要点
- 変わったところをほかの教材で補える人は手持ちの第14版を続けます。定率法の計算を切り替える説明は旧版にもあります
- 変わったところを一冊で学びたい人は第15版を選びます。営業外・定率法の問題追加と、連結会計の表や科目の変更をまとめて学べます
- 迷ったら下の対応表で、手持ちの問題と解説を探します。補う内容がそろえば追加の書籍費は0円。2027年4月からの試験は新しい出題範囲に合う教材で補います
書き込んだ商業簿記の第14版は変わったところをほかの教材で補える人なら続けて大丈夫です。新しい版で増えた問題の一部は、手元の本にある説明で解き方を学べるからです。迷ったら下の対応表で、手持ちの問題と解説を探します。
こんな人は
- 変わったところをほかの教材で補える人は手持ちの第14版を続けます。
- 変わったところを一冊で学びたい人は第15版を選びます。
- 迷ったら下の対応表で、手持ちの問題と解説を探します。2027年4月から受ける人は新しい出題範囲に合う教材で補います。

追加された問題と連結会計の書き方が違う
いま比べるのは商業簿記の「教科書」。似た表紙の「問題集」や、もうひとつの科目の「工業簿記」と間違えやすい本です。手元の本もまず表紙でどの本かを見分けましょう。
紙の本をもとにした電子の本の案内にある違いは次のとおり。
変わったところ | 第15版で学び直す内容 |
|---|---|
商品以外の代金のやり取り | 商品以外のやり取りの説明と問題を追加 |
機械などを使う費用の計算 | 途中でやり方を変える問題を追加 |
親会社と子会社をまとめる表 | 利益と財産の表を作る形に合わせ、科目をそろえる変更 |
営業外というのはふだん売る商品とは別のものを売り買いすること。たとえば仕事で使う機械を売り、お金を後でもらうときです。このお金をもらう権利を、電子のしくみで残すのが営業外電子記録債権です。
払う側の約束を残すと、営業外電子記録債務になります。お金などの動きを左右に分けて書くことを仕訳と呼びます。
機械を買ったお金を使う年ごとに少しずつ費用にするとき、まだ費用にしていない額に決まった割合をかけるのが定率法です。このやり方で出した、その年の費用が減価償却費です。
同じ割合をかけていくと、費用にする額はだんだん小さくなります。決まった額より小さくなる年に、やり方を切り替えます。その目安になる額が償却保証額で、切り替えた後に使う割合が改定償却率です。
親会社と子会社のお金をひとつの会社のように表すのが連結会計です。どれだけもうけたかを書くのが連結損益計算書。お金や持ち物、借りているお金などを書くのが連結貸借対照表です。
例題が増えても旧版の説明は使える
第14版でも定率法の計算を切り替えるしくみを読めます。本のいちばん後ろの「参考」にある説明です。
第14版の公式見本の目次のいちばん後ろを見ると、どこに書いてあるか分かります。いつも章の終わりのやさしい問題を解くところまでで止めていた人も、そこまで戻れますよね。読んでやり方が分かる人はいま覚えていることを使う練習を足すほうが先です。
買い直す理由になるのはあちこちで説明と練習を探し回る手間。変わったところを一冊で学びたい人は第15版を選びます。TAC出版の税込定価は1,650円です(2026年10月11日確認)。
手持ちに足すものをこの表で探す
足す内容 | 旧版で戻る場所 | ほかの教材で探す内容 |
|---|---|---|
営業外の取引 | 手形と電子記録債権の章 | 機械などの代金について、営業外の科目を使う仕訳と解説 |
定率法の計算の切り替え | 「参考」の447ページ | 保証額と比べ、改定償却率で計算する問題と解説 |
連結の表と科目 | 連結会計の章 | 連結損益計算書・連結貸借対照表の作成問題と解説 |
営業外のお金のやり取りだけを補う人は実教出版の無料の補足も使えます。冊子の2ページを開くと、払う側・もらう側がそれぞれどう仕訳を書くかを読めます。
あとは定率法と連結の問題・解説も手元にそろえば、新しい本にかかるお金は0円。解説を見ながら解いたことがある問題でも、答えを見ないで解き直せば練習に使えます。
連結の問題でいつも同じところで止まる人は、無料解説から同じ1問を解き直す方法を使えます。
読む本と解く練習を分けると買い直しを減らせる
商業簿記第14版で学んだ
両科目の教科書と問題集を使い、模試で理解不足を見つけると解説に戻った。動画も併用した。
2026年2月のnoteの要約
以前買った教材で学び直した
教科書は読み直して使ったが、問題集のネット模試は期限が切れていたため、別の模試を買った。
2024年8月のnoteの要約・使用版は不明
紙の本は読み直せても、付いていたネット模試には使える期限があるんです。第14版の模擬試験プログラムを使えるのは2026年2月末までです。
第15版に付くネット模試も次の版が出る月のおしまいまで。同じ模試が付いたほかの本をすでに持っていて、いまも使える人はそのままで十分です。
まだ解いていない模試を足すときは、無料で解ける問題と模試本の選び方で使えるものを探せます。
迷ったら手持ちの問題と解説を探す
私なら、まず対応表に合う問題を手元の教材で探します。書き込んだ本を捨てて、初めから読み直すのは後でよい。変わったところをほかの教材で補える人はそのまま今の本で勉強を続けます。
日商の出題範囲の案内では、いまの内容で受けられるのは2027年3月末まで。次の月からは試験に出る内容が変わります。
第15版が出た後に、次の年度の試験に出る内容が決まりました。春から受ける人はその年の試験に合う教材で補います。
新しい本を見て買い直す前に、いつ受けるかを決めるほうが先。これから中古を買う人も安さに加えて、変わったところを埋めるために、いま使える本があるかで選べます。補う教材もこれからそろえる人は新版で説明と練習をまとめるほうがよいでしょう。
- 手持ちの問題と解説を探す上の対応表と受ける年度で、足す内容を決めるまずこれから
変わったところを一冊で学びたい人は商業簿記の第15版を選びます。税込定価1,650円(2026年10月11日確認)で、増えた例題と、会社の数字をまとめる表の書き方を一緒に学び直せます。
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