要点
- 旧版2冊があり、期待値と統計の教科書の例題を自分で解ける人は買い直しません。改訂版で増えたのは15テーマで、そのうち11は統計です
- 無料の共通テスト問題は本番の練習に使います。例題で止まる人は、先に教科書の解説と学校の問題集で学びます。公式に付くのは正解表です
- 迷ったら手持ちで続けます。受ける範囲の旧版が足りない人は改訂版を買います。数学I・Aだけ受けてI・Aの旧版を持つ人は買い足しません
書店で最速計算の改訂版を見かけても、旧版2冊があり、期待値と統計の教科書の例題を自分で解ける人は買い直さなくてだいじょうぶです。増えたところも、共通テストの無料の問題で、本番と同じ形で練習できます。迷ったら手持ちを続け、受ける範囲の旧版が足りない人は改訂版を選びます。
こんな人は
- 旧版2冊を持ち、期待値と統計の教科書の例題を自分で解ける人は、無料問題で本番の練習へ。例題で止まる人は先に教科書と学校の問題集で学びます。
- 受ける範囲の旧版が足りない人は改訂版を買います。必要な範囲の例題と計算テストを1冊にまとめられます。
- 数学I・Aだけ受けてI・Aの旧版を持つ人は、そのまま続けます。期待値の例題を自分で解けたら、無料問題へ進みます。

改訂版で増えた15テーマのうち11は統計
表紙に「期待値」「統計」と大きく書いてあると、自分の2冊では足りない気がしてきますよね。
旺文社は旧版のI・AとII・Bを1冊にまとめ、「小中学校の復習」「期待値」「統計」を足して改訂版にしました。試し読みで改訂版の目次をひとつずつ数えると、足されたテーマは15個です。
足された中身 | テーマの数 | 使う人 |
|---|---|---|
統計的な推測 | 11(確率変数の平均と分散〜母比率の推定) | 共通テストの第5問など、試験で統計を解く人 |
小中学校の復習 | 3(足し算・引き算、かけ算・割り算、分数の計算) | 旧版の計算テストを解けている人には要らない |
期待値 | 1(確率の章の最後) | 数学I・Aを受ける人 |
残りを数えると、数学I・Aの範囲が41、数学II・Bの範囲が53でした。いま持っている各巻のテーマ数と、ぴったり合う数です。
旺文社が2冊をまとめたと説明し、テーマの数も合うので、これまでの範囲は手持ちで続けられると考えました。例題や問題文がどう変わったかまでは比べていません。改訂版の目次は電子版の試し読みの4〜5ページにあります。
教科書の例題を自分で解けたら無料問題へ
旧版の計算テストを解けている人は小中学校の復習をとばしてかまいません。足す数をキリのよい数に分けて計算するような、算数の工夫を集めた章です。
くじを何度も引くと、1回あたりいくらもらえそうか。その平均を表す期待値は、今の教科書では数学Aに入っています。共通テストの数学I・Aは全問を解くため、期待値も練習しておく範囲です。
2025年度には、くじ引きで景品にかかるお金の期待値を参加料とくらべる問題が出ました。くじを引く人からいくら集めればよいか、計算して考える問いです。
統計を解くかどうかは選び方しだい。数学II・B・Cの後半は数列・統計・ベクトル・複素数平面などの4問から3問を選ぶ形で、数列とベクトルを選ぶと、残りは統計か、複素数平面などの問題になります。統計では、表を使って確率を出したり、集めたデータから全体の平均がどのくらいかを考えたりします。
小中学校の復習をとばし、統計も選ばない人は、期待値だけを足せばだいじょうぶです。複素数平面の計算は数学III・Cの別の巻で扱うので、この改訂版を買っても練習できるようにはなりません。
旧版を使った人のレビューにも、問題の数が少ないという声があります。
約40年ぶりに数学を学び直した
答えのページに問題が書いてあって使いやすい。ただ1ページに2問しかないのは少しさびしい。
楽天ブックスのレビュー(旧版の数学I・A、2021年)の要約
塾のブログでは、本で計算のコツを覚えてから、学校の問題集でくり返し使う進め方をすすめています。やり方を覚えたあとに、試験と同じ形で解くのが過去問の使い方です。
まず教科書の期待値と統計の例題を、答えを見ずに解きます。途中の式も自分で書いて解けたら、下の無料問題へ。止まった人は教科書の説明を読み、学校の問題集の同じところを解き直します。
練習すること | 無料で使う問題 |
|---|---|
期待値 | 共通テスト数学I・Aの第4問(2025年度本試験、2026年度追試験の2回分) |
統計(第5問を選ぶ人) | 共通テスト数学II・B・Cの第5問(2025年度と2026年度の本試験・追試験、試作問題の5回分) |
共通テストの問題は大学入試センターのサイトで無料で読めます。付いているのは答えを並べた正解表だけ。解き方は教科書で学びます。
試作問題は今の課程に合わせた見本で、試作問題の一覧にあります。
統計は数学II・B・Cの第5問(16点)を5回、期待値は数学I・Aの第4問(20点)を2回。どちらも70分の試験を配点で割り、統計を約11分に丸めた演習時間の目安です。教科書で学ぶ時間と復習の時間は別です。
木の葉アカデミーのブログは、改訂版を統計の計算にも使えると紹介しています。速く計算するための工夫を学びたい人には役立ちますが、旧版2冊があり教科書の例題を自分で解ける人には、私は本番と同じ形で解く練習をすすめます。統計は第5問を5回分解いて、間違えたところの例題に戻る進め方です。
数学I・Aだけ受ける人はI・Aの旧版で続ける
共通テストで数学I・Aだけ受け、I・Aの旧版を持っている人も買い足さずに続けます。I・Aの範囲で増えたのは期待値と小中学校の復習だけ。教科書で期待値の例題をひとりで解けたら、上の表の問題を解く練習へ。
I・Aを受けるのにII・Bの旧版しかない人は、必要な範囲が足りません。次の節のとおり改訂版を選びます。
受ける範囲の旧版が足りない人は改訂版を買う
I・AもII・B・Cも受けるのに旧版が1冊だけの人は、I・Aの41テーマかII・Bの53テーマが足りません。改訂版を選ぶと、まだ持っていない範囲の例題と計算テストを1冊でそろえられます。
旧版の残りの1冊を新品で見つけても、改訂版より330円安いだけです(税込定価、2026年10月6日。旺文社と版元ドットコムの表示)。その差で統計と期待値まで入るので、残りは改訂版でそろえます。
受ける範囲の旧版が足りない人は、表紙に「改訂版」と「統計」がある本を選びます。I・Aだけ受けてI・Aの旧版を持っている人は買い足しません。改訂版の税込定価は1,540円です(2026年10月6日、旺文社の商品ページ)。
迷ったら手持ちの2冊と教科書から始める
私ならいまある2冊を使い続け、教科書で期待値と統計の例題を解くところから始めます。自分で解けたら無料問題へ進み、止まったところは教科書の説明と学校の問題集で学び直す。手持ちの本が古いというだけで買い直すより、いま解けないところに時間を使います。
これから初めて計算の本を選ぶ人は、ほかの本ともくらべてみましょう。計算の本3冊のくらべ方で、練習のやり方のちがいから選べます。
- 教科書の例題を自分で解く期待値と、試験で使う統計。止まった単元は解説と学校の問題集で学び直すまずここから
- 期待値の第4問を時間を計って解く例題を解けたら大学入試センターで2025年度本試験の数学I・Aを開く演習の目安14分
- 統計を選ぶ人は第5問を解く教科書の例題を解けたら上の表の5回分へ。間違えた単元の例題に戻る1回の目安約11分
購入先
価格・在庫は購入先でご確認ください。広告リンクを含みます。
- 向く人
- 受ける範囲の旧版が足りず、例題と計算テストを1冊にまとめて練習したい人。数学I・Aだけ受けてI・Aの旧版を持っている人は買い足しません。
- 確認すること
- 表紙の「改訂版」と「統計」が目印です。旧版2冊があり、期待値と統計の教科書の例題を自分で解ける人は無料問題で練習します。例題で止まる人は先に教科書と学校の問題集で学びます。複素数平面など数学III・Cの範囲は別の巻です。
書籍の仕様を見る
- ページ数
- 本冊224ページ・別冊解答112ページ
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