要点
- 基本例題を解答なしで再現できる人は、方針の立て方から学ぶなら実戦力向上編。迷ったら実戦力向上編です。
- 方針は立つが記述を詰めたいなら文系プラチカ。改訂版の97テーマ+巻末113題と、四訂版の159題を、初回の演習時間で比べます。
- 基本例題を解答なしで再現できなければ、手持ちの本を続けます。無料見本の89番で、解説後に方針を説明できるか試してから1冊だけ選びます。

方針は立つが記述を詰めたいなら文系プラチカ
入試精選問題集 文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B(数列)・C (ベクトル)-四訂版-
基本例題を解答なしで再現できる人は、方針の立て方から学ぶなら実戦力向上編を選びます。迷ったら実戦力向上編で、決め手は97テーマの独立した解説講義で式を選ぶ理由から読めることです。買っても初見で解けない不安には、難しい本へ急ぐより、解説を閉じて方針を説明する練習で答えます。

手持ちの基本例題を単元ごとに解き、使う公式と途中式を解答なしで説明できるか見ます。基本例題を解答なしで再現できなければ、手持ちの本を続けるのが先です。
手持ちの演習本で方針と答案を直せる人も、その本を続けます。共通テストだけに数学を使う人は、学校教材と共通テストの演習を優先します。
方針の立て方から学ぶなら実戦力向上編、方針は立つが記述を詰めたいならプラチカ
二次・私大の初見問題で、使う公式は知っているのに最初の式が出てこない。そんなときは、方針の立て方から学ぶなら実戦力向上編です。河合出版の改訂版は、問題・解答・解説講義・必勝ポイントの順で、解法を選ぶ理由まで扱います(2026年10月1日)。
この段階の1冊には、表紙に「改訂版」とある『文系の数学 実戦力向上編』を選びます。出版社の税込定価は1,320円(2026年10月1日)。青い表紙の中央にある「改訂版」が、旧版と見分ける目印です。
一方、式を立てられても、場合分けの理由や条件を書き落としてしまう。方針は立つが記述を詰めたいなら文系プラチカを選びます。四訂版の著者の説明は、自分が理解したことを他人に説明する答案を重視しています(本の3ページ、2026年10月1日)。
プラチカにも詳しい解き方の説明があり、実戦力向上編でも記述を練習できます。違いは役割が完全に分かれることではなく、自分の答案を直す前に、独立した講義を必要とするかです。私なら、初見で方針が立たないうちは実戦力向上編を先にします。
自分の答案と解答を比べる練習には、『文系数学の良問プラチカ 四訂版』を選びます。税込定価は1,375円(2026年10月1日)。表紙の「文系数学」「四訂版」と、数学B(数列)・C(ベクトル)の表記が目印です。
見本では、独立した解説講義と答案の組み立てを比べる
どちらにも方針説明と別解があります。解説の有無で選ぶより、無料の紙面で説明が置かれている場所と読んだ後の理解を見ます。以下は2026年10月1日に開いた、河合出版の現行版サンプルです。
見る箇所 | 実戦力向上編 改訂版 | 文系プラチカ 四訂版 |
|---|---|---|
解答の見本 | 89番「確率の最大値」、本の178〜179ページ(PDFの5〜6ページ目) | 117番「数列」、解答編226ページ/137番「ベクトル」、262ページ(PDFの6〜7ページ目) |
方針の説明の置き方 | 解答とは別に解説講義。89番では白玉・赤玉の個数から、確率の増減を予想する道筋を説明 | 解法メモに着眼点を置き、その後に答案。117番は置き換えと因数分解の2つの入り方を示す |
解いた後に使う箇所 | 必勝ポイントと、別冊の巻末演習 | 解法メモと自分の答案を比べ、論理の抜けを探す |
実戦力向上編の89番は、確率を式にした後、隣り合う値を比べて最大を探します。178ページの途中式には色付きの補足があり、179ページには別の計算方法と解説講義があります。実戦力向上編にも別の解き方があるので、別解だけをプラチカの優位にはしません。
プラチカの117番は、解法メモで2通りの出発点を示してから答案へ進みます。137番は、3点が一直線上にある条件をベクトルで表すメモから始まります。自分の答案で、その条件をどこに書いたかを比べる読み方ができます。
2冊の見本は違う問題なので、これだけで全問題の難度は比べられません。プラチカの公開見本には117・137番の問題文全体がなく、買う前に自分で1題解くなら、問題文も載る実戦力向上編の89番を使えます。
巻末まで210単位。159題のプラチカより時間枠を多く取る
最初から2冊を買う場合、紙の本の定価合計は2,695円(税込)です。1冊なら実戦力向上編1,320円、プラチカ1,375円で、差は55円(河合出版・実戦力、プラチカ、2026年10月1日)。送料・手数料を含む支払額は購入先で変わります。
巻末まで進めるなら、学習の時間枠も多く取ります。実戦力向上編は97テーマの後に巻末113題があり、計画上は合計210単位になります。プラチカは公式の表紙に159題とあります。
ここでは、本編1テーマも演習1題も初回に解く時間と解説を読む時間を合わせて30分と仮定します。1日2題・60分で進め、各段階の最後の半日は翌段階へ回さず、日数を切り上げます。小問数や難度が同じという仮定ではなく、予定を並べるための共通の時間枠です。
初回に取り組む範囲 | テーマ・題数 | 1日2題・60分での日数 | 初回の合計時間 |
|---|---|---|---|
実戦力向上編の本編 | 97テーマ | 49日 | 48時間30分 |
その後の巻末演習 | 113題 | 57日 | 56時間30分 |
実戦力向上編の本編+巻末 | 210単位 | 106日 | 105時間 |
文系プラチカ全体 | 159題 | 80日 | 79時間30分 |
本編だけなら短くても、巻末まで入れるとプラチカより26日・25時間30分多い試算です。実戦力向上編を選ぶ理由は、短さではなく方針を学ぶ説明です。1日30分なら本編97日+巻末113日で210日、プラチカ159日となります。
この表に、間違えた問題の後日の解き直しと過去問の時間は含めていません。最初の問題に実際に何分かかったかを測り、30分を自分の時間に置き換えます。2冊を全部進めると計369単位・184時間30分になるため、まず1冊を使い、残った弱点で次を決めます。
実戦力向上編の別冊の見本2ページ(PDFの8ページ目)では、演習2番が本編4番の解法へ案内されています。巻末で止まったら、対応する本編の講義へ戻れます。本編を読んだ後に別の本を足す前に、この演習で方針を使う練習をします。
統計も使うなら実戦力向上編の目次まで見る
数学Bの範囲は同じではありません。実戦力向上編の目次8ページには、95番「期待値、分散の性質」、96番「正規分布、推定」、97番「仮説検定」があります。プラチカ四訂版は書名と目次で数学Bを数列、数学Cをベクトルに絞っています(2026年10月1日)。
統計的な推測も受験に使うなら、実戦力向上編にはその入口となるテーマがあります。ただし、目次の3テーマだけで統計全範囲を仕上げられるとは言えません。学校の教科書・問題集で同じ範囲を演習し、受ける試験の問題形式でも練習します。
プラチカを選んだ人も、統計が必要なら学校教材を続ければ、そのためだけにもう1冊を買い足す必要はありません。数学IIIや複素数平面まで使う人は、今回の2冊とは別に、その範囲の演習を用意します。
初見で解けないときは、解説後に方針を説明してから次を決める
詳しい講義がある本でも、初見で止まる人はいます。2024年8月の知恵袋では、神戸大経営志望の高3が、前の本の基本例題を全問正解しても実戦力向上編の初見問題にはほぼ対応できず、ストレスを感じたと相談しています。これは2026年の改訂前の声です。
2025年4月の別の質問者も初見で止まりますが、解説と基礎の本を読めば、何が難しくなったかは理解できると書いています。本を挟む時間は惜しく、飛ばしたことを後で悔やむのも嫌だという迷いです。そんな状態なら、まず今の解説で理解できた方針を翌日再現します。
プラチカを早く始めてつまずき、実戦力向上編を間に使った人もいます。慶應商学部に進んだ人の2026年3月の記録では、高2でプラチカを始めて難しく感じ、実戦力向上編を青チャートとの間に使いました。両方の間違えた問題を何度も解いた経験で、プラチカの使用版は記載がなく、実戦力向上編は改訂前です。
この経験は、2冊を全員が買う理由より、今必要な説明の段階を合わせる理由になります。現論会のルートは実戦力向上編からプラチカへ進む順を示しますが、途中で方針を使えるようになり、手持ちの過去問と学校の演習で答案を直せるなら、そのまま進めます。
国公立文系受験を終えた保護者の記録(2026年6月)にも、複数の演習本を最後まで進めず、プラチカはほぼ解かなかった例があります。志望校の過去問を見て、黄チャートの復習へ戻った経緯です。難しい本を増やすより、受ける試験で止まった単元を手持ちで直す方が合う人もいます。
解いた後は、ノートに次の3欄を作ります。
残すこと | 書く内容 | 次にすること |
|---|---|---|
方針を選ぶ理由 | 問題文のどの条件から、その式を選んだか | 講義を閉じ、理由を自分の言葉で説明する |
答案の抜け | 定義、場合分け、成立条件のどこを省いたか | 同じ問題の答案に補って書き直す |
解説でも分からない箇所 | 分からない式変形や用語を1か所ずつ | 手持ちの同じ単元へ戻り、学校の先生に質問する |
この手順で分かるのは、その1題で止まった場所です。初見の1題の正答率から、本全体の適性や合格点は判定しません。別の単元でも説明が通じるかを見ながら、買い替えより先に解き直しを続けます。
無料見本の89番で、方針の説明を試す
手元に旧版があり、受験に必要な単元の方針を学べている人は、その本を続けます。
方針の立て方から学ぶなら、独立した講義がある実戦力向上編を選びます。改訂版の税込定価は1,320円(河合出版、2026年10月1日)。購入先では、青い表紙の中央にある「改訂版」を見ます。
まず無料サンプルの5ページ目、89番「確率の最大値」を開き、解答を紙で隠してノートに解きます。確率を習った人向けの1題です。解いた後は6ページ目の解説講義を読み、閉じてから、隣り合う確率を比べる理由を自分の言葉で説明します。
購入先
価格・在庫は購入先でご確認ください。広告リンクを含みます。
- 向く人
- 基本例題を解答なしで再現できる人で、方針の立て方から学ぶなら。独立した解説講義で、式を選ぶ理由から読みたい人に。
- 確認すること
- 表紙の「改訂版」が目印。97テーマの後に巻末113題まで取り組む時間を取る。基本例題を再現できなければ、手持ちの本を続ける。
書籍の仕様を見る
- 判型・ページ数
- A5判・336ページ・2色
- 構成
- 本編97テーマ+巻末演習113題
- 出版社表示の発売日
- 2026年6月2日

河合出版
入試精選問題集 文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B(数列)・C (ベクトル)-四訂版-
方針は立つが記述を詰めたいなら文系プラチカ
出版社表示価格1,375円(税込・2026年9月26日)
商品の公式情報- 向く人
- 基本例題を解答なしで再現できる人で、方針は立つが記述を詰めたいなら。自分の答案を解答・別解と比べて論理を直す練習に。
- 確認すること
- 表紙の「文系数学」「四訂版」と数学B(数列)・C(ベクトル)で見分ける。統計的な推測が必要なら学校教材などで別に練習する。
書籍の仕様を見る
- 判型・ページ数
- A5判・372ページ
- 収録範囲
- 数学I・A・II・B(数列)・C(ベクトル)
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