要点
- 新課程初版で復習できるなら続ける。同じ二次関数の見本は、両版とも例題2題と練習2題で、解法の指針も共通
- 旧課程版の不足を手持ちで補えないなら改訂版。仮説検定の考え方と期待値は、2026年の改訂より前の新課程化で変わった項目
- 迷ったら手持ちの新課程初版を続ける。教科書の例題で止まるなら、買い直す前に教科書へ戻る
新課程初版で復習できるなら、青チャート数学I+Aは2026年改訂版へ買い直さずに続けます。同じ二次関数の見本は、両版とも例題2題と練習2題で、式を立てる指針も共通です。新版でないと受験に足りないと不安でも、迷ったら手持ちの新課程初版を続けます。

新課程初版で復習できるなら続ける。二次関数の解法は共通
私なら、解けなかった問題の印が残る新課程初版を使い続けます。 新しい本の1ページ目へ戻るより、その印のある例題を解き直すほうが、今の弱点に時間を使えます。
ここでいう新課程初版は、2022年度からの高校数学に対応した『新課程 チャート式 基礎からの数学I+A』です。2026年の『改訂版』と、同じ学習指導要領に対応します。以前の課程にも「新課程」「改訂版」と名の付く本があるため、中古は目次まで見分けます。
新課程初版の148〜149ページと改訂版の150〜151ページを並べると、二次関数の最大・最小の文章題が同じです。
同じ単元で比べた所 | 新課程初版 | 2026年改訂版 |
|---|---|---|
金網で長方形の囲いを作る例題 | 148ページ・基本例題87。問題文4行 | 150ページ・基本例題86。問題文4行 |
直角三角形の斜辺を最小にする例題 | 149ページ・基本例題88。問題文2行 | 151ページ・基本例題87。問題文2行 |
金網の例題は、どちらも辺をxとして面積を式にし、0<x<6の範囲で平方完成します。答えは両版とも、端から3m、つまり半分に折ると説明しています。三角形の例題も、斜辺そのものより斜辺の2乗を最小にする方針が共通です。
両版とも各ページに例題1題・練習1題があり、変域を決める理由は側注で補います。解説では、文字で辺を表すこと、平方完成、グラフの頂点、三平方の定理を使います。文字式や平方完成で止まる人は、版を替える前に教科書で学び直します。
復習できるとは、解答を閉じて式と変域を書き、その理由まで説明できることです。 この2題で分かるのは最大・最小の一部です。全単元の完成度は、手持ちの本で間違えた例題と志望校の過去問を使って見ていきます。
新課程初版で復習できるなら続ける。次は初見の演習へ進む
2026年改訂版には、中身の追加があります。本冊は672ページから696ページへ24ページ増えました。
2026年改訂で変わった所 | 学ぶときの意味 | 新課程初版を持つ人の次の行動 |
|---|---|---|
新コラム「深く考える」 | 条件を変えたり、誤答の理由を考えたりする | 学校の問題や過去問で、正誤の理由まで説明する |
外れ値を新規例題で扱う | 用語を知るだけで終わらず、データや箱ひげ図で判断する | 手持ちの教科書・問題集の外れ値の問題を解く |
基本事項の解説動画が加わる | 例題の前に、項目の導入も動画で学べる | 足りない導入の説明は、教科書の同じ項目から学ぶ |
別解のQRコンテンツ、EXERCISESの入れ替え | 解き方を増やし、近年の入試問題を練習する | 基本例題の後は、学校の演習や志望校の過去問へ進む |
たとえば新コラムの88ページでは、集合の包含関係から必ず成り立つ条件を8つから選びます。ベン図を描き、記号の誤りも含めて説明します。集合の記号を覚えただけの人には、理由を考える練習が増えた点に価値があります。
新課程初版で復習できるなら続けます。 初版にも総合演習第1部と全例題の解説動画があります。次はその総合演習や学校の問題・過去問で、初見の問題の方針と正誤の理由を説明する練習へ進みます。
例題を解き直した後の練習の進め方は、青チャートの例題と練習の使い方で扱います。
旧課程版の不足を手持ちで補えないなら改訂版を買う
旧課程版を持つ人は、2026年の追加改訂より先に、新課程への移行で変わった範囲を埋めます。数学I+Aで先に見るのは、次の項目です。
新課程への移行で変わった項目 | 手持ちで補うときにすること |
|---|---|
数学Iの仮説検定の考え方・外れ値 | 現行の教科書のデータの分析で説明を読み、対応する問題を解く |
数学Aの期待値 | 現行の教科書の場合の数と確率で、値と確率を掛けて足す問題を解く。旧課程の数学Bに説明があれば使える |
整数の性質から数学と人間の活動への再編 | 志望校の出題範囲と、現行の教科書で学ぶ項目を合わせる。章名が変わっただけで整数の勉強を捨てない |
2027年共通テストの数学Aは、図形の性質と場合の数と確率を出題します。共通テストだけなら、数学と人間の活動の章を全部学ぶために買い直す必要はありません。
仮説検定の考え方と期待値は、2022年度からの新課程化で変わった内容です。 二次関数を復習するための旧課程版は使えても、今の数学I+A全体をその1冊だけで済ませるかは別に考えます。
旧課程版でも、現行の学校教材でこの範囲を学べるなら買い直しません。参考書を持っていても、該当項目の説明と練習がそろっていなければ補えるとは扱いません。旧課程の数学Bにある期待値を使う場合も、数学Iの仮説検定の考え方は別に学びます。
旧課程版の不足を手持ちで補えないなら、基本事項と例題をまとめた改訂版を選びます。これから初めて青チャートを買う人も、追加コラムと導入の動画があるこちらです。2026年刊行の市販版で、表紙に「改訂版」「基礎からの数学I+A」とある本の税込定価は2,310円です(2026年10月2日、数研出版)。
教科書の例題で止まるなら、どちらも買い足さず教科書へ戻る
金網の問題で面積の式が立てられない、平方完成の途中で分からなくなる。その状態なら、まず学校の教科書の長方形の面積や二次関数の例題に戻ります。新旧の青チャートは、同じ計算を前提にしています。
因数分解の詳解を読んでも止まった学び直しの人や、先取り学習で動画を見ても進みにくくなった家庭の記録があります。後者は数学Iでは進み、その後の科目で苦戦した例です。つまずいた式を学校の先生に見せて、分からない前提から学び直すほうを先にします。
数学I+Aを受験に使わず、授業の課題も学校教材で足りる人は、どちらも追加購入しません。すでに別の新課程対応の参考書で間違いを直せる人も、その本と演習を続けます。青・黄・Focus Goldから最初の1冊を選ぶ話は、3冊の比較で扱います。
中古を選ぶなら、版の名前と別冊解答をセットで見る
中古の「改訂版」という表示だけでは、2026年版を選べません。以前の課程にも同じ版名の本があります。2022年度対応の新課程初版なら、仮説検定の考え方と期待値が学べる内容か、目次・索引の写真で見分けます。
中古で2026年改訂版を買うなら、商品説明の刊行年が2026年の市販版で、表紙が掲載した公式書影と一致し、別冊解答も付くものを選びます。
学校採用版と市販版にも違いがあります。2026年改訂版の学校採用版は税込2,200円、市販版は税込2,310円です(2026年10月2日、数研出版)。本冊と別冊解答は同じページ数ですが、別商品です。市販版は別冊解答を挟み込む形で、学校採用版は別括りです。
学校採用版の中古が安くても、別冊解答なしなら選びません。 数研出版は、学校採用専用書籍の別売解答を個人には販売しないと案内しています。新品の市販版を定価で買う本代は2,310円で、配送の送料・手数料がある場合は別に加わります。
手持ちがなく、青チャートで数学I+Aを学ぶと決めた人と、旧課程版の不足を手持ちで補えない人は、別冊解答付きの2026年改訂版を選びます。
今日することは、手持ちの本の二次関数で、以前間違えた例題を1題解き直し、式と変域の理由まで書くことです。
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