要点
- 迷ったら金谷の三訂版。先に買うのは最初の巻だけ。
- 金谷の後は、過去問で史料や文化史を説明できない時代だけ石川を足す。
- 通史の全巻は金谷が864ページ・税込3,960円、石川が別冊を含めて1,856ページ・税込6,930円。1日20ページなら44日と93日。
迷ったら金谷の三訂版から始めます。1日20ページなら、通史を一度読むのに金谷は44日、石川の日本史探究版は別冊を含めて93日かかるからです。難関大を受けるから両方要るのかと不安でも、先に買うのは金谷の最初の巻だけです。
金谷の後は、過去問で史料や文化史を説明できない時代だけ石川を足します。

まず通史の流れを一巡したいなら金谷
日本史を始めたばかりなら、次の時代へ移った理由を全時代で説明できるようにします。東進ブックスの三訂版はその流れに焦点を当て、政治史に加えて社会経済史・外交史も増補しました。
まず通史の流れを一巡したいなら、金谷の『原始・古代史』三訂版から始めます。東進ブックスの定価は1,320円(税込、2026年9月25日時点)です。購入先では表紙の「三訂版」「原始・古代史」を見ます。
石川も基本から学べるが、全巻を読む時間は長い
語学春秋社の日本史探究版は各時代の文化史を通史の中で扱い、史料には訳とルビを付けます。別冊の授業ノートと日本史年表、無料の年表授業音声もあります。金谷にも音声講義があるので、音声の有無は選ぶ決め手になりません。
出版社の案内で著者は、石川を基本から学ぶ授業と位置づけています。2026年4月の早稲田合格者も基礎から石川を使い、最も役立った本に挙げています。一方で、4冊の量でやる気をなくすこともあったと書いています。
2025年12月の知恵袋では、早稲田志望で共通テスト模試が4割だった高3が、石川を重く感じて金谷への変更を相談しています。2人とも、使った版は分かりません。石川は初学者にも使える本ですが、ほかの教科と並行して一巡する時間まで考えると、迷った段階では金谷から始めます。
通史の全巻で992ページ・2,970円違う。1日20ページなら44日と93日
Amazonの紙版のページ表示で足すと、金谷の通史は3冊864ページ、石川は4冊1,856ページです(2026年9月25日)。石川の数字には、別冊の授業ノートと年表が入ります。出版社の税込定価の合計は金谷が3,960円、石川が6,930円。差は992ページ・2,970円です。石川の《テーマ史》と金谷の別巻『文化史』は、この通史の合計に入れていません。
通史を一度読む計画 | 金谷の三訂版3冊 | 石川の日本史探究版4冊 |
|---|---|---|
Amazon表示の総ページ | 864ページ | 1,856ページ(別冊を含む) |
税込定価の合計 | 3,960円 | 6,930円 |
1日20ページを30分で読む場合 | 44日・約22時間 | 93日・約46時間 |
日数は毎日20ページを30分で一度読む仮定です。石川の日数には別冊のページも入り、復習と問題演習は入っていません。2026年10月1日に始めて毎日続けると、金谷の44日目は11月13日、石川の93日目は2027年1月1日です。最初の巻だけなら、金谷は240ページで12日、石川(1)は別冊を含む436ページで22日かかります。
石川の公開目次は(1)に第1〜17回、(4)の最後に第70回を載せています。著者は、前の回を読み直しながら1日に1〜3回分ずつ進め、集中すれば古代史を約1週間でひととおり学べると書いています。上の22日と93日は、金谷と同じ1日20ページで比べた日数です。速く読める人は両方とも短くなりますが、石川の通史のページは金谷の約2倍です。
石川は、語学春秋社の各巻の商品ページで、著者の「授業を始めるにあたって」の抜粋と目次を無料で読めます。
金谷の別巻『文化史』三訂版を入れて比べても、金谷の方が短く済みます。通史3冊と文化史1冊で1,152ページ・5,280円、1日20ページなら58日で、石川の通史4冊より704ページ・1,650円少なくなります。
金谷の後は、過去問で史料や文化史を説明できない時代だけ石川を足す
三訂版が出る前の2024年2月の日本史講師のレビューは、金谷本では早慶を狙うには分量が弱いと見ていました。先の知恵袋への回答にも、金谷は早稲田には情報量が足りないという見方があります。一方、東進ブックスは三訂版で、政治を中心とする本文に社会経済史・外交史などの入試頻出テーマを扱うコーナーを加え、ほとんどの大学入試に対応すると説明しています。追加分は実際の過去問の結果で決めます。
三訂版が出る前の体験では、中央大に通いながら早稲田に合格した人が金谷の後に授業動画、一問一答、問題集へ進みました(2024年2月)。自宅浪人で東大に合格した人も、金谷などで流れをつかんでから教科書や論述の練習に移りました(2024年4月)。
ここでの「通史を一巡」は、金谷の通史3冊を原始から近現代まで一度読み終えることです。読み終えたら過去問を解き、間違えた史料や文化史の問題について、金谷と学校の教科書を見ながら背景とつながりを自分の言葉で説明します。それでも史料や文化史を説明できない時代だけ、石川のその時代の巻を足します。(1)は原始~古代、(2)は中世~近世、(3)は近世~近代、(4)は近現代を扱います。説明できた時代には、石川を足しません。
金谷の『文化史』は、通史を読み終えた後に古代から近現代までの文化史を1冊で整理する本です。石川は時代ごとの授業に文化史と史料を交ぜています。過去問で史料や文化史を説明できないのが一部の時代なら、その時代の石川の巻が合います。
金谷の後、過去問で原始・古代の史料や文化史を説明できない人は、石川の日本史探究版(1)を足します。語学春秋社の定価は1,650円(税込、2026年9月25日時点)。購入先では表紙の「日本史探究」「原始~古代」と巻数を見ます。
旧版の石川を持っている人には、別の問いもあります。日本史講師の2024年2月のレビューは、(2)まで出ていた時点で日本史探究版を購入して旧版と比べ、内容の変化は小さく、文字が小さくなったと評価しました。旧版で通史を読めているなら、「日本史探究」の表紙だけを理由に買い直すより、学校の新課程の教科書と過去問で足りない所を見る方が先です。
両方の全巻を先に買うと10,890円。先に買うのは金谷の最初の巻だけ
金谷3冊と石川4冊を全巻買うと、定価は10,890円(税込、2026年9月25日)、Amazon表示で計2,720ページです。1日20ページなら一度ずつ読むだけで136日、約68時間。重なる時代を二度学ぶ計画です。私なら先に金谷の最初の巻を進め、最後まで一巡してから過去問で必要な時代を絞ります。
金谷を読んだ明治大合格者は、1周目に読み流して頭に残らず、2周目に用語を隠して答える形に変えたそうです(2021年5月、旧版の時期)。1周目から章を読み終えるたびに本を閉じ、出来事の原因と結果を言えるか試します。言えなかった章は、次の巻へ進む前に読み直します。
用語を覚える本と通史の講義本は役割が違います。通史を読んだ後の暗記本で迷うなら、日本史の一問一答と用語集の選び方へ進めます。
迷ったら金谷の最初の巻を開く
迷ったら金谷の三訂版『原始・古代史』を12日で一度読みます(1日20ページ)。章を読み終えるたびに本を閉じて原因と結果を言えるか試し、次の巻へ進みます。通史3冊を一巡したら過去問を解き、史料や文化史を説明できない時代だけ石川を足します。
購入先
価格・在庫は購入先でご確認ください。広告リンクを含みます。
- 向く人
- まず通史の流れを一巡したい人。最初の巻から始める。
- 確認すること
- 表紙の「三訂版」「原始・古代史」を見て選ぶ。最初の巻を進めてから次巻を買う。
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- 向く人
- 金谷で通史を一巡した後、過去問で原始・古代の史料や文化史を説明できない人。
- 確認すること
- このカードは(1)原始~古代。過去問で史料や文化史を説明できない時代が中世以降なら、その時代の巻を選ぶ。表紙の「日本史探究」と巻数を見る。
書籍の仕様を見る
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