受験参考書

共通テストあと100日の勉強計画は? 迷ったら手持ち1科目の未消化量を数える

自力で解き直せるのに手持ちが終わらない高3へ。手持ちの必要時間が演習枠を超えるなら、手持ちを絞ります。志望校の換算配点、未消化問題数、復習時間を同じ表にし、残り100日で先に回す単元を選ぶ方法を示します。

要点

  1. 手持ちの必要時間が演習枠を超えるなら、手持ちを絞る。週8時間の演習枠は14週で112時間。必要時間144時間なら32時間分を予定から外す試算
  2. 手持ちの必要時間が演習枠に収まるなら、手持ちを続ける。演習枠が余り、未着手の共テ形式の問題がないなら、科目別の記事で1冊を選ぶ
  3. 迷ったら手持ち1科目の未消化量を数える。追加支出0円で始め、志望校の換算配点と今週直せる単元で優先順位を付ける

自力で解き直せるのに手持ちが終わらない高3は、手持ちの必要時間が演習枠を超えるなら、手持ちを絞ります。残り100日でも、週8時間の演習枠は14週で112時間なので、必要時間144時間なら32時間分を予定から外します(試算)。全部終わらない不安で買い足したくなっても、迷ったら手持ち1科目の未消化量を数えます。

共通テストあと100日の勉強計画は? 手持ちの必要時間が演習枠を超えるなら、手持ちを絞る。手持ちの必要時間が演習枠に収まるなら、手持ちを続ける。演習枠が余り、未着手の共テ形式の問題がないなら、科目別の記事で1冊を選ぶ。迷ったら手持ち1科目の未消化量を数える。週8時間の演習枠は14週で112時間、必要時間144時間なら32時間分を予定から外す試算。
自力で解き直せる高3向け。時間は仮の計画例。本試験初日は2027年1月16日(大学入試センター、2026年9月30日)

最初にするのは、追加支出0円の計画の見直しです。 手持ちの問題集、直近の模試の答案、志望校の2027年度の入試案内、時計、紙1枚を使います。最初の20分を目安に1科目の残りを数え、その後の普段の勉強で解答・採点・復習の時間を測ります。この記事の表はそのまま紙に写せ、アプリの登録や有料講座の契約は不要です。

この方法が合うのは、解説を読めば自力で解き直せ、予定した勉強には取り組めている人です。解説を読んでも同じ1問を説明できない状態が続くなら、その問題を学校の先生へ持っていきます。量を減らすだけでは理解のつまずきが残るので、先にその1問を解ける状態にします。

2027年の100日前は10月8日。学習量は週の時間で決める

大学入試センターのQ&Aでは、本試験は2027年1月16日・17日です(2026年9月30日確認)。初日の1月16日までの日付差は、10月1日なら107日、10月8日なら100日、10月20日なら88日。試験当日を勉強できる日として重ねて数えません。

10月8日から1月15日までは、14週と2日あります。以下は14週で計算し、最後の2日は新しい単元を入れず、直近の誤答を見直す例です。10月20日に始めるなら12週と4日なので、同じ週8時間でも12週分は96時間になります。

「あと100日あるから、この本も終えられそう」という見積もりは、学校のある高3には大きく出やすいものです。授業・移動・食事・睡眠を引き、自分で使える時間から組み立てます。冬休みや模試のある週は、週ごとに別の時間を入れます。

科目の優先順位は、志望校の換算配点と今週直せる単元で付ける

点数の低い科目を、そのまま最優先にするより、大学が何点として使うかを先に見ます。直近の模試の素点と、志望校で換算した点を分けて書きます。英語はリーディングとリスニングも別の行にします。

実例として、津田塾大学の2027年度一般選抜B方式では、英語英文学科の共通テスト英語はリーディングとリスニングの合計200点を100点に換算します。国際関係学科は、リーディングを80点、リスニングを20点に換算して合計100点です(2026年9月30日)。同じ大学でも、英語の1点の重さが違います。

仮にリーディングが60点で目標80点、リスニングが40点で目標70点なら、差は次のとおりです。

同じ模試の点と仮の目標

素点での差

英語英文学科B方式での差

国際関係学科B方式での差

リーディング60点、目標80点

20点

10点

16点

リスニング40点、目標70点

30点

15点

6点

換算後の差は、前者ではリスニング、後者ではリーディングの方が大きくなります。目標までの差は、今後伸ばせる点の予測とは別です。 直近の答案で、語彙、設問の読み違い、時間切れのどれが残っているかを見て、今週の手持ち教材で直す単元を選びます。

私なら、次の順で並べます。

  1. 志望校で使う科目・選択範囲を残す。大学独自の換算や高得点科目の採用条件も入れる。
  2. 換算後の目標との差が大きい科目から、答案の誤答に対応する単元を拾う。
  3. その単元を手持ちの解説で解き直し、今週の演習枠に入る量を選ぶ。

未習の単元は「読めばすぐ解ける単元」と分けます。授業でいつ習うかも表に書き、初めて学ぶ時間を別に取ります。苦手科目を丸ごと後回しにせず、必要な基礎を小さく予定に入れます。

二次・私大の個別試験も残します。上の公式案内でも、英語英文学科は個別英語200点、国際関係学科は小論文300点です。共通テストの換算後の差だけで、個別試験の時間まで全部移すと、入試全体の配分が崩れます。

手持ちの未消化量は、解答から復習までの時間に直す

ページ数より、同じ種類の問題を何問残しているかで数えます。数学の短問と英語の長文1題を同じ1問として足すと、負担が見えなくなるからです。目次から単元を分け、未着手の問題と、解いたが自力で解き直せない問題に印を付けます。

普段の勉強で、同じ単元・同じ形式の問題を解き、採点し、解説を読んで解き直すまでの時間を測ります。数学の短問なら5問を一まとまりにするなど、易しい1問だけで見積もらず、複数問の合計を問数で割ります。長文や通し問題は1題・1回分ごとに測ります。

5問は短問の時間差をならすための最初の目安です。次の単元が難しくなれば、その単元でも測り直します。

紙には、次の式と表を書きます。

必要時間=未消化問題数×1問の学習時間+数日後の解き直し時間

科目・単元

志望校の換算配点/目標までの差

手持ちの本・残りの問題番号

未消化問題数

1問の学習時間

数日後の解き直し時間

必要時間

今週入れる量

例:数学の確率

自分の入試方式で記入

自分の本から記入

20問

15分

5問×12分

6時間

まず8問+後日の解き直し

自分の科目・単元

例の20問・15分・5問・12分は仮の値で、20×15+5×12=360分、6時間です。すでに間違えた問題を「未消化問題数」に入れたら、その最初の解き直しは1問の学習時間に含めます。「数日後」の欄は、さらに日を置いて解く時間です。

この表で分かるのは、予定した勉強にどれだけ時間が要るかです。合格できる点数や、覚えるまでの回数は、実際の答案で見ます。翌週も同じ問題を解けなかったら、解き直しの時間を増やして計算し直します。

週8時間の演習枠なら、144時間の手持ちから32時間分を外す

まず、1週間の勉強を全部書きます。以下は平日4時間を5日、休日5時間を2日取れる高3の週30時間という仮の計画例です。授業中の時間や移動は、この30時間に足していません。

週30時間の使い道

時間

入れる勉強

毎日の復習

7時間

単語・用語・リスニングなど、すでに続けている課題

二次・私大の個別試験対策

7時間

志望校の過去問と解き直し

共テの通し演習とその復習

6時間

必要科目を週ごとに回し、採点・復習まで行う

予定のずれに使う予備

2時間

学校の課題増、解き直しの延長

手持ちの未消化単元を進める演習枠

8時間

上の表で選んだ問題

演習枠は30−7−7−6−2=週8時間。14週で112時間です。 予備2時間は、この例で遅れを翌週へ持ち越しにくくするために空けた値です。必要な予備は直近の予定と実績の差から変えます。毎日の復習や通し演習に入れた問題は、未消化単元の演習枠で二重に数えません。

残っている教材を同じ時間の単位に直すと、次のような量もありえます。問数と1問の時間はすべて仮の値で、特定の本の収録問題数ではありません。

手持ちの未消化量の例

解答・採点・復習

数日後の解き直し

合計

数学の短問120問

120問×15分=30時間

30問×12分=6時間

36時間

英語リーディングの大問24題

24題×40分=16時間

6題×20分=2時間

18時間

国語の大問30題

30題×30分=15時間

9題×20分=3時間

18時間

理科の短問150問

150問×12分=30時間

30問×12分=6時間

36時間

地歴公民の短問120問

120問×10分=20時間

24問×10分=4時間

24時間

情報の短問50問

50問×12分=10時間

10問×12分=2時間

12時間

合計

121時間

23時間

144時間

手持ちの必要時間が演習枠を超えるなら、手持ちを絞ります。この例は144−112=32時間分が超過。毎日の復習や通し演習を削って全部を入れる前に、同じ型が別の本と重なる問題、答案で解き方を説明できた型の追加問題から、32時間分を予定から外します。

必須の未習範囲や、模試で繰り返し落とす基礎は残します。外せる32時間分が見つからなければ、必要な範囲と週の時間を学校の先生と一緒に見直します。点を落とした科目を丸ごと捨てる判断には使いません。

たとえば今週の8時間は、数学3時間、理科2時間、地歴公民2時間、情報1時間に振る形があります。英語と国語は毎日の復習と通し演習に入っている、という前提の配分です。来週は答案と残りの量を見て変えます。

この8時間は、今週の予定を決める量です。 14週ずっと同じ科目比率で固定せず、模試の週や冬休みは時間を入れ直します。週20時間しか取れない人が上の22時間を先に予約すると演習枠は残らないので、各課題の量から組み直します。

手持ちが収まるなら続ける。枠が余るときだけ次の1冊を選ぶ

手持ちの必要時間が演習枠に収まるなら、手持ちを続けます。解き直しと通し演習の時間まで入った計画なら、追加支出0円で進められます。教材が途中だからという理由だけで、買い替える必要はありません。

2026年8月の知恵袋では、地方国公立理系志望の高3が、別の共テ教材を足すか迷っています。国語は未着手、情報の本は3分の1ほどで、ほかの問題集も残る状況です。新しい教材を勧める回答もありますが、この状況なら、まず手持ちの残りを数え、新しい1冊が入る時間を出す方が先です。

教材を増やすことで必要な練習ができる場合もあります。 演習枠が余り、未着手の共テ形式の問題がないなら、科目別の記事で1冊を選びます。選ぶ前に、学校の配布問題や手持ちの予想問題集の残りも数えます。解答だけでなく採点・復習まで入る量を選ぶ、という時間の条件は同じです。

迷ったら手持ち1科目の未消化量を数える

今夜は20分を目安に、手持ち1科目の目次を開き、未着手と解き直しが必要な問題の番号を上の表へ書きます。普段の勉強でその範囲の時間を測れば、明日の予定を冊数から問題と時間に変えられます。

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しおりのプロフィールイラスト。深緑のカーディガンを着て本を持つ女性。

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大学受験の参考書・単語帳、学習アプリ、ノート・文房具

友人から「おすすめの単語帳ある?」と聞かれると、答えに困って「普段どこで勉強してる? カバン小さい?」と質問で返してしまいます。誰にとっても正解の一冊なんてなくて、持ち歩く重さや、赤シートを重ねたときの見やすさで選ぶものが変わるからです。そんな、少し面倒くさくて具体的な選び方を書くライターです。

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