要点
- 図で化学基礎から理解したいなら宇宙一の理論化学 改訂版。迷ったら左の文章と右の図をどちらからでも読めるこの1冊
- 文章と例題で化学基礎から進めたいなら岡野の理論化学。学校の基本問題を解けて、入試の考え方を整理したいなら鎌田の理論化学 三訂版
- 理論化学1冊の税込定価は宇宙一と鎌田が各1,870円、岡野が1,540円。差は330円。まず1冊で合うかを試す
化学を独学で始め、図で化学基礎から理解したいなら『宇宙一わかりやすい高校化学 理論化学 改訂版』を選びます。文章と例題で化学基礎から進めたいなら岡野、学校の基本問題を解けて、入試の考え方を整理したいなら鎌田の理論化学 三訂版です。買い直しが怖くて決め切れないなら、私なら左の文章と右の図をどちらからでも読める宇宙一の理論化学を、まず1冊だけ選びます。

図で化学基礎から理解したいなら、宇宙一の理論化学
学研が公開する理論化学 改訂版の紙面は、18〜19ページで左に分離法の説明、右に装置の図を置きます。88〜89ページの相対質量、204〜205ページの電気分解も、同じく左が文章、右が図です。学研は、左の文章からでも右の図からでも読める構成だと説明しています。
別冊の問題と章末チェックも付いています(2026年9月25日時点)。BOOK☆WALKERの試し読みでは、もくじと1-1・1-2の本文(16〜19ページ)も読めます。
化学をほぼ初めて学ぶ娘にこの系列を選んだ親は、最初の章を読ませて理解できたことと、途中で別冊問題に進めることを理由に挙げています。その家庭では最初の2周は別冊を後回しにしました(2026年9月の親の記録)。
一方、還暦で共通テストを受ける会社員は、宇宙一の理論化学でmol計算を何とか理解し、酸と塩基まで進んだところで鎌田に替えました(2026年3月の受験日記)。理屈より覚えることが中心に感じられ、理解が進む実感を持てなかったと書いています。書店で見比べて鎌田を選んだ決め手は、前書きの「なぜそうなるのかを一緒に考えて、知識と知識を線で結ぶ」という部分でした。理由まで詳しく読みたい人には、宇宙一の説明は短く感じられることがあります。
迷ったら、左の文章と右の図をどちらからでも読める宇宙一の理論化学 改訂版を選びます。学研の税込定価は1,870円(2026年9月25日)。購入先では緑の表紙で2023年2月発売・520ページの本を選びます。書名の先頭に【改訂版】とある白地の表紙は、2016年の旧版(392ページ)です。
文章と例題で化学基礎から進めたいなら、岡野の理論化学
図解の見開きより、講義の文章を読み、例題を解きながら進めたいなら岡野です。技術評論社の2023年版の目次は、第0講で原子の構造、結合、分子の極性など化学基礎の9単元を振り返ります。その後に化学量、中和、電池、化学平衡へ進み、例題・演習問題・理解度チェックを置いています。
宇宙一を選んだ親の記録は、岡野では化学基礎と化学が別で、化学まで学ぶ人には回り道になると見ています。技術評論社には『岡野の化学基礎が初歩からしっかり身につく[改訂新版]』(2022年刊)もあります。ただ、その本の目次にある原子の構造から電池までの単元は、現行の『理論化学』の第0講から第5講にもほぼ同じ名前で入っています。化学まで学ぶなら、岡野も理論化学の1冊から始められます。
講義の文章が自分に合うかは、書店で数ページ読んで決めます。
文章と例題で化学基礎から進めたいなら、岡野の『理論化学』を選びます。技術評論社の税込定価は1,540円(2026年9月25日)。購入先では表紙の「理論化学①」ではなく「理論化学」を選びます。
学校の基本問題を解けて、入試の考え方を整理したいなら、鎌田の理論化学
旺文社の『鎌田の理論化学の講義 三訂版』は、原子と化学量から化学平衡までを6章で扱い、入試で解けない原因となる見落としを説明します。別冊48ページの最重要Point整理も付きます(2026年9月25日時点)。学校の問題集で同じ単元の基本問題を解き直せるなら、解法の理由を整理する本として使えます。
旺文社は学習レベルに「基礎」も挙げています。BOOK☆WALKERの試し読みで読める「はじめに」でも、初学者や苦手な人には最初のStageから順に読み、少し高度なExtraStageは飛ばしてよいと案内しています。楽天の三訂版の商品ページには、娘が基礎から学べて分かりやすいと言っている、という親の2025年11月のレビューがあります。
一方、鎌田の理論化学が分かりにくく、自分の頭が悪いのかと悩む2026年4月の質問もあります。最初の1冊にするかは、学校の基本問題を解き直せるかで決めます。 この本は入試で解けない原因となる見落としを説明するので、基本問題を一度解いた後なら、自分がどこで見落としたかを探せます。
学校の基本問題を解けて、入試の考え方を整理したいなら鎌田の理論化学 三訂版を選びます。旺文社の税込定価は1,870円(2026年9月25日)。購入先では表紙の「三訂版」と別冊の有無を見ます。
岡野は理論化学1冊で330円安いが、迷ったら宇宙一から
理論・無機・有機まで同じ系列で買うと、出版社の税込定価は次の通りです(学研・旺文社・技術評論社、2026年9月25日)。
全分野をそろえると、岡野は宇宙一やDoより2,420円安くなります。ただ、最初に買う理論化学の1冊どうしなら、差は330円(宇宙一と鎌田が1,870円、岡野が1,540円)です。
私なら、迷ったときはこの330円より、左の文章と右の図をどちらからでも読める見開きを取ります。合わずに別の本へ替えると、最初の1冊分の1,540〜1,870円が余分な出費になり、330円の差を超えるからです。無機・有機は、理論化学の1冊が合うと分かってから買い足します。
宇宙一とDoを両方進めるか迷った高2への2022年9月の回答にも、1系列に絞る方がよいという意見がありました。回答者が使ったのは当時のDoで、宇宙一は使っていません。まず選んだ1冊を同じ単元の問題と一緒に進め、合わないと分かってから別の本を検討します。
講義本が要るのは、問題集の解説を読んでも理由がつながらないとき
学校の問題集を解き、解説から式や反応の理由まで分かるなら、講義本を増やす前にその問題集を進めます。解説の途中で説明が飛んだと感じる単元があれば、講義本でその箇所を読み直します。
宇宙一で全体を学んだあと、重要問題集と過去問が役に立ったという再受験者の体験記(2022年)があります。講義本を読む間も、学校の問題集を同じ単元から少しずつ解きます。重要問題集へ進むなら、A問題とB問題の進める順番も見て決められます。辞書として化学の新研究も買うかは、化学重要問題集と化学の新研究、両方必要?で決められます。
理論化学を1冊選び、同じ単元の基本問題で試す
まず学校の問題集から、最近つまずいた理論化学の基本問題を1問選びます。式や用語の理由が説明できなければ、同じ単元を講義本で読み、翌日にもう一度その問題を解きます。翌日に解けたら、その単元はその本の説明で理解できています。読み直しても解けない単元が続くなら、書店で別の講義本の同じ単元を読み比べてから、替えるかを決めます。最初は理論化学の1冊だけを買うので、替えても最初の1冊分の出費は1,540〜1,870円です。
購入先
価格・在庫は購入先でご確認ください。広告リンクを含みます。
- 向く人
- 化学を独学で始め、図と文章のどちらが合うか分からず、まず理論化学の1冊で試したい人。
- 確認すること
- 緑の表紙で2023年2月発売・520ページの本を選び、別冊の問題にも取り組みます。白地の表紙で書名の先頭に【改訂版】とある392ページの本は2016年の旧版です。
書籍の仕様を見る
- 向く人
- 図解の見開きより、講義の文章と例題で化学基礎から進めたい人。
- 確認すること
- 表紙が「理論化学①」の旧版ではなく「理論化学」の現行本か見て選び、理解度チェックまで進めます。
書籍の仕様を見る
- 向く人
- 学校の基本問題を解き直せる段階で、入試問題への考え方を整理しながら理論化学を進めたい人。
- 確認すること
- 表紙の「三訂版」と別冊の有無を見て選び、学校の問題集と同じ単元を並行して解きます。
書籍の仕様を見る
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