要点
- 要点を見ても同型を解けないなら、塾の基本へ戻る。迷ったら塾の基本へ戻り、手持ちの1単元を解き直す。
- 要点を見ないと同型を解けないならベストチェック。70章の要点と基本問題で、忘れた項目を整理する。
- 同型は解けるが、解法選びで止まるならプラスワン。40テーマ各6〜8題で、個々の解法名を見ずに解く練習をする。
典型題で失点する小6は、要点を見ないと同型を解けないならベストチェックを選びます。同型は解けるが、解法選びで止まるなら、個々の解法名を見ずに演習できるプラスワンです。冬までに仕上がるか不安で迷ったら、塾の基本へ戻ります。

手持ちで要点の整理と解き直しができるなら、買い足さずに続けます。 新しい本を選ぶのは、塾の課題と過去問に加えて、典型題を整理する1冊が必要な人です。計算ミスだけで落としている人は、今の計算練習で、途中式と見直しを練習します。
手持ちの1単元で、要点の覚え残しと解法選びを分ける
模試や過去問の大問1で落とした問題から、習った単元を1つ選びます。たとえば仕事算なら、仕事全体を1として人数・日数を考える基本例題です。未習の単元は、塾の授業や基本の解説を先に読みます。
ノートと、解説付きの塾教材を用意します。採点済みの答案を見ながら、次の順で解きます。
- 塾教材から、その単元の基本例題と同型の類題を1組選びます。同型とは、場面や数字が違っても同じ図・式で解く問題です。例題の答えを隠して解き、なぜその図や式を使うかも言葉にします。
- 解けなければ要点だけを読み、答えや詳しい解法を隠して類題を解きます。要点だけで足りなければ、例題の解説に戻ってから別の類題を解きます。
- 要点を見ずに同型を解けた人は、答案で落とした問題を解き直します。単元名や解法名を隠して、最初に使う図・式を決められるかを見ます。
解いたときの状態 | 今から選ぶもの |
|---|---|
要点を見ても同型を解けないなら | 塾の基本へ戻る。例題の説明を読み、類題を解き直す |
要点を見ないと同型を解けないなら | ベストチェック。要点と基本問題を組にして覚え直す |
同型は解けるが、解法選びで止まるなら | プラスワン。使う解法を自分で選ぶ演習をする |
これで分かるのは、選んだ1単元でどこから復習するかです。算数全体の実力や志望校の合格可能性は、単元ごとの答案と過去問で見ます。1組に絞るのは購入前に今日から試せる量にするためで、正答率による実力判定ではありません。
境目があいまいなら、翌日に別の同型を解きます。図や式は合っていて計算だけ間違えた場合は、計算練習へ戻します。手持ちの類題も解法名を隠せば解ける人は、塾教材と過去問を続ければ足ります。
ベストチェックは70章の要点を整理し、プラスワンは解法を選ぶ
差は、問題の難しさだけでなく、解く前にどんな手掛かりを置くかにあります。私なら、120円の価格差より、今戻るべき段階の違いで選びます。
選ぶときの差 | 算数ベストチェック | 算数プラスワン問題集 |
|---|---|---|
要点と問題の置き方 | 70章。要点のまとめと基本問題が見開き2ページ | 基礎講義の後に、40テーマ各6〜8題の典型題演習 |
解法の手掛かり | 目次で旅人算・仕事算・消去算などを指定して戻れる | 個々の解法を連想させる分野名を付けず、問題から使う解法を選ぶ |
弱点へ戻る道筋 | 弱点診断テストから該当する章へ | 巻末の索引から該当するタイプの問題へ |
総ページ数 | B5判176ページ、別冊解答付き | B5判192ページ、解答編は本の後半 |
本1冊の税込価格(2026年10月1日) |
本代の合計は、選んだ1冊の1,452円または1,572円です。送料・手数料は購入先で別に掛かる場合があります。2冊とも買うと本代だけで3,024円になり、解き直す量も増えます。まず必要な方の1冊に絞ります。
ベストチェックは、みくに出版の目次で19章が割合、28章が旅人算、40章が仕事算、41章が消去算です。別冊解答が付くので、要点を読み、右の問題を解き、間違えた章に印を付ける使い方ができます。
書店向け案内のPDF2枚目には、弱点診断と、要点・問題の見開きの縮小見本があります。配置は読めますが、細かな解説の読みやすさは、店頭の同じ青い表紙の本で見ます。
プラスワンの公式立ち読みは、紙面2ページの使い方で、解法を連想させる分野名を付けない狙いを説明しています。紙面14ページは、和と差に関する文章題8題です。2つずつの合計から重さを求める問題と、品物の個数・代金から求める問題が同じページにあり、使う解法は自分で選びます。
解説は72ページにあり、14ページの1〜4番を図や表で説明しています。問題を解くページと解説を読むページは別です。 14ページと72ページを開くと、解き方を自分で選んだ後、解説の図で読み直す使い方が分かります。
要点を見ないと同型を解けないなら、要点と問題を近くに置ける『算数ベストチェック』です。青い表紙の「中学受験用」を選びます。定価は1,452円(税込、2026年10月1日のみくに出版の表示)です。
同型は解けるが、解法選びで止まるなら『算数プラスワン問題集』を選びます。表紙の「がんばる小学5・6年生用」が目印です。東京出版の公式直販価格は1,572円(税込、2026年10月1日)です。
10月下旬からは、1冊全部より弱点の解き直しを予定に入れる
10月25日から12月20日までは、両端を含めて57日あります。毎日20分なら19時間、週4日ならこの8週間に32回・10時間40分です。塾の課題と過去問を優先した後、総復習に使える時間を数えます。
下は、毎日20分を使う仮の予定です。ベストチェックは要点を読む・問題を解く・答え合わせで1章20分、再演習を1章10分とします。プラスワンは、1題を解いて解説を読むのに10分、解き直しにも1題10分と置きます。
演習する範囲の例 | 初回と解き直しの仮定 | 合計の時間 | 1日20分で使う日数 |
|---|---|---|---|
ベストチェックの弱点10章 | 初回10章×20分+再演習10章×10分 | 5時間 | 15日 |
プラスワンの弱点5テーマ | 初回30〜40題×10分+間違えた10題×10分 | 6時間40分〜8時間20分 | 20〜25日 |
プラスワンの弱点10テーマ | 初回60〜80題×10分+間違えた20題×10分 | 13時間20分〜16時間40分 | 40〜50日 |
時間は実測ではなく、自分の予定に入るかを見るための試算です。10章と10テーマは同じ内容の量を表していません。最初の章・問題の時間を測り、解説で止まる分も加えて自分の予定に直します。
週4日・20分しか取れない人は、プラスワンの10テーマ案だと32回の枠を超えます。5テーマ案なら20〜25回で、7〜12回を追加の復習に残せます。ページ数が近くても、解説を読み、間違えた問題をもう一度解く時間まで考えると、広く買い足すより範囲を絞る方が進めやすくなります。
ベストチェックも70章を1章20分で全部進めれば、初回だけで70日・23時間20分です。10月25日開始では1月2日に終わり、12月20日までの57日には13日分入りません。冬の総復習では診断や答案で落とした章を先に選びます。
試験日の例として、栄東の2027年度募集要項の印刷ページ1は、1入試を2027年1月10日、2入試を1月11日としています。出願開始は2026年12月1日10時です(2026年10月1日確認)。12月20日は演習計画の区切りで、出願締切ではありません。志望校の初回の試験日に合わせて予定を前後させます。
解き直した1問から、別の問題へ解法をつなげる
ベストチェックを復習に使った小5の家庭では、弱点診断で素数や約数の定義を忘れていたことが分かりました(学習記録、2020年10月)。同じ章の要点へ戻る道筋が、覚え残しの整理に役立つ例です。
ただ、総復習用の本を、初めて習うための参考書として使うと説明が足りないことがあります。大手塾の教材を一通り終えてベストチェックを買った保護者も、苦手分野の補強には合うが、最初の参考書としては無理があると書いています(楽天ブックス、2013年2月)。要点を見ても同型を解けないなら、塾の基本へ戻る理由はここです。
プラスワンにも、基本が固まっておらず難しすぎて手つかずになった例があります(購入レビュー、2010年12月)。一方、5年後期までの範囲を履修した子が毎日1ページ、親の補助なしで解いている例もあります(同、2021年2月)。これらの声には使用した刷や表紙の明記がなく、今の表紙の本だけの評価とは分けて読みます。
出版社はプラスワンを、小6の2学期の最終チェックにも勧めています(東京出版、2026年10月1日)。TaFuMoの夏の推薦(2026年7月)は、下位クラスにベストチェック、中位にプラスワンという分け方です。秋冬は、クラス名だけでなく、単元ごとの解け方と解き直しに使える時間で選びます。
プラスワンを使った保護者には、解説を理解して後日に同じ問題を解けても、別問へ力がつながる感じがしなかったという悩みがあります(中学受験ブログ、2020年9月、使用版は記載なし)。問題の答えを覚えるだけでは、解法選びの練習が残ります。
復習では、答えの前に何を手掛かりに、その図・式を選んだかをノートに1行書きます。翌日は数字や場面の違う問題で試します。そこで止まったら該当する要点や基本例題へ戻り、説明できるようになってから演習を続けます。
迷ったら塾の基本へ戻り、必要な1冊だけを買う
買うと決めた人は、上の時間表を使って、解き直しまで入る章・テーマを決めます。プラスワンを全範囲繰り返す予定ではなく、まず弱点5テーマから始めれば、毎日20分の仮定で20〜25日です。
ベストチェックを選ぶ人は、70章の見開きで要点と基本問題を組にして復習します。定価1,452円(税込、2026年10月1日、みくに出版)。「算数ベストチェックノート」は解答用紙だけなので、本体と取り違えずに選びます。
プラスワンを選ぶ人は、使う解法を自分で決めてから解きます。東京出版の公式直販価格は1,572円(税込、2026年10月1日、東京出版)。14ページと72ページの見本で、問題を先に解き、後から図の解説を読む形を試してから選びます。
まず今日、手持ちの塾教材で、答案で落とした1単元の基本例題と同型の類題を1組解き直します。迷ったら塾の基本へ戻り、その1組を、答えを見ずに説明できるところまで進めます。
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- 向く人
- 典型題の整理用の本が必要な小6。習った要点を読めば同型問題を解けるが、要点を見ないと同型を解けない人。
- 確認すること
- 青い表紙の「算数 ベストチェック」「中学受験用」を選ぶ。解答用紙だけの「算数ベストチェックノート」は別商品。手持ちで要点の整理と解き直しができるなら、買い足さずに続ける。
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- 判型・ページ数
- B5判・176ページ、別冊解答付き
- 向く人
- 典型題の整理用の本が必要な小6。同型は解けるが、解法選びで止まる人。要点を見ずに同型を解ける範囲を演習する。
- 確認すること
- 表紙に「算数 プラスワン 問題集」「がんばる小学5・6年生用」とある本を選ぶ。塾の課題と過去問の後に、解き直しまで入る量に絞る。計算ミスだけなら手持ちの計算練習を続ける。
書籍の仕様を見る
- 判型・ページ数
- B5判・192ページ
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