要点
- 時間を外すと解けるなら総まとめ。6週間の日割りで読み進め、付属の読解模試2回で時間を測る。
- 時間を外しても誤答が残るなら新完全マスター。例題33題・練習70題で、文章の読み方と選択肢の選び方を練習する。
- 迷ったら新完全マスター。1日30分・2題なら学習に52日分の時間を取り、付属の読解模試と復習の時間を残す(試算)。
時間を外すと解けるなら総まとめ、時間を外しても誤答が残るなら新完全マスターを選びます。総まとめは6週間の日割り、新完全マスターは例題33題・練習70題で読み方と選択肢を練習する本です。時間切れが不安でどちらか迷ったら、私は新完全マスターを選びます。

手元の読解教材に未演習の問題があり、解説で正解の根拠を説明できるなら、その1冊を先に進めます。 語彙・文法で本文を読めない人は、まず手元の教材でその項目を復習します。この2冊は、読解の練習を追加する人のための選択です。
時間を外して解き直し、読解の1冊を選ぶ
12月の国内N2は2026年12月6日です。申込期間は8月17日〜9月7日17時で、受付は終了しています。ここでは、申込済みで読解の時間が足りない人が、これから使う1冊を選びます(試験情報は2026年9月30日確認)。
模試が手元になければ、無料で公開されている公式問題集のN2読解と正答を使えます(2026年9月30日確認)。まだ解いていない文章で時間を測り、本文のどの文が正解の根拠になるかを説明できるなら、まずこの問題と手元の教材で練習します。授業を受けている人は、解説を読んでも分からない1問を先生に質問し、読み方を直すところから始めます。
まず、時間を測って解いた模試を用意します。答えや解説を見る前に、読み切れなかった文章を時間を外して解き直します。 すでに解説を読んだ模試なら、まだ解いていない別の文章で試します。
時間を外して読んだ結果 | 選ぶ本と練習すること |
|---|---|
時間を外すと解けるなら | 総まとめ。日割りで読む練習を重ね、付属の読解模試で所要時間を測る |
時間を外しても誤答が残るなら | 新完全マスター。主張や言い換えを読み取り、選択肢を選んだ理由を解説と比べる |
間違えた文章では、どの文を根拠に答えを選んだかを書きます。分からない語を調べると解けるのか、語の意味は分かっても主張を取り違えるのかで、復習する場所が変わります。語や文法が原因なら、手元の語彙・文法教材の同じ項目に戻ります。
この解き直しで分かるのは、時間を外すと正解に届くかと、止まった箇所です。合格点や本番の読解速度を予測するテストではありません。1つの文章だけで決めにくければ、別の文章でも同じつまずきが出るかを見ます。
時間を外しても誤答が残るなら、対比や言い換えの節で読み方を練習し、自分の根拠を解説と比べる『新完全マスター読解 日本語能力試験N2』を選びます。1冊分の税込定価は1,540円です(2026年9月30日確認、送料・手数料は購入先による)。購入先では、表紙の「読解」「日本語能力試験 N2」と、別冊の解答・解説が付く紙の本かを見ます。
時間を外すと解けるなら、日割りで進める『日本語総まとめ N2読解 増補改訂版』を選びます。この記事の対象は英語・中国語・韓国語版で、1冊分の税込定価は1,430円です(2026年9月30日確認、送料・手数料は購入先による)。購入先では、表紙の「増補改訂版」と翻訳の言語を見て、別冊付きの紙の本を選びます。
総まとめは6週間の日割り、新完全マスターは読み方から実戦へ進む
総まとめにも読解技術の学習があり、増補改訂版のシリーズ案内には詳しい解説も記されています。新完全マスターは、例題33題・練習70題のすべてに、本文の読み取り方と選択肢の選び方の解説があります。公式見本の5ページでも、本文を整理した後に、正解とほかの選択肢の違いを説明しています(2026年9月30日確認)。
価格は2026年9月30日の出版社表示です。どちらも本冊と別冊を含む紙の本1冊の定価で、購入先の販売価格・送料・手数料を合わせた支払総額とは異なります。この記事の費用は書籍の買い切り分で、講座の受講料やJLPTの受験料は含みません。
総まとめの6週間・模試2回は、アスクが日本語教育学会に寄せた新刊案内の1ページにあります。2023年8月の増補改訂版です。商品ページのシリーズ共通説明は8週間ですが、N2読解の新刊案内に合わせ、この記事では6週間で予定を組みます。新完全マスターの公式目次には、対比・言い換えなどの読み方、問いを解く技術、広告・お知らせなどの読解、実戦問題が並びます(いずれも2026年9月30日確認)。
定価の差は110円です。時間を外すと解けるなら、6週間の日割りで読む練習を進める総まとめを選びます。時間を外しても誤答が残るなら、新完全マスターの対比や言い換えの節で読み方を練習し、自分の根拠を解説と比べます。
選ぶのは、日割りで読み進めるか、間違えた種類の節で本文と選択肢を比べるかという進め方です。総まとめの現行別冊の紙面は読めていないため、解説の詳しさは比べていません。題数と週数はそのまま大小を比べず、次のように同じ1日30分の予定に直します。
1日30分なら、学習に42日分か52日分の時間を取る
10月1日から12月5日までは、毎日進めると66日・33時間あります。読解に1日30分使い、語彙・文法・聴解の学習は別に取る前提です。
総まとめは、6週間の1日分を30分で進めると仮定します。新完全マスターは、例題も練習も、本文・設問・解説まで1題15分と仮定します。例題33題と練習70題を足すと103題で、1日2題なら52日分の時間が必要です。
予定に入れるもの | 総まとめ | 新完全マスター |
|---|---|---|
学習部分の進め方 | 1日分を30分 | 2題を30分 |
学習に取る時間 | 42日・21時間 | 52日・26時間 |
付属の読解模試に取る時間 | 2回で3時間 | 1回で1時間30分 |
66日のうち、解き直し・遅れを取り戻すために残す時間 | 18日・9時間 | 11日・5時間30分 |
模試は1回につき解く60分と復習30分を予約した例です。N2の本番は言語知識と読解を合わせて105分で、読解だけの時間は自分で配分します。60分は練習用の仮の配分なので、言語知識にかかった時間に合わせて直します。
42日と52日は、覚えるまでの実測値ではなく、予定表に取る時間です。総まとめの1日分と新完全マスターの2題で、同じ成果が出るという意味でもありません。新完全マスターの最終日は1題だけなので、残る15分を見直しに使います。
2題の本文と解説に30分以上かかるなら、次の問題へ急がず、最初の3日で予定を直します。1日1題のままだと103日かかり、12月の試験には全題を終えられません。その場合は、模試で間違えた種類に対応する節から進め、全題を終えることより誤答を直すことを優先します。
10月1日に始めるなら、付属模試と復習まで予定に置く
上の仮定を日付に直すと、次のようになります。総まとめは6週間の学習と付属模試を分け、新完全マスターは103題と付属模試を分けています。
使う本 | 学習部分 | 付属の読解模試と復習 | 印を付けた問題の解き直し |
|---|---|---|---|
総まとめ | 10月1日〜11月11日 | 11月12〜17日 | 11月18日〜12月5日 |
新完全マスター | 10月1日〜11月21日 | 11月22〜24日 | 11月25日〜12月5日 |
模試を解く日は、30分ずつの枠を2日分まとめて60分にします。解答を途中で見ず、翌日に30分の復習を取ります。総まとめならこの組を2回、新完全マスターなら1回置きます。
本の問題を解き直す日は、正解の番号だけを覚えるのではなく、本文の根拠を説明します。言語知識から読解まで通した105分の演習をまだしていない人は、無料の公式問題集と通し模試の使い分けで、別に演習日を取ります。
総まとめで合格した人も、新完全マスターで苦戦した人もいる
両シリーズでN2の準備をした学習者の比較記事には、総まとめを使った後の受験で読解60点、新完全マスターの後で59点だったとあります(2019年10月投稿)。この人は普段から日本語の本も読んでいました。総まとめの体験は増補改訂前ですが、読解の得点を1冊の効果だけで説明できない例です。
2024年6月の総まとめの相談には、総まとめでN2に合格した人の回答があります。一方、別の使用者は2〜3冊を同時に進め、約2週間で疲れて中断したと書いています。どちらも使用巻と版は分かりませんが、日割りがある本でも、同時に抱える量は絞りたいところです。
新完全マスターにも難しさはあります。2025年6月の相談では、授業で総まとめを使っている人が、新完全マスターの内容理解で苦戦しています。同じスレッドの別の使用者は、初回に半分ほど間違え、本文に書かれたことと推測できそうなことを取り違えていたと振り返っています(使用版は不明)。
だから、時間を外すと解けるなら総まとめで練習を進めます。時間を外しても誤答が残るなら新完全マスターにして、間違えたときほど解説を読みます。難しい本を最後まで解いたかより、どの選択肢が本文と違うかを説明できるかを目標にします。
迷ったら新完全マスターの4〜5ページを読む
公式立ち読みの、紙面の4〜5ページを開きます。4ページは対比を読む例題1、5ページは文章の整理と選択肢の解説です。見本の14〜15枚目に当たります。
手元に時計とメモを用意し、例題を解いて解説と比べる時間を測ります。前の計画の「1題15分」は試算なので、ここでかかった時間に置き換えます。
先に4ページの例題1を解き、答えを選んだ根拠を1文で書きます。その後で5ページを読み、自分の根拠と解説を比べます。これが、時間を外しても誤答が残る人が繰り返す練習です。
5ページでは、文章をまとめた後に正解とほかの選択肢の違いを説明しています。9〜12月に新完全マスターを使った学習者も、読解の正解・誤答の理由が解説で分かる点を評価しています(2019年12月投稿、受験結果発表前)。
解説を読んでも同じ1問の正解・誤答の理由を説明できない状態が続くなら、問題と自分の根拠のメモを持って、授業の先生に質問します。
迷ったら新完全マスター。 公式見本の4ページで例題1を解き、5ページの解説と自分の根拠を比べます。1題にかかった時間を今日の予定に書きます。
購入先
価格・在庫は購入先でご確認ください。
- 向く人
- 筆者の主張や選択肢の違いで迷い、対比や言い換えの節で読み方を練習し、自分の根拠を解説と比べたい人。迷ったら新完全マスターにします。
- 確認すること
- 表紙の「読解」「日本語能力試験 N2」で選びます。別冊の解答と解説を使います。1日2題を解説まで30分で進められるか、最初の日に測ります。
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- 税込定価
- 1,540円(2026年9月30日の出版社表示)
- 判型・ページ数
- B5判・本冊197ページ、別冊39ページ
- 収録
- 例題33題・練習70題・読解模試1回
- 向く人
- 本文の意味と正解の理由は分かり、6週間の日割りで練習したい人。付属の読解模試2回で時間配分を試します。
- 確認すること
- 「増補改訂版」の英語・中国語・韓国語版を選びます。本文の計画は6週間の学習と付属の模試を分けています。ベトナム語版は翻訳が異なります。
書籍の仕様を見る
- 税込定価
- 1,430円(2026年9月30日の出版社表示)
- 判型・ページ数
- B5判・本冊124ページ、別冊20ページ
- 版・収録
- 2023年8月の増補改訂版・6週間の学習・読解模試2回
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