要点
- 学校添削で書き直せるなら、無料過去課題を続ける。迷ったら無料過去課題1題から。
- 段落・理由の書き方で止まるなら、高校入試 作文・小論文をひとつひとつわかりやすく。を足す。紙の本1冊の定価は1,430円(税込、2026年10月1日)。手持ちの解説で直せるなら、その本を使う。
- 資料の読み取り・計算で止まるなら、過去課題を学校の先生に質問する。作文という検査名でも資料問題が出るので、設問の中身で選ぶ。
都立推薦を受ける中3は、迷ったら無料過去課題1題から始め、学校添削で書き直せるなら買い足さずに続けます。段落・理由の書き方で止まるなら、解説と短い練習がある学研の1冊を足し、資料の読み取り・計算で止まるなら過去課題を学校の先生に質問します。周りが対策本を買っていて焦っても、先に自分の答案を見れば、足すものを絞れます。

学校添削で書き直せるなら、無料過去課題を続ける
最初に用意するのは、志望校の過去課題と、自分で書いた答案です。 学校の公式サイトの「入試案内」「学力検査問題等」から、受ける学科の問題・解答用紙を探します。テーマ名だけの一覧と、本文・図表まで載った問題用紙を分けて使います。
東京都教育委員会の令和8年度テーマ一覧は、検査時間・課題の要旨・字数を見渡せます。資料付きの設問は学校公開の問題用紙まで開きます。たとえば駒場高校の公開ページには、2026年度の問題と解答用紙があります(2026年10月1日)。
学校が課題のテーマだけを公開している場合、資料を使わない体験作文なら、示されたテーマと字数で練習できます。図表や本文を使う課題で問題用紙が見つからなければ、テーマ一覧を先生に見せ、資料付きで練習できる課題を相談します。
なお、駒場の同ページにはリンク名の取り違えがあります。普通科の小論文は表紙に「小論文」とあるPDF、保健体育科の作文は表紙に「保健体育科」「作文」とあるPDFです。学校名だけでなく、PDFの表紙の学科・検査名・年度まで見ます。
まず1題を書き、先生に見てもらう日を相談します。渡すのは、問題用紙・答案・志望校が公表していれば評価の観点の3つです。添削で指摘された箇所を自分で直せるなら、別の本を買うより、同じ課題を書き直します。
調布市立第八中学校の卒業生の資料には、都立農業高校都市園芸科の推薦合格者が、いろいろなテーマを書き、国語科の先生に添削を頼んだとあります(2025年3月)。学校の先生を頼れる場合の実例です。添削の頻度は学校ごとに相談し、練習日と返却予定日を先に決めます。
学校添削で書き直せるなら、無料過去課題を続ける。 続ける目安は、指摘の理由が分かり、自分の答案を直せることです。
個人面接の本も買うか迷っている人は、高校入試の面接本は必要?で学校の練習と本の使い分けを決められます。
体験作文か資料読解型かは、検査名より設問の中身で分ける
作文という名前でも、資料を読む課題が出ます。小論文という名前だけで、大学受験用の本を買う必要もありません。2026年度の公式課題を、練習する中身で並べると違いが見えます。
公式課題の例 | 答案で必要なこと | 本と過去課題の使い分け |
|---|---|---|
東村山・作文。50分、600字。人の助言を受け止める大切さを、自身の経験から述べる | 何が起き、自分がどう考えたかを、意見につなぐ | 体験が単なる出来事の列挙になるなら書き方を学ぶ。つながりを直せるなら過去課題を続ける |
駒場・保健体育科作文。50分。組織図を踏まえる160〜200字と、経験を述べる320〜400字の2問 | 組織図の関係を読み、問1と問2で求められた内容を分ける | 体験の書き方だけで終えず、図を使う問1も練習する |
駒場・普通科小論文。50分。水素燃料・ガソリンの資料から、同じ金額で得るエネルギーなどを比較する | 数値・単位・熱効率を扱い、資料に基づいて説明する | 資料の読み取り・計算で止まるなら、過去課題を学校の先生に質問する |
出典:都教委の令和8年度一覧・冊子16ページの東村山、駒場の保健体育科作文、普通科小論文(2026年10月1日)。表は学び方を分けるための整理です。2027年度も同じテーマが出るという予想には使いません。
駒場・普通科の大問1問1では、2,200円で得られる、車を走らせるエネルギーを比べます。資料の数値を計算すると、水素燃料は122MJ×0.54で約66MJ、ガソリンは2,200円÷225円/kg×43MJ/kg×0.40で約168MJです。これは問題の数値を使った計算例で、学校の模範解答ではありません。
この例では、文を整える前に、価格を同じ金額にそろえ、熱効率を掛ける必要があります。計算できた後も、その差が水素燃料の課題にどうつながるかを書く練習が続きます。書き方の解説と、資料から答えを作る練習は両方必要です。
段落・理由の書き方で止まるなら、学研の1冊を足す
添削で直す場所は分かったのに、どう直せばよいか分からないなら、解説本を足します。 すでに国語の教材などで同じ説明を読める人は、その本を使います。
『高校入試 作文・小論文をひとつひとつわかりやすく。』は、文章の基本から題材の見つけ方、テーマごとの書き方までを扱う本です。2023年9月28日発売、B5判144ページ。商品ページの無料の紙面見本で、次の内容を読めます(Gakken、2026年10月1日)。
- 16ページは、主語と述語が対応する文の説明。17ページで、対応する組み合わせを選び、文を書き直す基本練習をします。
- 60ページは、抽象的なテーマの言葉を整理して考える説明。61ページで、意見に理由を添える基本練習をします。
- 使い方の4ページは、解説と基本練習の進め方を示しています。5ページでは、その後の作文練習と別冊原稿用紙の使い方を読めます。
楽天ブックスの購入者レビューには、子供用に買い、書いて取り組みやすかったという声があります(2026年1月)。塾で使うために買った人も、分かりやすいと言われたと書いています(2025年2月)。使った版や学年・志望校は書かれていないので、同名の本の短い練習への感想として読みます。
自分の答案で理由が抜けていた人は、60〜61ページの見本を読んでから、その段落をもう一度書きます。本の短い練習を解くだけで終えず、添削で指摘された自分の文へ戻る使い方です。
出版社は小論文も対象に挙げています。ただ、上の見本で読めるのは、言葉の整理や意見・理由を文にする練習です。駒場のような計算付きの課題では、数値の扱いを過去課題で練習し、書き方の不足をこの本で補います。資料の読み取り・計算で止まるなら、先にその問題を先生へ持っていきます。 両方で止まる人も、資料の意味を理解してから段落を直す順です。
段落・理由の書き方で止まるなら、解説の後に短い問題を解ける学研の1冊を選びます。紙の本1冊の定価は1,430円(税込、2026年10月1日)で、送料等は購入先によって加わります。表紙に「高校入試」とある本で、大学入試版と見分けます。
添削が赤字だらけでも、直す箇所を3つに分ければ次へ進める
最初の添削で低い評価が出ると、本を増やして挽回したくなります。2025年の立川高校推薦合格者も、小論文は最初に書けず、添削で落ち込んだと話しています(2025年3月掲載)。昭和高校の推薦合格者は、最初の小論文の低評価で不安になり、一般入試の学習と推薦対策を並行しました(2026年2月取材、6月公開)。
私なら、赤字の数で本を買うか決めず、設問・資料、文章の組み立て、表記に分けます。たとえば拝島高校の2026年度の評価の観点は、設問に答える理解力、意見を筋道立てる思考力、用語・用字の表現力です。志望校が出している観点を使い、次の表の分類に置き換えます。
赤字の場所 | 先生へ伝えること | 次の練習 |
|---|---|---|
設問・資料 | どの指示を落としたか、どの数値・文の意味が分からなかったか | 問題用紙に印を付け、その箇所を説明してもらう |
文章の組み立て | 意見と理由のどこがつながらないか、どこで段落を分けるか | 同じ答案を直す。手持ちの解説でも直せなければ学研の見本と練習へ進む |
表記 | 誤字、主語・述語、原稿用紙の使い方のどれか | 該当する文とマスを直し、書き直した答案で見てもらう |
これは何を練習するかを選ぶ表で、合格点や合格可能性を測る表ではありません。点数の合計で本の購入を決めず、直せなかった箇所を1つ持って先生に相談します。先生に添削を頼める日まで時間が空くなら、表記を自分で直し、設問が求めた内容に下線を引いておきます。
2016年の西高校合格者の体験記には、13テーマを、書き直しも含めて23回書いたとあります。テーマの数より、指摘の理由を理解して直したことに注目します。23回は一人の報告で、自分にも必要な回数にはしません。
12月20日までに初稿と書き直しを終えるなら、2週間をこう使う
2027年度の推薦入試は、入力開始が2026年12月18日、願書受付が2027年1月8〜18日、検査が1月26・27日です(東京都教育委員会・9月17日公表、2026年10月1日参照)。入力期間と、書類が学校へ届く期間は別です。自分が受ける学科の日程は学校の募集要項で合わせます。
たとえば11月の進路相談後に添削を頼める日を決め、12月7〜20日に初稿と書き直しを行う計画にします。次は50分の検査がある学校の、学習時間の仮計画です。
日程の例 | やること | 本人が使う時間の目安 |
|---|---|---|
12月7日 | 問題用紙・解答用紙を用意し、本番の時間で1題書く | 答案作成50分。資料の準備は別 |
12月8〜14日 | 先生へ添削を頼み、返却後に上の3分類へ分ける | 分類と振り返り20分。返却待ちは別 |
12月15日 | 指摘された文を、手持ちの解説や学研の該当項目で練習する | 30分 |
12月20日まで | 同じ課題をもう一度、本番の時間で書く | 50分 |
50分+20分+30分+50分で、本人の練習は計150分、2時間30分です。解説本を使う人も無料過去課題を続ける人も、答案を2回書く時間を先に取ります。30分は本全体を終える時間ではなく、今回直す箇所だけの練習枠です。先生の添削時間・返却待ち・印刷の準備は含めず、学校の予定に合わせて前倒しします。
追加する教材代は、公開過去課題を使うなら0円、学研の紙の本を1冊買うなら1,430円です。印刷・文具・送料等は別に見積もります。この金額は対策教材の比較で、入学考査料や学校への納付金を含む受験費用の総額とは分けます。
段落・理由の書き方で止まるなら、144ページを最初から読み切る計画より、直す箇所に対応する解説と練習がある学研の1冊を足します。表紙の「高校入試」が目印で、定価は1,430円(税込、2026年10月1日のGakken表示)です。
今日、志望校の無料過去課題1題を本番の時間で書き、答案を作ります。
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