要点
- 数学IIIを使わないなら、市販の数学II+Bと数学Cの2冊。税込定価の合計は3,971円
- 数学IIIを使うなら、市販の数学II+Bと数学III+Cの2冊。税込定価の合計は4,972円
- 進路未定で迷ったら、買い足しを待ち、学校で配られた巻から始める。学校でII+B+C〔ベクトル〕が配られたなら、II+Bとベクトルは買い直さない
青チャートの市販版は『数学II+B』に、数学IIIを使わないなら『数学C』、数学IIIを使うなら『数学III+C』を足します。進路未定で迷ったら、買い足しを待ち、学校で配られた巻から始めます。ベクトルの買い落としや、配られた巻の重ね買いが心配なら、表紙の巻名を見ます。学校でII+B+C〔ベクトル〕が配られたなら、II+Bとベクトルは買い直しません。

市販版は数学IIIの要否で、数学Cか数学III+Cを選ぶ
新課程ではベクトルが数学Cに移ったので(数研通信107号)、『数学II+B』の巻には入っていません。数研出版の学校版数学II+BはIIとBの全内容を収録し、同内容の市販版があると案内しています。数学Cの学校版にも同内容の市販版があり、ベクトル・複素数平面・式と曲線が入ります(2026年9月25日)。
受験で使う範囲 | 書店で買う市販版 | 冊数と税込定価の合計 |
|---|---|---|
数学IIIを使わないなら | 数学II+B+数学C | 2冊・3,971円 |
数学IIIを使うなら | 数学II+B+数学III+C | 2冊・4,972円 |
この合計は数学II・Bの巻をまだ持たない場合の税込定価で、I+Aは含めません(2026年9月25日)。
数学IIIを使わないなら、数学C単冊のベクトルを進めます。志望校の出題範囲がベクトルまでなら、複素数平面・式と曲線の章は後回しにできます。ベクトルだけの青チャート市販単冊は、数研出版の新課程版の発行予定の一覧にはありません。
2028年1月の共通テスト(令和10年度の出題方法)では、数列・統計的な推測・ベクトル・平面上の曲線と複素数平面の4項目から3項目を選びます。個別試験の範囲は大学・学部で異なります。数研通信107号がまとめた2025年度入試では、文系はベクトル、理系はさらに平面上の曲線と複素数平面を課す大学が多い傾向でした。志望校の募集要項で数学Cの範囲を見ます。
青チャートにこだわらずII・Bとベクトルを市販の1冊でそろえるなら、旺文社『数学II・B+ベクトル 基礎問題精講 六訂版』もあります。税込定価1,650円、183テーマです(2026年9月25日)。
I+Aで基礎問題精講と青チャートのどちらにするかは、数学I・Aの基礎問題精講と青チャート、時間がないならどっち?で比べています。
数学II・Bの巻をまだ持たないなら、市販の『新課程 チャート式 基礎からの数学II+B』を選びます。数研出版の税込定価は2,431円(2026年9月25日)。数学I+Aは2026年1月に「改訂版」が出ましたが、数学II+Bは表紙の「新課程」と「数学II+B」が目印です。
数学IIIを使わないなら、ベクトルが入る市販の『新課程 チャート式 基礎からの数学C』を足します。数研出版の税込定価は1,540円(2026年9月25日)。表紙には「数学C」とあります。
数学IIIを使うなら、市販の『新課程 チャート式 基礎からの数学III+C』を足します。1冊にIIIとCの全範囲が入り、数学II+Bと組んでもベクトルは重なりません。数研出版の税込定価は2,541円(2026年9月25日)。表紙の「数学III+C」と小さな「ベクトル」を見ます。
すでに数学C単冊を買い、後で数学IIIが必要になったら、市販の『数学III』(1,760円)を足せます。数学Cと合わせて3,300円(1,540円+1,760円)。最初から数学III+Cを選んだ2,541円より759円高くなりますが、Cの範囲は重なりません(いずれも税込定価、2026年9月25日)。
学校配布の巻は、収録範囲と書店販売の有無で見分ける
表の各行から、数研出版の商品ページを開けます。価格は2026年9月25日の税込定価です。学校採用専用の2巻は、定価があっても書店では買えません(新課程版の発行予定の一覧)。
巻 | II・B | Cのベクトル | Cの複素数平面・式と曲線 | III | 書店で | 税込定価 |
|---|---|---|---|---|---|---|
○ | - | - | - | 買える | 2,431円 | |
- | ○ | ○ | - | 買える | 1,540円 | |
- | - | - | ○ | 買える | 1,760円 | |
- | ○ | ○ | ○ | 買える | 2,541円 | |
○ | ○ | - | - | 学校採用専用 | 2,541円 | |
- | - | ○ | ○ | 学校採用専用 | 2,211円 |
学校でII+B+C〔ベクトル〕が配られたなら、II+Bとベクトルは買い直しません。数学IIIを使わず、Cの必要範囲がベクトルまでなら、この巻だけで足ります。地方の公立高校から東大に進んだ筆者も、学校で配られた青チャートをそのまま使い、典型問題を広く解いたと書いています(note、2026年7月。受験は約4年前で、使った版は不明)。
数学IIIとCの残りも必要なら、学校でIII+C〔複素数平面,式と曲線〕が配られる場合は、範囲が重なりません。書店で足す場合は、市販の数学III+Cにベクトルも入るため、配布済みの巻とその章が重なります。III+Cの1冊(2,541円)は、数学III(1,760円)と数学C(1,540円)を別々に買う3,300円より759円安く済みます。どちらでもベクトルは重なります。書店で買えるIII+Cは、表紙の巻名の横に小さく「ベクトル」とあります。
学校で数学C単冊が配られた人は、数学IIIが必要になれば市販の数学IIIだけを足せます。II・Bの巻も手元になければ、数学II+BとIIIの税込定価合計は4,191円(2,431円+1,760円)。III+Cを選ぶとC全範囲を重ねて買うことになります。
同じ巻名の学校版と市販版は、数研出版が同内容と案内しています。数学II+B・C・III・III+Cの市販版は、定価がそれぞれ学校版より110円高く、解答編は本に挟み込まれています。学校採用専用のII+B+C〔ベクトル〕を中古で探すなら、別冊解答がそろっているかを見ます。数研出版は学校版の解答を個人には別売していません。
2023年7月の知恵袋には、II+Bを持つ人がC・III・合冊の違いで迷う相談があります。2025年6月の質問では、旧課程を履修した人が手元のII+Bにベクトルがないと気づいています。上の表で手元の巻の行を見れば、足す巻が分かります。
青か黄かで迷っているなら、青チャート・黄チャート・Focus Gold、どれを選ぶ?で先に色を決めます。
ベクトルだけ使うなら、数学C単冊の解説動画389本のうち210本
数研出版の学校版数学Cの公開見本では、本冊46〜47ページに位置ベクトルの基本例題22・23があります。「指針」、解答、練習が並ぶ紙面です。
出版社が示す解説動画は数学C単冊で389本。学校採用専用の巻の内訳では、ベクトルが210本、複素数平面・式と曲線が179本です。ベクトルだけを学ぶなら、動画本数では単冊の約54%が対象です。これは練習や巻末演習を含む全問題数の割合ではありません。
市販のIII+Cの商品欄にある購入者レビューには、解説動画と一緒に進めると理解しやすいという声があります(2026年2月。購入者が実際に使った版は不明)。動画は数学C単冊にもIII+Cにも付くので、巻を分ける理由は数学IIIの要否です。例題の進め方は青チャートは例題だけでいい?で扱います。
手元の表紙の巻名と、志望校の受験科目を見比べる
まず手元の表紙で「新課程」と巻名を読み、志望校の受験科目で数学IIIを使うか、数学Cのどこまでを使うかを見比べます。私なら進路未定で迷ったら、買い足しを待ち、学校で配られた巻から始めます。待つのは数学Cか数学III+Cかの1冊で、数学IIIを使うかが決まったときに選びます。数学II+Bはどちらの組み合わせにも入るので、数学II・Bの巻をまだ持たないなら先に買えます。
購入先
価格・在庫は購入先でご確認ください。広告リンクを含みます。
- 向く人
- 数学II・Bの巻をまだ持たず、書店で市販版をそろえる人。
- 確認すること
- 学校で数学II+BかII+B+C〔ベクトル〕が配られたなら、II+Bは買い直しません。
書籍の仕様を見る
- 向く人
- 数学IIIを使わない人で、数学Cのベクトルを青チャートで学ぶ人。
- 確認すること
- 表紙に「新課程」「数学C」とある市販版を選びます。進路未定で迷ったら、買い足しを待ち、学校で配られた巻から始めます。
書籍の仕様を見る
- 向く人
- 数学IIIと、ベクトルを含む数学Cを1冊でそろえる人。
- 確認すること
- 学校でII+B+C〔ベクトル〕が配られたなら、ベクトルの章は重なります。学校でIII+C〔複素数平面,式と曲線〕が配られるなら、この巻は要りません。
書籍の仕様を見る
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