要点
- 制度の更新を自分で補えないなら2026年度受験用の問題解説集。迷ったらこちら。制度の更新を自分で補えるなら3月受験用を続ける
- 3月受験用と2026年度受験用は過去4回のうち3回が重なる。増えるのは2026年3月の1回で、更新への対応と演習量を分けて考える
- 計算の理由が分からないときは、まず職場や手持ちの現行教材で補う。手持ちの現行教材でも計算の理由を説明できないなら公式テキストを足す。過去問は問題文の日付に合う数値で解く
年金アドバイザー3級を受ける金融勤務者で、制度の更新を自分で補えないなら、2026年度受験用の問題解説集を選びます。2026年度受験用は巻頭に今年度の実施要項と改正ポイントがあり、過去4回のうち3回は3月受験用と重なります。買い直しがもったいなくて迷ったら2026年度受験用を選び、制度の更新を自分で補えるなら3月受験用を続けます。

すでに2026年度受験用を持っているなら、その本を使います。 職場から現行の問題解説集が配られる人も、追加購入は不要です。3月受験用の更新を自分で補える人は、手持ち本と無料の日本年金機構の制度説明を使って進めます。
勤務先の受験方式や申込手続きが決まっている場合は、その案内を先に読みます。
制度の更新を自分で補えず、職場から現行本が配られる予定もないなら、購入先では表紙の「2026年度受験用」と「CBTにも対応」を見ます。税込定価は2,970円(経済法令研究会提供書誌、2026年10月1日)。3月用からの制度の更新を自分で補えない人が、演習の中心にする1冊です。
12月6日の公開試験とCBTでは、申込日程を分けて考える
2026年度から全国一斉公開試験は7月・12月に変わりました。秋に選ぶ公開試験は第165回・12月6日(日)、申込は10月5日(月)〜19日(月)です(主催者の変更案内、2026年10月1日)。10月の試験日を前提にした以前の記事は、今年の申込予定には使えません。
年金3級のCBTは、2026年6月1日〜2027年3月31日の期間内で日時と会場を選びます。CBT-Solutionsの個人申込案内では、申込日は2027年3月28日まで、予約できる受験日は申込日の3日後以降です(例:10日申込なら13日以降)。空席は会場ごとに違います。
受け方 | 2026年度の秋以降の予定 | 教材を含める前の受験費用(税込) |
|---|---|---|
全国一斉公開試験 | 12月6日、13時30分〜15時30分。申込10月5〜19日 | 受験料5,500円 |
CBT | 実施期間内の日時・会場を選ぶ。申込は受験日の3日前まで | 5,830円(受験料5,500円+事務手数料330円) |
出典は2026年度実施概要の1〜2ページと上のCBT案内です(2026年10月1日)。交通費、書籍の送料、支払方法による費用は別です。
3月受験用から増える過去問は1回分。残り3回は重なる
新しい本の過去問が全部新作になる、という買い替えではありません。3月受験用の目次と2026年度受験用の目次を並べると、収録回は次のようになります(2026年10月1日)。
収録回・巻頭の対象 | 2026年3月受験用 | 2026年度受験用 |
|---|---|---|
新しい側だけの過去問 | なし | 2026年3月・第163回 |
古い側だけの過去問 | 2024年3月・第157回 | なし |
公開試験の実施要項 | 第163回 | 2026年度 |
2025年10月・2025年3月・2024年10月の3回は、どちらにも収録されています。 4回中3回が共通で、買い替えて増える収録回は1回です。共通の回でも、解説の文章や数値が同じかどうかは、手元の本と見比べて扱います。
2026年度受験用はA5判328ページ、税込定価2,970円、書店発売日は5月29日です。巻頭には両方式の実施要項、出題項目一覧、最近の改正法等のポイントがあります。過去問の追加1回だけでなく、この巻頭を受ける年度に合わせるために選びます。旧版と新版の解説の紙面は実物で見比べていないため、どの改正がどこまで反映されたかは、購入後に巻頭の改正ポイントで確かめます。
現行の本に対しても、法改正は解説に載るが問題と解答が対応しておらず使いづらい、という購入者の感想があります(2026年9月、2026年度受験用の項目)。どの問題を指すかは書かれていません。買い替えた後も、昔の問題が扱う時点と、巻頭で学ぶ現行制度を分けて読みます。
公開試験とCBTは同じ教材。試験の適用法令と問題文の日付を分ける
経済法令研究会の教材案内は、全国一斉公開試験とCBTで使用教材と勉強法は同じとしています(2026年10月1日)。CBTへ変えるだけなら、別の専用問題集を買い足すより、今の公式教材を使います。
2026年度実施概要も、CBTの出題範囲と合格基準は公開試験と同様としています。CBTの構成は、五答択一50問、基本知識30問と技能・応用10事例20問、120分です。紙か画面かで、学ぶ年金分野が丸ごと変わるわけではありません。
ただ、同じ教材を使えることと、問題を解くときに使う制度の日付は分けます。 2026年度実施概要とCBTの受験案内には、試験に適用される法令の時点は書かれていません(2026年10月1日確認)。LECの試験概要は、CBTは試験実施日に施行されている法令に基づいて出題すると案内しています。公開試験(第165回)の時点は案内に見当たらないため、主催者への問い合わせ先に受験方式と予定日を伝えて確かめ、各問題文の年月・年度とは分けて書き出します。
CBTでは電卓を持ち込めず、画面の電卓を使います(CBT-Solutions、2026年10月1日)。2026年3月の受験記でも、自宅と違う電卓や計算メモに戸惑った人が、環境を寄せて練習し直しています。紙の公式問題集を使いながら、計算だけはパソコンの電卓とメモ用紙で練習すると、この違いにも備えられます。
古い計算例は、問題文の日付と現在の数字を別に書く
制度の更新を自分で補えるなら、3月受験用を続けられます。目安は、受験案内の指定、手持ち本の改正ポイント、公式の制度変更を読み、影響する問題に自分で印を付けられることです。1つの変更を知っているだけで、全範囲を補えたことにはしません。
たとえば在職老齢年金の支給停止調整額は、2026年3月まで月51万円、4月から月65万円です(日本年金機構、2026年4月1日更新、10月1日閲覧)。改正を説明した以前の資料に月62万円とあっても、このページは令和8年度の額を月65万円としています。
仕組みを試すため、老齢厚生年金の基本月額を10万円、総報酬月額相当額を50万円と仮定します。総報酬月額相当額は、標準報酬月額に直前1年間の標準賞与額の12分の1を足した額です。老齢基礎年金と加給年金額は、この例の10万円に含めません。
同じ人物に使う基準 | 基本月額と総報酬月額相当額の合計 | 支給停止月額 | 調整後の老齢厚生年金月額 |
|---|---|---|---|
2026年3月まで:51万円 | 10万円+50万円=60万円 | (60万円−51万円)÷2=4.5万円 | 10万円−4.5万円=5.5万円 |
2026年4月から:65万円 | 同じ60万円 | 基準以下なので0円 | 全額の10万円 |
これは日本年金機構の式に仮の値を入れた例です。同じ式でも、使う年度で結果が月4.5万円変わります。 古い問題で指定された年度を、機械的に今の年度へ書き換えると、その過去問の正解とは合わなくなります。
手元の本を続けるかは、次の表を1枚の紙に写すと決めやすくなります。
手元に並べるもの | 書き込む内容 | 手持ち本を使うときの処理 |
|---|---|---|
受ける方式の受験案内 | 第165回かCBTか、受験日、試験に適用される法令の時点 | 問題文の年度指定と分けて残す |
手持ち本の表紙と巻頭 | 受験用年月、改正ポイント | 変更に関わる章と問題に印を付ける |
公式の制度説明 | 施行日、年度額、計算式 | 過去問の答えを残し、現行制度で解き直した答えを横に書く |
出版社の訂正情報 | 対象の本・刷、訂正ページ | 制度変更のメモとは分けて本文に反映する |
この表で分かるのは、古い答えと新しい答えを混ぜずに管理できるかです。合格可能性や、法改正を全部拾えたかを判定する表ではありません。私なら、制度の更新を自分で補えないなら2026年度受験用へ替え、補えるなら3月用で演習を続けます。
手持ちの現行教材でも計算の理由を説明できないなら公式テキストを足す
本を買い替えても、計算の答えを覚えるだけでは別の設例で困ります。2025年1月のCBT受験記では、過去問を9割以上できるまで進めた人が、計算を理解せず答えを暗記し、不合格だったと書いています。紹介本は2024年3月受験用で、本文には使用版の明記がありません。
2026年3月の別の受験記では、社労士の学習経験がある人も、年度順に計算を解くと次の回で解き方を思い出し直すことになったと書いています。同じ種類の計算を、収録回をまたいで続ける方法を勧めています。先に1種類の式を理解し、それから通し演習へ戻る使い方です。
説明を読んで式を立てられるなら、問題解説集を続けます。解説を読んでも計算の理由を説明できないなら、まず職場や手持ちの現行教材で該当する制度を読みます。それで説明できるようになれば、買い足さず演習を続けます。
制度の説明が足りないときの1冊は、『公式テキスト 年金アドバイザー3級 2026年度受験用』です。出版社の紹介と目次は、問題解説集より詳細な理論の説明、老齢・障害・遺族給付などの章と演習問題を示しています。A5判344ページ、書店発売日は7月14日です(2026年10月1日)。
問題解説集だけを新しく買って受験する場合、書籍定価と1回の受験費用の合計は公開試験8,470円、CBT8,800円です。手持ち本で足りる場合や、公式テキストだけを足す場合も、次の表で比べられます。
教材の選び方 | 公開試験の合計(税込) | CBTの合計(税込) | 書籍の追加購入額(税込定価) |
|---|---|---|---|
手持ち・職場の教材で足りる | 5,500円 | 5,830円 | 0円(追加購入なし) |
手持ちの問題解説集に公式テキストだけを足す | 8,030円 | 8,360円 | 2,530円 |
問題解説集だけを新しく買う | 8,470円 | 8,800円 | 2,970円 |
問題解説集と公式テキストを新しく買う | 11,000円 | 11,330円 | 5,500円(2,970円+2,530円) |
書籍は問題解説集・公式テキストの出版社表示定価、受験費用は公開試験の実施概要とCBTの公式案内に基づく合計です(2026年10月1日)。手持ち本の購入済み費用は加算せず、これから買う本と1回の受験にかかる額を示しています。CBTは事務手数料330円を含み、書籍の送料・支払手数料・交通費は含めていません。
手持ちの現行教材でも計算の理由を説明できないなら、購入先で表紙の「公式テキスト」「2026年度受験用」を見て、この本を足します。税込定価は2,530円(経済法令研究会提供書誌、2026年10月1日)。過去問を増やすためではなく、式に当てはめる理由を学ぶための購入です。
最初に表紙を見て、補う制度を1枚の紙に書く
今日するのは、手持ち本の表紙の受験用年月を見て、上の表に受ける方式と補う制度を書き出すことです。出版社の訂正情報も、その本・刷のものを使います。2026年度受験用を持っている人は、巻頭の改正ポイントを読んでから演習へ進みます。
制度の更新を自分で補えないなら、2026年度受験用の問題解説集を選びます。購入先では表紙の「2026年度受験用」「CBTにも対応」を見て、3月受験用と区別します。紙の本の税込定価は2,970円(出版社提供書誌、2026年10月1日)。
購入先
価格・在庫は購入先でご確認ください。広告リンクを含みます。
- 向く人
- 3月受験用から制度の更新を自分で補えず、2026年度向けの巻頭情報と過去4回分を1冊で学びたい人
- 確認すること
- 表紙は「2026年度受験用」「CBTにも対応」。購入後は巻頭の改正ポイントと出版社の訂正情報を先に読む。過去問は問題文の日付に合う数値で解く
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- 判型・ページ数
- A5判・328ページ
- 書店発売日
- 2026年5月29日

経済法令研究会
公式テキスト 年金アドバイザー3級 2026年度受験用
手持ちの現行教材でも計算の理由を説明できないなら、公式テキストを足す
出版社表示価格2,530円(税込・2026年10月1日)
商品の公式情報- 向く人
- 問題解説集の解説を読み、職場や手持ちの現行教材で補っても計算の理由を説明できない人
- 確認すること
- 問題解説集を置き換える本ではなく、理解を補う本。表紙の「公式テキスト」「2026年度受験用」を見る。職場や手持ちの現行教材で理解できるなら買い足さず進める
書籍の仕様を見る
- 判型・ページ数
- A5判・344ページ
- 書店発売日
- 2026年7月14日
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