要点
- 迷ったら315の古典常識の章を先に読む。宮中と貴族・信仰と習俗も載る
- 315四訂版の古典常識の章は22ページ。速読古文常識は本体256ページの専用書
- 315の古典常識の章を読んでも、過去問で宮中・信仰の背景が分からないなら速読古文常識を足す
単語を一周したのに古文の場面が読めず焦るなら、『重要古文単語315 四訂版』の古典常識の章を先に読みます。桐原書店の公式目次では、その章は22ページで、「宮中と貴族」「信仰と習俗」も入ります。315の古典常識の章を読んでも、過去問で宮中・信仰の背景が分からないなら、Z会『速読古文常識』を足します。

迷ったら315の古典常識の章を先に読む
『重要古文単語315 四訂版』は単語だけの本ではありません。桐原書店の商品説明は「古典常識の章」と「付録の章」を案内しています。公式目次の277〜298ページが古典常識の章で、風流と教養、恋愛と結婚、信仰と習俗、宮中と貴族を扱います。付録を開かずに買い足すなら、まずこの章です。
新しい単語帳にも付録はあります。旺文社『古文単語コア350 新装版』は2025年10月発売で、文法知識・古文常識・和歌の修辞法・文学史を付録に挙げています。旺文社は新装版を表紙の変更で内容は同じと説明しています。315以外の単語帳を使うなら、今ある本の目次で古文常識の章や付録を探し、あればそこから読みます。22ページは315四訂版の古典常識の章だけの数字です。
私なら315の22ページを4日で読みます。1日目は277〜282ページ、2日目は283〜288ページ、3日目は289〜294ページ、4日目は295〜298ページです。合計22ページで、1日4〜6ページ。1日15分を仮に置くと4日で約1時間です。読む速さを測った値ではなく、過去問の時間を残すための予定です。
22ページの章で足りるか、過去問の場面で決める
単語の意味が取れたのに人物の立場や行動の理由を取り違えた過去問を1題選び、解説の現代語訳と自分の読みを並べます。宮中・信仰の場面なら、315の「宮中と貴族」「信仰と習俗」に戻ります。章を読んで本文のその場面を説明できれば、手持ちの本で続けます。
解説と比べて止まった場所 | 次に使うもの |
|---|---|
宮中の身分や信仰に関わる行動の理由 | 315の古典常識の章を読み、本文に戻る |
誰が動作をしたか、敬語が誰を高めるか | 文法書と本文の主語・敬語の説明 |
単語の別の意味を取れなかった | 315のその単語の語義と例文 |
この1題で分かるのは、その場面で読解を止めた原因です。1題の出来から入試全体の得点や、2冊の内容の重複率までは決まりません。ただ、文化の知識が原因でないなら、文化の専用書より今の誤読を直す方が先です。
知恵袋の回答には、学校の単語帳の巻末にある古文常識を読めばよいという立場もあります(2025年2月)。315の公式目次に22ページある以上、この見方には理由があります。一方、高3の学習記録には、教科書を自力で読もうとして背景知識が足りず、春に買った『速読古文常識』を後から軽く読んだという経験もあります。その人も、一通り読んで読解力が著しく伸びたとは感じていません。どちらを採るかは、手持ちの章を読んだ後の過去問で決めます。
過去問で宮中・信仰の背景が分からないなら『速読古文常識』を足す
315の古典常識の章を読んでも、過去問で宮中・信仰の背景が分からないなら、『速読古文常識』を足します。Z会の商品説明では本体256ページと別冊32ページ。見出し語と関連語を合わせて約300語の常識を選び、文章で学んでから入試問題で使う構成です。古典講師の書評も宮中のしくみ・官職・出家などを扱うと説明します。22ページの章を読み直す段階から、専用書で文章と問題に時間をかける段階へ移ることが、990円を払う理由です。
Z会の現行書誌にある発行年は2004年です。今の315四訂版より古いため、最新の入試を何題カバーするかではなく、古文常識を文章で学ぶ構成で選びます。
315にもQRコード先の入試問題があります。ただし桐原書店の説明では、見開きに載る単語についての入試問題です。問題の有無を差にせず、古文常識そのものを文章の中で学び直したいかで選びます。
一方で、買った本を開ける時間がなければ追加は勧めません。京大に宅浪で合格した人は、古文単語330は模試前に開いたものの、『速読古文常識』はあまり開かなかったと書いています(2025年8月の投稿。使用した版は不明)。購入者レビューにも、速読英単語のように例文を何周も読んで語彙が増える本を期待すると違ったという感想があります(2021年3月)。これは語数を増やす2冊目ではなく、文化の背景を学ぶ本です。
315の古典常識の章を読んでも、過去問で宮中・信仰の背景が分からないなら、文章と入試問題で古文常識を学ぶ『速読古文常識』を選びます。Z会の税込定価は990円(2026年9月28日の表示)。購入先では書名と別冊・赤シートの有無を見ます。
主語・敬語・語義で止まったら、その原因に戻る
人物の入れ替わりで迷ったなら、古文読解本の選び方も参考になります。単語の別の意味を取り違えたなら、古文単語の多義語を文脈で復習する方法から手持ちの本に戻れます。場面の背景が原因だと分かったときだけ、文化の本を増やします。
迷ったら、手持ちの315の古典常識の章を277ページから読み始めます。
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