要点
- 未着手の通し演習が足りるなら無料、足りないなら実教出版の2026年度版。紙の模試11回で税込1,100円
- 日商サンプルは大問別に組み合わせて最大5組。TACの計14回は紙9回とネット5回に分けて数える
- 迷ったら日商サンプル1組を90分で解く。10月4日から週1回なら6回で、復習を各60分取ると合計15時間
未着手の通し演習が足りるなら無料、足りないなら実教出版の2026年度版を選びます。日商サンプルは大問別に組み合わせて最大5組、実教出版は紙の模試11回で税込1,100円です。無料だけでは不安でも、迷ったら日商サンプル1組を90分で解き、残りの予定と問題の数を比べてから買います。

日商サンプルは、大問別の問題をそろえて最大5組
日商の2級サンプル問題は、第1問・第2問・第3問・第4問(1)・第4問(2)・第5問の6区分に分かれています。各区分にサンプル1〜5があり、問題と答案用紙を無料で開けます。同じ番号の6区分をそろえると、第1〜5問が全部ある組を最大5組作れます(2026年9月30日)。
これは、90分の練習に使うための組み合わせです。日商は2021年度以降に出題された問題の一部を公開したと説明していて、特定の統一試験の問題を丸ごと5回分公開したとは案内していません。組み合わせた5組では、解く順番と時間の使い方を練習します。
サンプル5は2026年4月30日に追加されました。問題6ページでは、商業の仕訳、有価証券、貸借対照表、工業の仕訳、総合原価計算、CVP分析を扱います。連結会計がこの組に入っていなくても、ほかの組や手元の問題集で練習します。
答え合わせには、TACの模範解答が使えます。2026年5月更新の31ページにサンプル1〜5の解答があり、TACが独自に作成したものです。日商の答案用紙は解答を書き込むための紙なので、解答とは別に開きます。
買い足すかは、残りの予定から未着手の組数を引く
不足組数=予定する通し演習の回数−未着手の組数で考え、結果が0以下なら追加購入を待ちます。未着手の組数には、第1〜5問が全部そろい、まだ解いていない日商サンプル、手元の模試本、無料の追加模試を数えます。答えを覚えた組は復習用に残し、初めて解く組から外します。
ここで分かるのは、予定に対して問題が何組足りないかです。合格するために何回必要かは、点数と間違い方を見て決めます。1組で時間が余っても、別の論点でも解けるかを次の組で試します。
90分が足りなかったら、解答後に原因を分けます。
解いたときの状態 | 次にすること |
|---|---|
解説を読んでも仕訳や原価計算の理由が分からない | 基本テキストの該当単元に戻り、例題を解き直す |
解き方は分かるが、計算・転記に時間がかかる | 間違えた大問を解き直し、次の通し演習で所要時間を測る |
答えを覚えた組しか残っていない | 未着手の無料模試か模試本を足して、解く順番を試す |
2023年7月の合格体験記では、スタディングの模試で電卓の操作が遅く時間切れになり、電卓練習を足しています。新しい問題を増やす前に、どこで時間を使ったかを知る方が次の勉強を絞れます。電卓のキー配列や機種で迷っているなら、カシオとシャープの電卓比較で違いを見られます。
週1回なら6回・15時間、無料の追加模試までで足りる
2026年9月30日から11月15日の第174回までは46日です。10月4日から日曜に週1回、最後を11月8日にすると6回取れます。各回を90分で解き、答え合わせと解き直しを60分取る仮定なら、1回2時間30分、合計15時間です。
予定日 | 未着手なら割り当てる問題 | 解く時間 | 復習の時間の例 |
|---|---|---|---|
10月4日 | 日商サンプル1 | 90分 | 60分 |
10月11日 | 日商サンプル2 | 90分 | 60分 |
10月18日 | 日商サンプル3 | 90分 | 60分 |
10月25日 | 日商サンプル4 | 90分 | 60分 |
11月1日 | 日商サンプル5 | 90分 | 60分 |
11月8日 | 簿記ナビ模試・第1回 | 90分 | 60分 |
60分は復習時間を空けるための例で、理解にかかる時間は間違いの量で延ばします。第1〜5問の番号順に解くか、得意な大問から解くかも、この6回で試せます。90分通しで解く日と、後日の短い解き直しは別にします。
日商の5組だけなら1組不足しますが、簿記検定ナビは2026年度の範囲に対応する模試を2回、登録不要で配布しています。未着手なら合わせて最大7組になり、この6回の予定を埋められます。個人が私的に使うための配布で、問題・答案・解答のPDFとWeb解説をたどれます(2026年9月30日)。
日商サンプルを既に2組解いていれば、残り3組と簿記ナビ2回で5組です。6回を予定するなら1組不足します。簿記の教室メイプルの無料コンテンツも追加先で、配布問題の年度・範囲を見て選びます。未着手の通し演習が足りるなら無料で続けられます。
45歳で仕事と両立した人は、平日は朝晩30分ずつ学び、90分通しの模試は夏季休暇に取り組んだと書いています(2025年8月のnote)。社会人の計画は、問題を何回分買えるかより、90分続けて取れる日が何日あるかから作ると余らせにくくなります。
紙の演習を買い足すなら、実教出版は11回で1,100円
未着手の通し演習が足りないなら実教出版の2026年度版を選びます。商業簿記・工業簿記をまとめた紙の模試11回と、採点基準・解説付きの別冊解答があり、比較した3冊では定価が最も低いからです。出版社の定価は1,100円(税込、2026年9月30日)で、購入先では表紙の2026年度版と2級を見ます。
紙の模試本・2026年度版 | 紙の収録回数 | 90分ずつ解く合計 | 税込定価 | 紙1回あたりの定価 |
|---|---|---|---|---|
実教出版・日商簿記検定模擬試験問題集 2級 | 11回 | 16時間30分 | 1,100円 | 100円 |
ネットスクール・日商簿記検定模擬試験問題集2級 | 8回 | 12時間 | 1,320円 | 165円 |
TAC・スッキリうかる日商簿記2級本試験予想問題集 | 9回 | 13時間30分 | 1,760円 | 約196円 |
収録回数と定価は、実教出版、ネットスクール、TAC出版の2026年9月30日の表示です。1回あたりは定価を紙の回数で割った値で、教材の効果を表す数字ではありません。送料・印刷費と、表の合計時間に復習は含めていません。
実教出版はA4判144ページと別冊解答120ページです。出題形式別の重要問題も商業24問・工業10問あり、間違えた分野に戻れます。
ネットスクールはA4判296ページ、TACはA5判364ページです。紙の演習を買い足すなら、ページ数より、紙の収録回数と税込定価で選びます。
2025年10月の合格体験記には、手元の教材に付属する模試6回とネットスクールの無料ネット模試を使い、ネット試験で83点だった人がいます。一方、2025年3月の体験記の人は、紙12回とネット1回を解き、残りのネット模試は使わずネット試験で92点でした。既存教材で足りる人も、多く解いた人もいるので、本の全収録回数を全員のノルマにしません。
ネット模試の特典は、紙の回数と分けて選ぶ
11月15日の紙の統一試験に向けた買い足しなら、紙の収録回数を先に見ます。TAC出版が示す計14回は、紙の予想問題9回とネット試験5回の合計です。ネット5回は書籍とは異なる問題ですが、紙の冊子に14回入る意味ではありません。
ネットスクールも紙8回に加え、ネット試験体験サイト5回を案内しています。実教出版にも購入者用のCBT体験プログラムがあります。操作の練習を紙の通し演習と分ければ、特典の多さだけで、統一試験に使う本を高く買わずに済みます。
ネット試験で受ける予定へ変えるなら、画面を見て入力する練習を足します。その場合は、購入者ページの利用条件・対応端末まで読んで選びます。実教出版のプログラムは2027年3月末までの提供予定です(出版社表示、2026年9月30日)。
11月15日は2026年度の範囲で、申込みは受験地ごと
日商の出題区分表の案内は、2026年度には2022年度版の区分表を適用すると明記しています。公開済みの2027年度版が適用されるのは2027年4月1日以降です。2026年11月の演習には、2026年度対応の問題を選びます(2026年9月30日)。
第174回は2026年11月15日です。日商の申込案内では9月28日から順次受付を始め、申込期間は商工会議所ごとに異なります。教材を選ぶのと並行して、受験する商工会議所の日程で申込みを済ませます。
まず日商サンプル1組を90分で解く
私なら、迷ったら日商サンプル1組を90分で解くところから始めます。日商の2級ページで同じ番号の6区分の問題と答案用紙をそろえ、90分の後にTACの模範解答を開きます。大問ごとに使った時間と、解き直す箇所を残すと、次の休日に何をするかが決まります。
未着手の通し演習が足りないなら実教出版の2026年度版を選びます。紙の模試と採点基準付きの解説を使って、不足した回数を練習します。税込定価1,100円(2026年9月30日の実教出版の表示)です。
購入先
価格・在庫は購入先でご確認ください。広告リンクを含みます。
記事の誤りや古い情報は、訂正・お問い合わせフォームからお知らせください。
