要点
- 学校で1週間以内に添削が返るなら、志望校の過去問から始める。返った答案を次の1題の前に書き直す
- 学校で1週間以内に添削が返らないなら、河合『納得できる地理論述』で設問の読み方を学ぶ。税込定価は1,210円
- 迷ったら過去問を1題書いて返却日を聞く。2009年刊の本の資料だけで2026年度の出題は練習しない
二次の地理で80〜200字が書けない高3は、学校で1週間以内に添削が返るなら、志望校の過去問から始めます。古い本にお金を使って志望校対策を遅らせたくないなら、迷ったら過去問を1題書いて返却日を聞く。学校で1週間以内に添削が返らないなら、河合『納得できる地理論述』で設問の読み方を学び、同じ過去問に戻ります。

学校で1週間以内に添削が返るなら、志望校の過去問から始める
資料は読めても、どの情報を80〜200字に入れるか決められない。そのときに必要なのは、志望校が実際に問うことと自分の答案で抜けたことです。私なら、まず過去問を1題書きます。学校で1週間以内に添削が返るなら、次の答案を書く前に指摘を使えるからです。
大学が無料で問題を公開している例もあります。北海道大学は2026年度前期の地理の問題と解答例・出題意図を公開しています(2026年9月28日閲覧)。北大志望で学校でも問題を使えるなら、論述本の追加購入額は0円。別の志望校では、その大学の公開問題か学校にある過去問を使います。
週1題なら、7日以内の返却で3週に2回書き直せる
1日目に1題目を提出し、先生が引き受けて7日後の8日目に返すと仮定します。9日目にその答案を書き直してから2題目を出し、16日目に返ったら17日目に書き直して3題目を出します。
時点 | 新しい答案の累計 | 返却・書き直しが終わった答案 |
|---|---|---|
1日目 | 1題 | 0題 |
9日目 | 2題 | 1題 |
17日目 | 3題 | 2題 |
3週間で2題を直せるのは、先生が引き受け、7日以内に返した答案を翌日に書き直せる場合です。17日目に出す3題目はまだ返っていません。1週間は次の答案に前の指摘を使うための予定上の目安で、得点の伸びまでは示しません。
河合の第1・2章は書き方、2026年度の資料は過去問で見る
河合出版の公式見本PDFには、元の本の4・6・11・65・121ページの5画面があります(2026年9月28日閲覧)。6ページは50字以内の例題で、問われていない説明を足すと要点が外れる例を示します。11ページは、語句の説明、原因、比較、図表の読み取りなど6つの設問型を示します。書き始める前に何を選ぶかを学べる紙面です。
一方、この本は2009年9月刊です。見本の121ページには2008年の北京五輪と2010年の万博を含む産業の説明があります。古い年の具体例を、今の統計の答えとして覚える使い方は避けます。
2026年度北大地理の大問 | 河合の見本の目次で近い項目 | 練習する場所 |
|---|---|---|
地震・津波と防災、地形図 | 自然災害、新旧地形図の読図 | 書き方は河合。実際の地図は2026年度問題 |
食料と農業、統計・主題図 | 食料問題、日本の農業 | 書き方は河合。実際の表は2026年度問題 |
温暖化と国際的な取組 | 目次だけでは同じ設問を特定できない | 2026年度問題と大学の解答例 |
英国の都市問題と欧州との関係 | 世界の都市問題、貿易 | 書き方は河合。英国の資料は2026年度問題 |
大問の内容は北大が公表する2026年度地理の解答例と出題意図で照らしました。河合の目次はテーマの近さを示すだけで、同じ設問が何題あるかは分かりません。出版社は本の狙いを、図表の読み方や過不足のない書き方を身につけ、さまざまな問題に応用することだと説明しています。書き方を転用する強みは残りますが、2026年度の資料そのものは志望校の問題で練習します。
学校で1週間以内に添削が返らないなら、河合で設問の読み方を学ぶ
返却を待っている間も、答案を一人で書き直すことはできます。まず何を説明する問いか、何字以内かを分け、書く前に入れる要素を短く並べます。河合の見本6ページと11ページは、ここで立ち止まる人に合います。
本の模範解答と見比べれば、書き漏らした内容を探せます。一方、別の言葉で書いた自分の文が伝わるかは、自分だけでは迷うことがあります。2020年の筑波大地理の合格体験記では、過去問10年分を解いた本人が、先生の添削で加点対象をつかめたと振り返っています。2024年の別の筑波大生も、情報を並べただけの答案や日本語のつながりを指摘されたと記しています。どちらも今の読者の学校で同じ指導が受けられるという意味ではありません。
逆の経験もあります。浪人時に模試以外の添削を受けなかった元塾講師の筆者は、本のキーワードを使った自己点検を勧めます(2022年8月)。書き方の基本と明らかな抜けは本でも直せる、言い換えや設問への合い方で迷ったら先生に自分の文を見せる、と役割を分けるのが実際的です。
一橋大に地理で合格した人は、『実力をつける地理100題』を進めた後に河合の本を足すのは負担が大きいと考え、他大学の過去問や青本へ進みました(2025年3月)。すでに別の本で論述の組み立て方を学んだ人には、同じ説明を買い足す理由は薄い。ここで河合を選ぶのは、設問から書く要素と順番をまだ決められない人です。
学校で1週間以内に添削が返らないなら、書き方を先に学べる河合『納得できる地理論述』を選びます。河合出版の税込定価は1,210円(商品ページ、2026年9月28日)。購入先では黄色い題名帯と青字の「地理論述」がある表紙、紙版かを見ます。
迷ったら過去問を1題書いて返却日を聞く
志望校の2026年度の問題を1題選び、解答例を見る前に書きます。大学が公開していなければ学校にある過去問を借ります。答案を先生に渡すときは、返却日と、説明に必要な要素が抜けているかを尋ねます。学校で1週間以内に添削が返るなら、返った答案で抜けた内容を教科書・地図帳に戻って補い、同じ字数で書き直します。
学校で1週間以内に添削が返らないなら、河合の第1・2章で設問の読み方を先に学びます。税込定価は1,210円(河合出版、2026年9月28日)。購入先では葉のある表紙と紙版を選び、読んだら最初の過去問に戻ってもう一度書きます。
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