要点
- 新課程版(2022年)を持っている人は買い直さずに使い続けます。改訂版の例題300題のうち282題は新課程版にも同じ題名であります
- 旧課程版(ロゴが左上の黄色い表紙)しかない人と、はじめて買う人は改訂版を買います。旧課程版には例題の解説動画がなく、仮説検定や期待値が数学I・Aに入る前の本です
- 迷ったら新課程版を使い続けます。学校の課題が改訂版の番号で出る人は出版社の例題一覧で番号を合わせます。ずれるのはおもに数学Aの例題36から後ろです
学校で配られた黄チャート数学I+A(表紙に「新課程」)を使っていて、書店で「改訂版」を見かけた人は買い直さずに今の本を使い続けます。改訂版の例題は9割以上が今の本にも同じ題名で入っているからです。ただし表紙に「改訂版」とあっても、黄色一色でロゴが左上の本は前の課程の古い本です。
こんな人は
- 新課程版(2022年)を持っている人は買い直さずに使い続けます。外れ値など増えた所は手元の本の例題と教科書で練習できます。
- 旧課程版(ロゴが左上の黄色い表紙)しかない人と、はじめて買う人は改訂版を買います。
- 学校の課題が改訂版の番号で出る人は出版社の例題一覧で番号を合わせます。ずれるのはおもに数学Aの例題36から後ろです。

新課程版の例題は9割以上が改訂版と同じ題名
書店で新しい表紙を見ると、自分の本だけ古いのではと気になりますよね。でも2冊とも2022年度に変わった今の高校の数学に合わせた本で、共通テストに出る範囲も変わりません。表紙の「新課程」はこの変わり目を指す言葉。
出版社がサイトで配っている例題の一覧を使って、2冊を1題ずつ並べてみました。改訂版の例題のうち282題は今の本にも同じ題名で入っています。
見本のページでも、たすき掛けの例題はどちらも同じページにあり、問題も練習もそっくり同じでした。題名が同じほかの例題の問題文までは確かめていません。
| 新課程版(2022年) | 改訂版(2026年) |
|---|---|---|
例題の数(数学I+A) | 295題 | 300題(うち282題は同じ題名) |
新しいコラム | なし | 「深く考える」「ランダム演習」 |
例題の番号 | もとの番号 | 数学Iは例題144までほぼ同じ。数学Aは例題36から後ろがおおむね1〜2大きい |
ページ(本冊) | 568ページ | 584ページ |
番号がずれるのは途中に新しい例題が入ったからで、困るのは学校の課題が改訂版の番号で出るときだけです。そのときは出版社の例題の一覧を開いて、同じ題名のものを手元の本で探します。答えが合わないときは、改訂版を持つ友達と問題文を見比べます。
クラスのみんなが新課程版を使っているなら、番号はそのままで大丈夫。
改訂版で増えたのはコラム2つと数題の例題
新しく入った大きなものはコラムの「深く考える」と「ランダム演習」です。見本の「深く考える」では、先生が見せた解き方のどこがまずいかを、生徒どうしの会話で考えていきます。
「ランダム演習」は黄チャートだけにあるコラム。同じテーマの問題が順番をばらばらにして並べてあります。見本には不等式の問題がまとめて出ていて、答えのとなりに、もどって読む例題の番号が書いてありました。
例題で新しく入ったのは外れ値と箱ひげ図、期待値の利用、n進法の小数など。ただ、外れ値は今の本でも例題145で扱っていて、教科書のデータの分析の章にも出てくる言葉です。考え方を深めるコラムも今の本に「振り返り」や「ズームUP」があります。
手元の本でも、「ランダム演習」に近い練習ができます。PRACTICEは例題のすぐ下にある練習問題のこと。章が終わったら、ちがう例題のPRACTICEをまぜて、例題を見ずに解けばいいのです。
私なら、新しいコラムのために買い直すより、今の本でまちがえた例題をもう一度解きます。印を付けた例題が残っている本のほうが、まっさらな新しい本よりずっと役に立つからです。
出版社は改訂版で、節の終わりにあるEXERCISESを中心に近年の入試問題も入れました。新しい入試問題を解きたいときも、共通テストの過去問と行きたい大学の過去問で十分です。
表紙の柄とロゴの位置で3つの版を見分ける
「改訂版」と書いた黄チャートは2026年より前にも何度か出ています。2017年の改訂版は前の課程の本で、2026年の改訂版とは中身がちがいます。表紙の文字より、柄とロゴの位置を見るほうが確かです。
表紙の目印 | 版 | 学習内容 |
|---|---|---|
改訂版(2017年)、増補改訂版 | 旧課程(2021年度まで) | |
白い柱の柄、ロゴが右上で、その上に「新課程」 | 新課程版(2022年) | 今の課程 |
立方体を重ねた柄、ロゴが右上で、その上に「改訂版」 | 改訂版(2026年) | 今の課程 |
いちばん新しいのは立方体の柄の改訂版で、柱の柄の新課程版がそのひとつ前。
旧課程版しかない人とはじめて買う人は改訂版
黄色一色の旧課程版は仮説検定の考え方と外れ値、期待値が数学I・Aに入る前の本です。この3つはどれも共通テストに出ます。例題の解説動画が付いたのも2022年の新課程版からでした。
新課程版と改訂版の差より、ずっと大きな差ですよね。改訂版には仮説検定の例題が3題、期待値の例題が5題あります。
書店に数学I+Aの改訂版しかなく、新課程版のほうがよいと思って買うのを見送った人もいます(2026年3月のYahoo!知恵袋の質問)。はじめて買う人は新課程版を探し回らなくて大丈夫です。数研出版が2026年度に書店向けに出している黄チャートの数学I+Aは改訂版だけです。
学校で配られた版の中古だと、答えの冊子が付いていないことがあります。出版社はその冊子を個人には売っていません。書店で売っている改訂版には、答えの冊子が付いています。
旧課程版しかない人と、はじめて買う人は改訂版を選びます。仮説検定と期待値の8題と新しいコラムがそろって、定価は2,189円です(税込、2026年10月6日、数研出版)。
迷ったら新課程版の例題145から解き直す
迷ったら新課程版を使い続けます。外れ値も今の本の例題145と教科書で練習できます。
- 新課程版の例題145を解く外れ値の決め方を、教科書のデータの分析の章で読み直す15分
- 章の終わりにPRACTICEを5題まぜて解く例題を見ずに解き、解けなかった題だけ例題に戻る30分
2026年1月には、青チャートと白チャートの数学I+Aにも改訂版が出ました。青チャートの版で迷う人は青チャートの記事へ、黄・青・Focus Goldのどれを買うかで迷う人は3冊の選び方の記事へどうぞ。数学II+Bと数学III+Cの黄チャートは今も新課程版がいちばん新しい版です。
黄色一色の旧課程版しかない人と、はじめて買う人はボタンの先で立方体の柄の表紙を選びます(改訂版、定価2,189円、税込、2026年10月6日)。
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