からの通読を一律に求める必要はありません。

それでも、モル・中和の途中式と単位を説明できないなら入門からにします。基礎の説明が丁寧でも、扱う問題は入試標準です。今つながらない基本計算を復習する目的なら、定期試験と入試の橋渡しをする入門の方が合います。

四訂版を採用した家庭の記録では、講義本の別冊問題を終えた単元を入門で演習する予定が書かれています(2026年9月)。入門の名前から、何も習わずに読める講義本を期待するより、授業で学んだことを問題にする本として選びます。

一方、学校配布のセミナーで難しさを感じた高校生の相談は、入門か基礎を買ってからセミナーへ戻るかを尋ねています(2026年4月)。まず難しかった問題の式を学校で質問すれば、買い足す理由が残るかを判断できます。

別の相談では、数学の同シリーズは読みやすいが、化学はそう感じず、理解したつもりかと不安を抱いています(2020年8月、使用版不明)。教科ごとに説明の相性が違うからこそ、化学では答えを閉じて式を説明するところまで試します。

基礎を使った京都薬科大学合格者の振り返りには、苦手箇所を解き直し、問題文の読み方が変わったとあります(2025年4月、使用版は本文に記載なし)。講師への質問と他の教材を併用した学習です。本を替えるだけの効果として受け取らず、解説を読んだ後の解き直しまでを予定に入れます。

2冊を順番に買うより、今日不足する1冊を選ぶ

2冊の紙の本を定価で買うと、合計は2,860円(税込)です。入門だけなら1,320円、基礎だけなら1,540円で、差は220円です(旺文社の入門四訂版・基礎五訂版、2026年10月1日確認)。送料・手数料は購入先で異なるため、書籍代とは別に見ます。

入門を終えた後も、学校問題集で説明と標準演習が足りるなら追加なしです。基礎を買うのは、モル・中和の途中式と単位を説明でき、学校問題集に標準演習が足りないときです。両方とも2023年7月14日発売の新課程対応版で、新たに加わったエンタルピーを扱います。

教科書と学校への質問で復習した後も、モル・中和の途中式と単位を説明できないなら入門です。購入先の表紙に「四訂版」とある本を選びます。紙の本の税込定価は1,320円(旺文社、2026年10月1日)。

モル・中和の途中式と単位を説明でき、学校問題集に標準演習が足りないなら基礎です。購入先の表紙に「五訂版」とある本を選びます。紙の本の税込定価は1,540円(旺文社、2026年10月1日)。

今日、学校問題集のモル・中和を各1題解き直し、説明できなかった途中式を1行書き出します。

購入先

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化学[化学基礎・化学]入門問題精講 四訂版の表紙
書影:旺文社

旺文社

化学[化学基礎・化学]入門問題精講 四訂版

モル・中和の途中式と単位を説明できないなら入門

出版社表示価格1,320円(税込定価・2026年10月1日)

商品の公式情報
向く人
授業でモル・中和を習った高校生。教科書と学校への質問で復習した後も立式に困り、基本問題を解くための説明を補いたい人。
確認すること
学校問題集で説明と標準演習が足りるなら追加なし。表紙の「四訂版」で選び、まだ授業で習っていない章は授業後に進めます。
書籍の仕様を見る
判型・本冊ページ数
A5判・240ページ・2色刷
全分野の収録題数
142題
発売日
2023年7月14日・新課程対応
化学[化学基礎・化学]基礎問題精講 五訂版の表紙
書影:旺文社

旺文社

化学[化学基礎・化学]基礎問題精講 五訂版

モル・中和の途中式と単位を説明でき、学校問題集に標準演習が足りないなら基礎

出版社表示価格1,540円(税込定価・2026年10月1日)

商品の公式情報
向く人
基本計算を根拠まで説明でき、二次・私大の標準問題を解く演習書が必要な人。学校問題集の標準問題まで解ける人は、その本を続けます。
確認すること
表紙の「五訂版」で選びます。「基礎」は入試の土台という意味です。解説を読んだ後は本を閉じ、立式から解き直します。
書籍の仕様を見る
判型・本冊ページ数
A5判・336ページ・2色刷
全分野の収録題数
111題
発売日
2023年7月14日・新課程対応

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しおりのプロフィールイラスト。深緑のカーディガンを着て本を持つ女性。

著者情報

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大学受験の参考書・単語帳、学習アプリ、ノート・文房具

友人から「おすすめの単語帳ある?」と聞かれると、答えに困って「普段どこで勉強してる? カバン小さい?」と質問で返してしまいます。誰にとっても正解の一冊なんてなくて、持ち歩く重さや、赤シートを重ねたときの見やすさで選ぶものが変わるからです。そんな、少し面倒くさくて具体的な選び方を書くライターです。

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