要点
- 演習本が必要で、力の図・立式で止まるなら入門問題精講。迷ったら入門。定期試験から入試へつなぐ121題を解く
- 基本問題を説明でき、入試演習が足りないなら基礎問題精講。105題の精講・解説に加え、演習44題も予定に入れる
- 学校の本で入試演習まで進めるなら買い足さず続ける。まず学校の基本1題を、力の図・法則・式・符号の4工程で解き直す
演習本が必要で、力の図・立式で止まるなら入門問題精講を選びます。入門は121題で定期試験から入試へつなぐ本なので、迷ったら入門です。入門へ戻る遠回りが不安でも、基本問題を説明でき、入試演習が足りないなら基礎から始められます。

学校の本で入試演習まで進めるなら、買い足さず続けます。 学校の基本問題から入試問題へ進む道筋と解説がそろっていれば、別のシリーズを最初から重ねる費用と時間を省けます。これから物理を習う単元は、まず授業と教科書で学びます。
学校の基本1題を、力の図・法則・式・符号で解き直す
最初に、授業で習った力学の単元から学校の基本1題を選びます。力のつり合いか運動方程式を使う、解答付きの問題にします。解答を隠し、ノートに図と式を書いてから、次の4つを説明します。
工程 | ノートに残すもの | 止まったときに戻る箇所 |
|---|---|---|
力の図 | 注目する物体と、その物体に働く力の向き。重力・垂直抗力・張力などを問題の条件に合わせて描く | 教科書の力の図。何がその物体を押す・引くのか |
法則 | つり合いか運動方程式かと、それを使う理由 | 静止・等速運動・加速する運動の違い |
式 | 数値を入れる前の式。式の各項が図のどの力に対応するか | 同じ単元の例題で、図と式を対応させる説明 |
符号 | 正方向の指定と、各項を正・負にした理由 | 教科書の座標軸と、力を方向ごとに分ける説明 |
答えが合ったかに加えて、なぜその式になるかを話せるかを見ます。公式名だけ言えても式の各項を図に戻せないなら、立式の練習が残っています。計算ミスだけなら、その計算を直し、同じ学校の本で次の問題へ進みます。
この1題で分かるのは、選んだ単元でどの工程が止まるかです。物理全範囲の完成度や入試の得点は、別の単元や入試問題でも解いて見ます。4工程にしたのは、解答を読めたことと、自分で図から式を作れたことを分けるためで、正解数による購入ラインは設けません。
解説を読んで閉じた後にも図や法則の意味が分からないときは、このノートを学校の先生へ持っていきます。説明を受けて自分で解き直せるなら、手元の教材を続けられます。買う本を決める前に、止まった箇所を1つに絞れるのが、この表の使いどころです。
すでに『物理のエッセンス』を持っていて、その解説で止まっている人は、力の図と式を補う手順を使えます。
力の図・立式で止まるなら入門、基本問題を説明でき、入試演習が足りないなら基礎
力の図・立式で止まるなら入門を選びます。旺文社は入門三訂版を、定期試験と入試の間を埋める演習書としています(2026年10月1日)。公式と知識をPointで整理し、121題の中で考え方と解き方を練習する本です。
入門という名前でも、授業の代わりに物理を一から教わる講義本とは役割が違います。武田塾保土ヶ谷校の紹介も、公式を学んでから問題へ入り、自力で解けるまで繰り返す使い方です(2024年のルート、2026年10月1日閲覧)。入門を選んだ後も、法則の意味が分からなくなったら教科書の同じ単元に戻ります。
演習本が必要で、力の図・立式で止まるなら、『物理[物理基礎・物理]入門問題精講 三訂版』を選びます。購入先では表紙の「三訂版」を見て選びます。旺文社の税込定価は1,320円(2026年10月1日確認)。
基本問題を説明でき、入試演習が足りないなら基礎を選びます。基礎五訂版は、105題を精講と解説の2段階で扱います(2026年10月1日)。問題をどう捉えるかと、実際の解き方をつなぎ、章末の演習で自分でも解けるかを試します。
学校の基本問題を説明できる人が、入門を全範囲やり直す順番にこだわる必要はありません。基礎で解けない問題が出たら、最初の表で図・法則・式・符号のどこが抜けたかを分け、その単元だけ学校の例題に戻ります。
基本問題を説明でき、入試演習が足りないなら、『物理[物理基礎・物理]基礎問題精講 五訂版』を選びます。購入先では表紙の「五訂版」で見分けます。旺文社の税込定価は1,540円(2026年10月1日確認)。
121題と105題の違いは、始める段階と演習の内訳
両方とも物理基礎・物理を扱う新課程対応の本で、2023年7月14日発売です。見開き構成と丁寧な解説も両方にあります。解説があるかより、今どの問題から練習したいかで選びます。
選ぶために比べる点 | 入門問題精講 三訂版 | 基礎問題精講 五訂版 |
|---|---|---|
出版社が示す役割 | 定期試験と入試の間を埋める演習 | 入試の解法・思考の流れを身に付ける演習 |
出版社が掲げる題数 | 121題 | 105題。別に演習44題の案内あり |
解説の構成 | 必要な公式・知識をPointで整理 | 精講と解説の2段階 |
本冊の分量 | 248ページ | 304ページ |
紙の本1冊の税込定価 | 1,320円 | 1,540円 |
出典:旺文社の入門・基礎の書誌、楽天ブックスの「内容紹介(出版社より)」に載るシリーズ紹介画像(2026年10月1日)。演習44題は、紹介画像の基礎五訂版の欄にあります。
基礎の方が掲げる題数は16題少なくても、本冊は56ページ多く、演習44題もあります。105題だけで本全体の負担を見積もると、後の練習を落とします。基礎の第6章には実験・考察問題があり、五訂版では共通テスト過去問が2題追加されています。
1冊の定価差は220円、2冊とも買う場合は2,860円(税込)です(2026年10月1日、上の旺文社表示から計算)。送料・手数料は購入先によって加わります。基本問題を説明でき、入試演習が足りないなら、最初から基礎1冊にすることで入門の1,320円と、その範囲を解き直す時間を省けます。
入門でも難しい人と、基礎から進めた人は何が違う?
入門三訂版の商品ページの購入者レビューでは、物理を始めたばかりの自分にちょうどよいとする声があります(2026年2月)。同じ人は、基礎が固まった人には物足りないかもしれないとも書いています。4月にも解説と難度を評価する声があります。
一方、宇宙一を読んだ後に入門を解いていた人の相談では、ほぼ解けず、答えを見ると理解できる状態でした(2024年7月、使用版不明)。追記では、聞かれ方が変わると公式を選べないと述べています。読む段階から、自分で法則を選ぶ練習へ移るところで止まった例です。
基礎にも、実戦基礎問題は解答を読んでぎりぎり理解できるという相談があります(2024年4月、使用版不明)。正解まで読めたかより、解答を閉じて図と式を作れるかを見る方が、次の復習を選びやすくなります。
反対に、基礎で土台を作った本人のnoteは、公式を覚えたが使い方が分からない人にも基礎を勧めています(2025年6月、使用版不明)。基礎にも考え方を学べる解説があるので、この経験は選ぶ理由になります。それでも、力の図・立式で止まるなら、私なら定期試験から入試へつなぐ入門を先に選びます。
違いは、分かりやすさの評判より出発点となる問題を説明できるかです。基本問題を説明でき、入試演習が足りないなら、基礎から始められます。初学者という呼び方だけで、一律に入門を買う順番にはしません。
1日30分の仮計画は、解く時間と復習を分けて立てる
予定を作る例として、1題を解いて解説を読むのに15分、1日2題で30分と置きます。15分は実測値ではなく、両書に同じ時間を置いた仮定です。出版社が掲げる121題と105題にまず取り組む場合を、同じ単位で並べます。
試算の対象 | 1日2題で一度取り組む日数 | 合計時間 |
|---|---|---|
入門の121題 | 61日 | 30時間15分 |
基礎の105題 | 53日 | 26時間15分 |
基礎の演習44題に追加で取り組む場合 | 22日分 | 11時間分 |
最終日は1題だけになるので、日数は切り上げ、時間は題数×15分で計算しています。実験・考察問題に使う時間と、間違えた問題の解き直しは、この表の外に確保します。基礎の53日は105題の予定で、本を仕上げ終える日ではありません。
実際には、解ける問題と方針が立たない問題で時間が変わります。最初の2題で解く時間・解説を読む時間・閉じて解き直す時間を別々に測り、1日に入る量に直します。図だけで止まる日は、予定の2題を追うより、その1題を教科書に戻して直すことを優先します。
2023年の受験を振り返ったnoteには、入門の新装改訂版と基礎四訂版を反復し、模試で間違えた問題を基礎に戻して復習した例があります(2025年2月公開)。名問の森も一部併用した経験です。今の2冊だけの効果として読むより、演習で見つかった不足を元の本へ戻す方法として参考になります。
買う順番を決める前に、学校の基本1題を説明する
学校の本で入試演習まで進めるなら、その本を続けます。入門から始めた人も、同じ単元の問題で4工程を説明できるようになったら、学校の入試問題へ進みます。そこで基本問題を説明でき、入試演習が足りないなら、基礎を次の1冊にします。
演習本が必要で迷ったら入門です。力の図・立式で止まるなら、121題で定期試験から入試へつなぐ三訂版を選びます。税込定価1,320円(旺文社、2026年10月1日)。
基本問題を説明でき、入試演習が足りないなら、105題の精講・解説と演習44題を使える基礎五訂版です。税込定価1,540円(旺文社、2026年10月1日)。
今日、学校の基本1題を解答を隠して解き直し、ノートに力の図・法則・式・符号を残します。
購入先
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- 向く人
- 公式は習ったが、学校の基本問題で図から式へ進めず、解き方を練習する演習本が必要な人。定期試験から入試へつなぐ121題で始めます。
- 確認すること
- 表紙の「三訂版」で見分けます。学校の本で入試演習まで進めるなら買い足さず続けます。解説を読んでも図や法則の意味が分からないときは、同じ問題を学校の先生に質問します。
書籍の仕様を見る
- 判型・ページ数
- A5判・248ページ・2色刷
- 発売日
- 2023年7月14日・新課程対応
- 掲載問題
- 121題
- 向く人
- 学校の基本問題を力の図・法則・式・符号まで説明でき、入試問題の解き方を練習する本が必要な人。精講と解説の2段階で進めます。
- 確認すること
- 表紙の「五訂版」で見分けます。105題に加えて演習44題もあります。力の図・立式で止まるなら入門から。学校の本で入試演習まで進めるなら買い足さず続けます。
書籍の仕様を見る
- 判型・ページ数
- A5判・304ページ・2色刷
- 発売日
- 2023年7月14日・新課程対応
- 掲載問題
- 105題と演習44題。実験・考察問題も収録
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