要点
- 共通テストの初見史料で根拠を拾えないなら、史料と実践問題を見開きで結ぶ山川の『史料から読み解く日本史 史料&問題』
- 頻出史料の出典・用語を落とすなら、史料の判別箇所と出題頻度を押さえる東進の『日本史史料一問一答【完全版】2nd edition』
- 迷ったら山川。全60テーマを1日1テーマ・20分で進める計画なら60日、合計20時間。学校の史料集と本試の演習も続ける
共通テストの初見史料で根拠を拾えないなら山川、頻出史料の出典・用語を落とすなら東進を選びます。山川は全60テーマの見開きで史料を読み、入試過去問の実践問題まで解けるので、私なら迷ったら山川です。学校の史料集に1冊足してもまた丸暗記で終わるのが不安なら、直近の模試で何を落としたかから決めましょう。

共通テストの初見史料で根拠を拾えないなら山川
山川出版社の公開見本2〜3ページを開くと、最初のテーマでは『漢書』と『後漢書』の史料と口語訳を読みます。続く「テーマの考え方」で当時の関係を整理し、基本問題3問から、別の文章を読む実践問題3問へ進む構成です。山川はこの形で主要な史料を全60テーマにまとめています。
史料を読んで、どの文が答えの根拠になるかを選ぶ練習が、学校の史料集を眺めるだけの復習に足せる部分です。2026年の共通テスト本試・第3問の問4でも、『看聞日記』に記された絵師の名前だけでは答えが決まりません。絵巻の成立時期と別の詞書の内容を合わせ、二つのメモの正誤を判断します。山川の見本が示す史料から実践問題への順番は、このように複数の文を比べる練習に使えます。
2025年9月に知恵袋で相談した受験生は、共通テスト形式の模試を2回解き、資料の読み取りができず時間も足りないと書いています。史料集を読み足す前に、問いが求める根拠を本文から探す練習を入れる方が、この悩みに近い答えです。
税込定価は1,100円(2026年9月26日の山川出版社の表示)。共通テストの初見史料で根拠を拾えないなら、ピンクの表紙の『史料から読み解く日本史 史料&問題』を選びます。
頻出史料の出典・用語を落とすなら東進
東進ブックスは、過去30年の大学入試データをもとに頻出度を示し、史料の問われる箇所を赤字・太字にしています。著者の金谷俊一郎さんによる使い方では、史料の「判別」で出典を見分け、「史料の要点」で内容をつかみ、通釈・解説も読む順を示します。東進も史料の内容を読む本です。
東進が生きるのは、模試や過去問で頻出史料の出典・用語を落とすならという場面です。史料集に載る御成敗式目などを見ても、出典や問われる語が出てこないなら、判別箇所と設問を繰り返せます。2024年に武田塾の元受験生が語った使い方も、受験時代に何周も使うものでした。本人の使った版は明記されていません。
早稲田法に進んだ学生の体験談では、東進の2nd editionで頻出史料を学び、初見史料は前後の語句から時代とテーマを推測したと書いています。これは東進で初見の問いにも対処した例です。ただし、2026年本試のように二つの資料の記述を突き合わせる練習まで東進でできるかは、公開の本文見本から確かめられませんでした。出典・用語を思い出す練習を優先したい人に勧めます。
税込定価は1,078円(2026年9月26日の東進ブックスの表示)。頻出史料の出典・用語を落とすなら、表紙の赤い「2nd edition」がある東進の『日本史史料一問一答【完全版】』を選びます。
本試の3問で、出典の暗記と根拠を読む作業を分ける
大学入試センターの2025年本試と2026年本試から、文字史料を使う3問を並べました。何を答える問題だったかを見れば、自分の失点に近い練習が分かります。
本試の設問 | 必要だった作業 | 本を選ぶときの意味 |
|---|---|---|
2025年・第1問Aの問2 | 外交文書の時期をパネルと合わせ、選択肢の背景を判断 | 山川は史料から根拠を拾う演習 |
2026年・第3問Bの問4 | 『看聞日記』と絵巻の詞書を比べ、作者説と書き手の推測を分ける | 山川は史料を読んで実践問題へ進む |
2026年・第4問Aの問1 | 『愚管抄』と『樵談治要』の北条政子評を読み、共通点と成立時期を判断 | 東進は出典・用語、山川は記述の比較を復習 |
この3問から分かるのは、解答中に行う作業です。山川の公開見本は一つのテーマで、東進の無料の本文見本は見つかっていません。失点を分類するときは、まず自分の模試の問題用紙で、史料のどこに根拠があるかを指せるか、次に出典・用語を思い出せるかの順で見ます。前者の練習が必要なら山川、後者なら東進です。
山川の60テーマは1日1テーマなら60日で一通り解ける
山川の目次は全60テーマを2ページずつ並べています。1テーマを20分と仮に置けば、1日1テーマで60日・合計20時間。1日2テーマなら40分で30日・合計20時間です。20分は計画用の仮定です。各テーマにかかった時間で予定を直します。間違えた問題と解答32ページを読み直す時間も別に取ります。
山川のB5判は本文128ページに解答32ページ、東進のB6判は368ページです。判型と問題の形が違うので、ページ数から速さを競うことはできません。税込定価は山川1,100円、東進1,078円で差は22円(2026年9月26日、山川・東進)。この差なら、失点を直す練習の形で選びます。
学校の史料集と過去問で解けるなら、今の教材を続ける
2026年6月の独学経験者の回答は、共通テストだけなら教科書・資料集・史料集を使い、東進の史料本は軽く見るという考えです。史料の名前や語句が出て、資料中の根拠も指せるなら、まず学校の史料集と本試・模試の解き直しを続ける方が早いでしょう。
一方、山川の表紙には「史料で学ぶ日本史探究」とあり、本試には歴史総合や図表・絵画の問題もあります。歴史総合や図表・絵画には、学校の資料集と本試の演習も続けます。史料問題を落とした理由が未習の用語なら、通史の学び方や学校の教科書でその時代へ戻ります。
最後に、落とした問題から1冊を選ぶ
共通テストの初見史料で根拠を拾えないなら、山川の実践問題で史料と選択肢を往復します。山川の税込定価は1,100円(2026年9月26日の出版社表示)。
頻出史料の出典・用語を落とすなら、東進の判別箇所と頻出語を復習します。東進の税込定価は1,078円(2026年9月26日の出版社表示)。
今日、直近の模試で間違えた史料問題を1問開き、史料の根拠を指せるか、出典・用語を言えるかを順に試してください。
購入先
価格・在庫は購入先でご確認ください。広告リンクを含みます。
- 向く人
- 共通テストの初見史料で根拠を拾えない人。史料と口語訳を読んでから、基本問題と入試過去問の実践問題まで解きたい人。
- 確認すること
- 購入先でピンクの表紙の『史料&問題』と、解答32ページの付属を見てください。
書籍の仕様を見る
- 出版社表示の税込定価
- 1,100円(2026年9月26日)
- 判型・ページ数
- B5判・本文128ページ+解答32ページ
- 収録
- 全60テーマ
- 向く人
- 頻出史料の出典・用語を落とす人。史料の判別箇所と問われやすい語を重点的に復習したい人。
- 確認すること
- 表紙の赤い「2nd edition」を見て、購入後は出版社の訂正表も参照してください。
書籍の仕様を見る
- 出版社表示の税込定価
- 1,078円(2026年9月26日)
- 判型・ページ数
- B6判・368ページ
- 表紙の版
- 2nd edition
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