要点
- スクリプトを読めば理解できるか、読んでも分からないかを確認する。
- 英文の意味・聞き取れない箇所・正解の根拠を順に見直す。
- 同じ問題の正答率を、本番の予想スコアには読み替えない。
TOEICのPart 3・4で聞き取れなかった箇所は、まずスクリプトを読んで確認します。読めば意味が分かる場合と、読んでも分からない場合では、必要な復習が違います。さらに、内容は分かったのに設問へ答えられなかった場合は、選択肢と根拠の対応を確認します。
最初から全ての会話を何十回も繰り返す必要はありません。まず一つの会話・トークと、それに対応する設問を選び、どこで理解が止まったかを確認するところから始めます。
公式問題集と、同じ巻の音声を用意する
公式問題集の巻番号を確かめ、同じ巻の音声と別冊の解答・解説を用意します。IIBCの音声利用案内では、公式教材アプリでの再生と、公式サイトからのダウンロードが案内されています。アプリにはTOEIC申込サイトの会員登録が必要です。パソコンなら教材別の音声一覧から対象を選べます。
紙の書籍を持っているのに、音声を使うためだけに同じ問題のアプリ版を購入する、と決める前に、この無料の音声利用方法を確認してください。音声の利用と、アプリ上で問題を解く商品の購入は区別します。
巻を追加するか迷う場合は、公式問題集12・11と音声の版の比較も参考になります。公式問題集13は2026年10月発売予定と案内されていますが、今ある一冊の復習を待つ必要はありません。
復習で確認する3つのこと
本番形式で解いた答案を残したうえで、次の順に確かめます。ここからは、編集部が整理した復習の進め方です。得点や所要日数を保証するものではありません。
確認すること | どんな状態か | 次にすること |
|---|---|---|
スクリプトを読んで意味が分かるか | 語句や文の関係が分からない | 解説・和訳と照合し、一文の意味を確認 |
スクリプトを見ながら聞き取れるか | 読めるが、音声ではその箇所を聞き取れない | 短い区間を再生し、文字を見ながら音を照合 |
設問の根拠を選べるか | 内容は分かったが、選択肢で迷った | 問われたことと、根拠の文・図表を対応させる |

正解した問題でも、根拠が言えない場合は同じように確認します。「前にBだったからB」は、音声を理解できたかどうかの確認になりません。
例文で確認:変更前と変更後の部屋番号
次の英文は、確認方法を説明するために作った例です。公式問題集からの転載ではありません。
The workshop has been moved from Room 204 to Room 310. Please bring your laptop.
「会場はどこか」と聞かれたら、変更前の204ではなく、変更後の310が根拠になります。「何を持参するか」なら、同じ英文の中でも見る箇所はlaptopです。
復習では、聞こえた数字を覚えるだけでなく、次の三つを確かめます。
- 意味:fromとtoの前後が、変更前・変更後のどちらを示すか。
- 音:自分が拾えなかった語句はどこか。スクリプトを見ながら、その区間を聞けるか。
- 設問:会場を聞いているのか、持参物を聞いているのか。
部屋番号を間違えた場合でも、fromとtoの意味が分からなかったのか、音が聞き取れなかったのか、設問を取り違えたのかを確認できます。原因に合う箇所を復習してください。
音読やシャドーイングは、意味を確認した後に
スクリプトを読んでも意味が分からないまま、音の後ろを追い続ける必要はありません。先に語句と内容を確かめ、短い区間を聞き、声に出せる範囲で繰り返します。
文字を見ながら音声に重ねて読む方法もあれば、文字を見ずに少し遅れて発声する方法もあります。最初から後者だけに絞らず、音と文字を照合できる段階へ戻ってください。繰り返す回数を達成するより、止まっていた箇所がどう聞こえるかを確かめます。
IIBCの『Part 3 & 4 音声速解』の紹介でも、意味のまとまり、音の変化、話の展開を示す表現など、複数の観点で聞く練習が示されています。ここで紹介する復習表は同書の手順の転載ではなく、手元の公式問題集を見直すための整理です。
最後にスクリプトを閉じて聞き直す
内容を確認したら、スクリプトと正解を閉じて、もう一度音声を聞きます。会話なら誰が何を相談しているか、トークなら何を知らせ、何をしてほしいのかを短く言えるか確認します。そのうえで、設問の答えの根拠になる部分を聞き取れたか確認します。
同じ問題の再挑戦は、理解の確認です。答えを覚えている可能性があるため、その正答率を本番の予想スコアには読み替えません。後日、まだ解いていない別の会話でも確認すると、同じつまずきが残っているかを見られます。
復習に時間がかかりすぎるなら、一度に扱う会話を減らし、「今日は意味の確認まで、次は音との照合から」と区切って構いません。残すメモは、「Part 3の会話2、場所変更のfrom/toを取り違えた」のように、次に戻る場所が分かる一行にします。
声に出す前に文章のどこを確認するかは、英語長文の復習で戻る場所を分ける記事も参考になります。音声利用方法・刊行情報は2026年9月22日にIIBCの公式案内で確認しました。
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