要点
- 形式に慣れるなら、無料の公式2回から。2012年版と2018年の第二集は各1回相当で、紙の第二集を買っても問題数は増えない
- 無料の2回を復習し終え、初見をもう1回解くなら、改訂版 日本語能力試験N2 模擬テスト〈2〉を足す。1回分で税込990円
- 迷ったら無料の公式2回から。1回155分の演習と120分の復習を予定に入れると、2回で9時間10分、追加1回で4時間35分増える
形式に慣れるなら、無料の公式2回から始めます。無料の2回を復習し終え、初見をもう1回解くなら、スリーエーの『改訂版 日本語能力試験N2 模擬テスト〈2〉』を足します。何冊も買って間に合わないのが不安な人も、迷ったら無料の公式2回から始め、復習を終える日を先に決めます。

この記事は、2026年12月6日の国内N2に申込済みの人に向けています。JEESの実施案内では、申込受付期間は8月24日から9月7日17時まででした。9月30日から本番までは67日、約9週あります(2026年9月30日確認)。
公式の無料版と紙の第二集は、同じ問題を使う
公式サイトには、2012年版と2018年の第二集があります。それぞれ、2010年の改定後に実際に出題された問題から、試験1回分に相当する数を選んだもので、合計2回相当です。公式FAQが説明するように、毎回の試験をそのまま問題集にせず、過去の出題から選んだ問題を収録しています。
第二集の紙の本は、凡人社が2018年12月28日に発行した100ページ・CD1枚付きの本です。定価は税込770円(2026年9月30日確認)。公式サイトで第二集を解いてから紙の第二集を買っても、初めて見る問題は増えません。
紙の本に払う770円は、冊子とCDをそろえ、問題を印刷する手間を省くための代金です。演習の回数を増やしたいなら、そのお金は市販模試に回します。
そろえるもの | 本番相当の問題セット | 教材代(税込) |
|---|---|---|
無料の2012年版と第二集 | 合計2回相当 | 0円 |
無料の2集と紙の第二集 | 合計2回相当 | 770円 |
無料の2集とスリーエーの改訂版〈2〉 | 合計3回相当 | 990円 |
無料版を紙で解く場合の印刷代は別です。表は、各セットをまだ解いていない人の収録回数で、同じ問題の解き直しを新しい1回には数えていません。
短い「問題例に挑戦しよう」は、大問ごとに1つずつ形式を知るためのページです。時間を測って通しで解くときは、上の公式問題集の方を使います。
無料の2回を復習し終え、初見をもう1回解くなら市販を足す
新しい問題を解く目的は、覚えた答えに助けられず、105分でどこまで解けるかと、聴解の流れについていけるかを試すことです。公式の同じ問題は、間違えた語や文法を覚え直すために繰り返します。時間配分を試す1回は、別の問題で取ります。
私なら、追加は『改訂版 日本語能力試験N2 模擬テスト〈2〉』の1冊にします。本冊32ページと別冊56ページで、全分野を通して解く模試が1回分あり、巻末の結果分析表に分野ごとの結果を残せます。表紙の〈2〉は巻の番号で、2回分という意味ではありません。
同じ出版社には〈3〉と〈4〉もあり、〈4〉は直前対策の使い方を案内しています。一方、改訂版〈2〉は、問題形式と解答用紙を本試験に近づけ、読解の1問も変更したと明記しています。今から1回分を新しく買うなら、この変更が示された改訂版を選びます。
音声のページには、聴解の試験の指示から問題、終了の指示までをまとめた音声があります。登録不要・無料で、CDプレイヤーを用意する必要がありません。ただ、音声を無料で使えるのは公式問題集も同じなので、追加する決め手は新しい問題を1回分増やせることです。
無料の2回を復習し終え、初見をもう1回解くなら、表紙左上に「改訂版」とある『日本語能力試験N2 模擬テスト〈2〉』を足します。出版社の定価は990円(税込、2026年9月30日確認)です。
1回の演習と復習に4時間35分を取り、約9週に置く
N2の試験時間は、言語知識・読解105分と聴解50分です。合計155分の演習に、復習を30分ずつ4日、計120分取ると仮定します。1回分の演習と復習で275分、4時間35分です。
取り組む量 | 演習時間 | 復習時間の仮定 | 合計 |
|---|---|---|---|
公式の2回 | 310分 | 240分 | 550分・9時間10分 |
市販の追加1回 | 155分 | 120分 | 275分・4時間35分 |
公式2回と市販1回 | 465分 | 360分 | 825分・13時間45分 |
120分は復習の予定を空けるための仮定で、読み直しや聞き直しが多ければ伸ばします。155分には試験科目の間の休憩と準備を含めていません。聴解は録音の長さで多少変わるため、練習ではその回の音声を最後まで流します。
9月30日から始めるなら、次のように通し演習を3週間おきに置けます。間の週に弱点を練習する日を残すための予定で、3週間が合格に必要な期間という意味ではありません。
日程 | その日にすること | 次の演習までにすること |
|---|---|---|
10月4日 | 未着手なら公式2012年版を通して解く | 10月5〜8日に30分ずつ復習し、間違えた分野を手元の教材で練習する |
10月25日 | 公式の第二集を通して解く | 10月26〜29日に30分ずつ復習し、読解の未回答と聴解の聞き落としを分ける |
11月15日 | 無料の2回を復習し終え、初見をもう1回解くなら市販模試 | 11月16〜19日に30分ずつ復習し、前の2回と同じ失敗を探す |
11月20日〜12月5日 | 印を付けた問題・語・音声を解き直す | 12月6日の本番に向け、未消化の復習を終える |
すでに公式の問題を解いた人は、最初の2行を今の復習に置き換えます。11月15日まで復習が残るなら、市販模試の枠もその復習に使います。本を増やす前に、解いた問題の間違いを説明できる状態を作ります。
演習と復習の予定・実績を紙に残すなら、学習プランナーの使い分けも参考になります。
模試の点数は、時間不足と知識不足を分けて読む
N2に合格した社会人の体験記では、模試は一度も最後まで解けなかったと書かれています。本番では、言語知識で分からない問題に時間をかけすぎず、最後まで解いて見直す時間も残せたそうです(2018年11月投稿、同年7月受験)。この人の結果から参考にするのは、模試の点よりどの問題で時間を使ったかを見ることです。
一方、N2受験後の投稿には、模試より本番が難しく、読解を丁寧に読む時間が足りなかったという経験もあります(2023年12月、教材の版は不明)。同じ問題の解き直しが速くなっただけで安心せず、新しい問題では未回答が残った場所も記録します。
演習後は、間違えた問題を次の3種類に分けます。
起きたこと | 復習ですること |
|---|---|
105分が終わり、読解に未回答が残った | 時間を外してその問題を解き、答えの根拠を探す。解けたら次の初見演習で時間の使い方を変える |
時間を外しても、語・文法や文章の意味が取れない | 分からなかった語と文法を手元の教材に戻って練習し、翌日に同じ文章を読む |
聴解で、答えを選ぶ前に次の話が始まった | スクリプトで質問と答えの根拠を読み、その部分を聞き直してから、通し音声で答える |
この分け方で分かるのは、その問題の復習先です。時間を外して解けた1問だけで、読解力全体や本番の合否は決められません。次の初見演習でも同じ失敗が起きるかを見ます。
2018年7月のN2合格者には、直前の市販模試で聴解を多く間違えて不安になったのに、本番では高得点だった人もいます(2018年8月投稿、模試の版は不明)。逆向きの経験もあるので、模試の難しさだけを理由に次々と買い直すより、誤答を直す方を優先します。
公式のFAQは、試験結果を正答数そのものとは異なる尺度得点で出すと説明しています。公式の合格基準は総合90点以上と各得点区分19点以上ですが、練習の正答率をそのまま180点満点に換算して合否を予想する方法は使えません。正答数は言語知識・読解・聴解ごとに残し、次に復習する分野を決めるために使います。
まず第二集の4つの問題PDFと音声をそろえる
今日は公式問題集の公開ページで、2018年発行の欄を開きます。まずN2の文字・語彙、文法、読解、聴解の4つの問題PDFをそろえます。次に正答表、解答用紙、聴解スクリプトと、聴解の問題1〜5の音声をそろえます。
文字・語彙と聴解のPDFは、どちらも3枚目が印刷ページ1で、問題が始まります。
第二集の文字・語彙PDFの表紙には105分とあります。文字・語彙、文法、読解を合わせて105分で解くので、3つのPDFそれぞれに105分を取らないようにします。聴解は、答えとスクリプトを閉じて問題1から5まで順番に流します。
MLCの教材案内は、公式2集に加えて3回分の市販模試も紹介しています(2024年2月)。演習を増やせる本は便利ですが、残り約9週で復習を終えることを先に考えます。追加の1回を終えても時間が取れるなら、そのときに次の問題を探します。
無料の2回を復習し終え、初見をもう1回解くなら、改訂版〈2〉を足します。結果分析表で復習する時間も含め、追加分の4時間35分を予定に入れてから買います。税込定価は990円(2026年9月30日の出版社表示)です。
迷ったら無料の公式2回から。まず、第二集の問題と音声を上の公式ページからそろえます。
購入先
価格・在庫は購入先でご確認ください。広告リンクを含みます。
- 向く人
- 公式の問題で間違えた理由を整理し、新しい問題で105分の時間配分と聴解を通して試したい人。
- 確認すること
- 表紙左上の「改訂版」と「N2」「模擬テスト〈2〉」で選びます。収録は1回分。音声はWeb配信なので、演習前に使う端末で開きます。
書籍の仕様を見る
- 税込定価
- 990円(2026年9月30日の出版社表示)
- 判型・ページ数
- B5判・本冊32ページ、別冊56ページ
- 収録・音声
- 模試1回分・音声Web配信(登録不要、無料)
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