要点
- 操作を体系的に覚えたいならMOS Excel 365一般。迷ったらMOSから。セル・表・関数・グラフを広く練習する
- 集計して報告を作りたいなら日商PCデータ活用2級。粗利益や比率を理解し、表・グラフから業務の課題を説明する練習を選ぶ
- Windowsと対応Excelがある場合、本と受験1回でMOSは15,290円、日商PC2級は共通知識の問題集も含め12,540円の試算。手持ちの教材で練習できるなら買い足さない

操作を体系的に覚えたいならMOS。迷ったらMOSから
よくわかるマスター Microsoft Office Specialist Excel 365対策テキスト&問題集

集計して報告を作りたいなら日商PC2級
よくわかるマスター 日商PC検定試験 データ活用 2級 公式テキスト&問題集 Microsoft Excel 2024/2021対応
操作を体系的に覚えたいならMOS、集計して報告を作りたいなら日商PC2級を選びます。決め手は、機能を一つずつ練習するか、粗利益や比率を使って業務報告まで作るかです。仕事で使えるようになるかが不安で迷ったら、MOSから始めます。

ここで比べるMOSは、Excel 365の一般レベルです。応募先や学校が資格を指定しているなら、その指定を先にします。資格の証明が要らず、今の仕事の表と報告を自分で作れる人は、どちらも取る必要はありません。
操作を体系的に覚えたいならMOSを選ぶ
Excelに数字を入力できても、表をテーブルにする方法や印刷の設定を知らないことはあります。MOS一般では、ブック、セル、テーブル、数式・関数、グラフの操作を広く練習します。いつも同じ機能だけを使っている人にも、学ぶ内容があります。
FOMの『MOS Excel 365対策テキスト&問題集』は、機能の説明を読んでLessonを解く構成です。公式見本の149〜150ページでは、セル範囲からテーブルを作ります。説明と画面例の次に、見出し行や範囲を指定する1つの設問があり、解答は7段階の操作で示されています。
この形なら、読んだ内容をすぐExcelで試せます。仕事でExcelを使っていた受験者にも、知らない機能を学べたという声があります。一方、少し触った程度の人はデータの取り込みで困っており、まずは説明どおりに操作できる範囲を増やす使い方が合います。
操作を体系的に覚えたいなら、説明とLessonを交互に進めるFOMのMOS教材を選びます。出版社の税込定価は2,310円(2026年10月2日)。表紙の「Excel 365」で2019用・Expert用と見分けます。手持ちの教材で練習できるなら買い足さないで、その本を続けます。
MOSを受けると決めたあと、説明から始める本と問題から始める本で迷うなら、FOMと日経BPの教材比較で選べます。
集計して報告を作りたいなら日商PC2級を選ぶ
日商PCデータ活用2級を選ぶ理由は、集計した数字を業務の言葉で説明する練習です。売上だけでなく売上原価や粗利益を理解し、表やグラフから現状と課題を考えることが、公式の出題範囲に入っています。
現行の公式教材は、最初の4章で業務のデータ、計算処理、利益分析、問題発見と課題解決を扱います。後半は表作成、ピボットテーブル、グラフの3章です。第5章には予算達成率や粗利益率、第7章にはレーダーチャート、散布図、パレート図が並びます。
同じ表計算を学ぶときの差 | FOMのMOS Excel 365一般教材 | 日商PCデータ活用2級の公式教材 |
|---|---|---|
表や計算へ入る順番 | ブック・セル・テーブル・関数の機能ごとに説明とLessonを進める | 業務データと利益分析を学んだあと、予算達成率・粗利益率などの表を作る |
グラフを学ぶ目的 | 作成・変更・書式設定という操作を練習する | 業務データの分析と結び付けて、グラフの活用を学ぶ |
学習の仕上げ | 模擬試験プログラム5回分 | 模擬試験3回分と、実技の採点ポイントを示す採点シート |
MOSも仕事で使えます。 公式サイトにも、店舗別の売上を集計して整理・分析する例があります。関数やグラフは両方で学べるので、その有無を選ぶ理由にはしません。
私なら、機能を広く覚える段階をMOSに、粗利益の意味から報告まで練習する段階を日商PC2級に分けます。教材にある機能の数や模試の回数だけで、仕事に役立つ方を決めると、この目的の違いを見落とします。
同じ売上6行でも、操作の練習と報告の練習は分けられる
次は違いを試すために作った架空の売上表です。金額の単位は万円で、売上原価はその商品を売るためにかかった原価とします。公式試験の問題や合格判定のテストとしては使いません。
店舗 | 月 | 商品 | 売上 | 売上原価 |
|---|---|---|---|---|
A店 | 4月 | X | 80 | 50 |
A店 | 4月 | Y | 20 | 10 |
A店 | 5月 | X | 90 | 60 |
A店 | 5月 | Y | 30 | 15 |
B店 | 4月 | X | 40 | 20 |
B店 | 5月 | X | 40 | 20 |
操作の練習では、表をテーブルにし、5月の行だけに絞り、売上を大きい順に並べ、売上全体の合計を出します。5月は3行で、売上全体の合計は300万円です。ここでは、指定された機能を使えるかを試します。
報告の練習では、店舗別に売上と売上原価を集計し、粗利益と粗利益率を出します。粗利益は売上から売上原価を引いた額、粗利益率は粗利益を売上で割った割合です。店舗別に集計してから割るので、6行の利益率を単純に平均する方法とは結果が変わります。
集計結果 | A店 | B店 |
|---|---|---|
売上 | 220万円 | 80万円 |
売上原価 | 135万円 | 40万円 |
粗利益 | 85万円 | 40万円 |
粗利益率 | 約38.6% | 50.0% |
この結果なら、売上と粗利益の額はA店が大きく、粗利益率はB店が高い、と報告できます。売上が大きいという一言で終えると、原価の違いが伝わりません。A店の利益率が低い理由まで調べるなら、商品ごとの原価や販売条件を追加で調べます。
この6行から分かるのは、集計と比率の違いです。人件費・家賃・売れ残りのデータはないので、店舗全体の経営の良し悪しはここから決められません。操作を終える方を練習したいか、数字から報告を作る方を練習したいかで、学ぶ資格を選びます。
数式や関数の入力で迷うなら、MOSの操作から始める
日商PC2級は、3級を取っていなくても受けられます。ただ、受験できることと、学び始めやすいことは別です。データを集計し、グラフと報告へ進むには、その前の計算を正しく作る必要があります。
日商PCの受験者には、集計の誤りに最後の見直しで気付いた人や、計算ができず表とグラフまで進めなかった人がいます。後の作業で使う数字を、最初に正しくそろえる練習が要る試験です。
先ほどの6行で数式を入力するたびに手順を調べる人は、MOSの操作から始めます。すでに数式・関数を使って表を作れ、粗利益や比率から報告する練習をしたい人は、日商PC2級から進めます。MOSの合格を先に必須にする必要はなく、操作を手持ちの教材で学べているならその続きを使います。
就職での知名度が気になる場合は、応募先の求人票にある資格名を優先します。指定がない場合は、仕事内容に近い課題を練習できる資格を選びます。資格名を増やすために両方を一度に受けるより、まず1つの課題を自分で仕上げる方を勧めます。
日商PC2級は、実技と共通知識を分けて学ぶ
日商PC2級の公式実技本は、データ活用分野の知識と実技を扱います。共通知識については、出版社が別の『2級 知識科目 公式問題集』を案内しています。今からそろえるなら、表紙に「改訂2版」とあるものが新しい範囲に対応します。
また、2026年2月2日から共通知識に生成AIの適切な活用方法や留意点などが加わりました。Excel 2024/2021対応の公式本には、購入者向けの補足資料「ビジネスにおける生成AIの利活用」があります。新しい実技本を持つ人は、この補足資料も使って学びます。
旧版で実技を練習できるなら、まず手持ちの本を使います。共通知識の新しい範囲は公式の出題範囲と手持ちの教材を比べ、不足する内容を補います。生成AIの資料だけで、共通知識全体の問題練習が済むとは扱いません。
知識は15分、実技は40分で、合格には両方で70%以上が必要です。知識で高得点でも実技で不合格だったという声もあり、用語を読む時間とExcelを操作する時間を分けて用意します。
費用はMOSが15,290円、日商PC2級が12,540円から見積もる
Windowsと対応Excelがすでにあり、紙の本を定価で買い、受験は1回と仮定します。日商PCは実技本に加え、共通知識の問題集も買う計画です。必要な本を持っている人は、その分を差し引きます。
本と受験1回の総額 | MOS Excel 365一般 | 日商PCデータ活用2級 |
|---|---|---|
一般料金での合計 | 15,290円 | 12,540円 |
教材費の内訳 | 2,310円 | 3,410円+1,430円 |
受験料 | 12,980円 | 7,700円 |
MOS学割での合計 | 11,990円 | 上記は一般料金の試算 |
定価と受験料はいずれも税込で、2026年10月2日に公式で示されていた額です。日商PCの教材2冊は商工会議所の関連書籍一覧、MOSの受験料はMOSの試験概要で読めます。送料・手数料・交通費、PCやExcelの追加費用、再受験料はこの総額に含めていません。
日商PCの方が一般料金では2,750円低い計算ですが、操作をまだ学びたい人に安さだけで日商PC2級を勧めません。逆に、すでに表を作れる人が報告の練習をしたいなら、MOSを追加で受ける費用はかけずに日商PC2級へ進めます。
学習環境も先に用意します。MOSの試験はWindows版Microsoft 365で、FOMの模試もWindows用です。教材はOffice 2021・2024でも学べ、2024の模試には更新プログラムが必要です。日商PCの試験はOffice 2021・2024に対応し、2024/2021対応の教材はMicrosoft 365でも学べると出版社が案内しています。Macしか持っていない人は、本を買う前に対応ExcelのあるWindows環境を確保します。
日商PC2級の試験日は会場ごとに決まります。全国共通の締切を待つ必要はなく、受ける会場の日程と締切で計画を立てます。MOSも随時試験を選べば日程・締切は会場ごとです。
MOSの全国一斉試験を選ぶ場合、次に申込みできるのは2026年11月8日回で、締切は10月12日です。12月13日回は10月13日〜11月16日が受付期間です(公式日程、2026年10月2日確認)。資格をどちらにするかという判断と、この申込期間は分けます。
合格率で比べるときも、数字の対象をそろえる必要があります。2025年度の日商PC2級の69.6%は、文書作成・データ活用・プレゼン資料作成の合計です。MOSの合格率は公式に公表されていないので、この2つの数字から自分の受かりやすさは選べません。
集計して報告を作りたいなら、2024/2021対応の公式本を買う
日商PC2級を選んだ人は、実技の模擬問題で、集計した表、グラフ、報告の数字がそろうかまで見直します。公式教材の模擬試験は3回分で、別冊に解答・解説と採点シートがあります。採点シートで、計算だけでなく見落とした設定も戻って練習できます。
集計して報告を作りたいなら、業務データの分析からExcel操作まで扱う公式テキスト&問題集を選びます。出版社の税込定価は3,410円(2026年10月2日)。表紙の「データ活用2級」「Excel 2024/2021対応」を選び、共通知識は前の節の教材と補足資料で学びます。
まずは売上6行の課題を読み、操作を体系的に覚えたいか、集計して報告を作りたいかを1つ決めます。
購入先
価格・在庫は購入先でご確認ください。広告リンクを含みます。

富士通ラーニングメディア
よくわかるマスター Microsoft Office Specialist Excel 365対策テキスト&問題集
操作を体系的に覚えたいならMOS。迷ったらMOSから
商品の公式情報- 向く人
- Excelの機能を広く学び、説明を読んでから自分で操作したい人。一般レベルを選び、5回分の模擬試験で練習する。
- 確認すること
- 手持ちの教材で練習できるなら買い足さない。表紙のExcel 365で2019用・Expert用と見分ける。模試は対応ExcelのあるWindows環境で使う。Office 2024では公式更新を適用する。
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- 税込定価
- 2,310円(2026年10月2日)
- 判型・ページ数
- A4変型判・328ページ
- 模擬試験プログラム
- 5回分・ダウンロード

富士通ラーニングメディア
よくわかるマスター 日商PC検定試験 データ活用 2級 公式テキスト&問題集 Microsoft Excel 2024/2021対応
集計して報告を作りたいなら日商PC2級
商品の公式情報- 向く人
- 数式や関数を使って表を作れ、粗利益・比率・ピボットテーブルを業務報告に使う練習をしたい人。
- 確認すること
- 手持ちの教材で練習できるなら買い足さない。表紙のExcel 2024/2021対応を選ぶ。共通知識は別に学び、生成AIは購入者向け補足資料も読む。
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- 税込定価
- 3,410円(2026年10月2日)
- 判型・ページ数
- B5判・250ページ、別冊51ページ
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