学びとスキル

応用情報の午後、分野はどう選ぶ? 迷ったらセキュリティから

科目Aの勉強は進むのに、科目Bの選択分野を決められない社会人・大学生へ。迷ったらセキュリティから。答案の理由を説明できた分野を主力4分野に選び、予備1分野も試します。無料の過去問を1題25分で解く手順、誤答の分類、手持ち本で戻る章、17日の仮計画を示します。

要点

  1. 迷ったらセキュリティから。選択問題では、答案の理由を説明できた分野を主力4分野に選び、次点の予備1分野も試す。
  2. 科目Bは150分で5問。分野を試すときは1題25分で解き、20分で答案の理由と誤答を整理する。候補は別の回でも解く。
  3. 分野を決めるための追加購入は0冊。手持ちの過去問と解説を使い、足りない問題はIPAの無料問題で補う。最初の11題と再確認6題は、1日45分なら17日の仮計画。

科目Bの選択分野に迷ったらセキュリティから始め、私なら答案の理由を説明できた分野を主力にします。150分で5問なので、1題25分で解き、正解数と答案の理由、残った小問を比べます。選び間違いが不安でも、新しい本を買う前に主力4分野と予備1分野を仮決めできます。

応用情報の午後、どの分野から? 迷ったらセキュリティから。科目Bは150分で5問。選択問題では答案の理由を説明できた分野を主力4分野に選び、次点を予備1分野にする。1題25分で解いた後に20分で誤答を整理し、主力と予備は別の回でも解く。分野を決めるための追加購入は0冊。
IPAの150分・5問をもとにした練習手順。25分・20分と予備1分野は学習計画の目安。2026年10月2日確認

最初に使うのは、手持ちの過去問と解説です。解いていない問題が足りなければ、IPAの無料問題・解答例・採点講評から「令和7年度秋期/応用情報技術者/午後」を開きます。問題冊子の問1から始め、解答例は解いた後に見ます。

主力4分野は、答案の理由を説明できた分野から選ぶ

科目Bは、必須の情報セキュリティ1問と、残る10問から選ぶ4問を解きます。練習する順番は、セキュリティ、選択分野の試し解き、主力4分野と予備1分野の反復にします。セキュリティは全員が解くので、選択分野が決まるまで後回しにする理由がありません。

主力にするのは、答案の理由を説明できた分野です。数字や語句が解答例と合っただけの小問と、なぜその答えになるか説明できた小問を分けます。1回目は仮決めにし、別の回でも解いて、時間と説明できる小問の割合を比べます。

すでに主力4分野を別の回でも解けている人は、全分野を試し直すより、その4分野と予備の復習を続けます。この手順が必要なのは、科目Aは進むのに、科目Bで何を練習するか決まらない人です。

文系・理系の組み合わせは、初見の答案で入れ替える

仕事で扱うネットワークやSQLは、最初に試す分野を選ぶ理由になります。ただ、主力に残すかは答案で決めます。プログラムやSQLの実務経験があっても、午後のアルゴリズム問題で時間を超え、選択分野の変更を考えた人がいます。

反対に、経営戦略やサービスマネジメントへの興味から、主力を作れた人もいます。声の分かれ目は文系・理系という肩書きより、解いたときの時間と、解説を読んで理由が分かるかでした。

たとえば、令和7年秋の問9はプロジェクトマネジメントです。バーンダウンチャートを見てタスクと担当者を決める目的に、図の一般的な説明だけを書いた誤答がありました。必要なのは、本文にある期間と優先順位を使って、そのプロジェクトの目的を答えることです。

問10のサービスマネジメントには、用語に加えて、サービス停止可能時間を求める計算もあります。文章を読みやすいと感じる分野でも、用語と計算で答案が止まれば、その範囲を復習します。文系向けの4分野を試すことには賛成ですが、その組み合わせを主力にする理由は、自分の答案で示します。

1題25分で解いたら、20分で誤答の原因を分ける

パソコンかタブレットで問題を開き、タイマーと答案を書く紙を用意します。普段からキーボードで答えを書ける人は、文字数も数えられる文書に入力して試せます。

答えを書くときに、理由になる本文の箇所や、使った知識・計算も短く残します。解答を見てから分かった理由と、自力で説明できた理由を分けるためです。

1題25分で止めるのは、5題で125分となり、150分のうち25分を問題選択と見直しに残せるからです。これは練習の区切りで、IPAが指定する1題の時間ではありません。25分を超えた答案は、超えた分数と未回答の小問を記録します。

特定の分野に40分を使う計画も立てられます。その場合は、ほかの4問と選択・見直しを110分で終えられるか、150分の通し練習で測ります。

次の20分で、解答例と手持ちの解説、採点講評を読みます。理由を説明できた小問は、問題文の根拠、使った知識、計算や処理の手順のどれかを添えられたものとします。答えを見てから初めて分かった小問は、解き直し用に残します。

間違えたときの状態

復習で最初にすること

用語や仕組みが分からなかった

手持ちの教科書でその項目を読み、意味と使う場面を書く

本文の根拠を見落とした

答えに必要な文や表に印を付け、誰の何を答える設問か書く

根拠は分かったが、答案が質問と合わなかった

原因・目的・対策のどれを求められたかを分け、指定字数で書き直す

計算や処理を追い切れず、時間を超えた

途中式や変数の変化を残し、別の初見問題でも時間を測る

記録は次の8項目で足ります。同じ分野を別の回で比べるときも、この表を使います。

記録項目

記入欄

分野

受験回・問番号

解いた時間

答えが合った小問数

理由を説明できた小問数

全小問数

未回答数

誤答原因

記述答案の部分点まで自己採点で決めるのは難しいので、ここでは小問の一致数を合格点に換算しません。分かるのは、その問題との相性と、どの復習が必要かです。本番の難しさや合否は、この1題から予測できません。

予備1分野は、主力を仮決めした直後に試す

選択10分野を各1題試したら、25分で答えを書けて、理由を説明できた小問の割合が高いものから4分野を仮決めします。未回答が多い分野より、最後まで答えを書けた分野を優先します。割合が近ければ、分からない用語が少なく、解き直すと説明できた方を先にします。

次点の1分野を予備にし、セキュリティ・主力4分野と一緒に別の回でも試します。最初の1題を解く順は、セキュリティの後に、仕事や科目Aでなじみのある分野を置けば十分です。全10分野を深く勉強してから選ぶ必要はありません。

主力が4分野そろわなければ、用語の不足が少ない分野を1つ復習し、別の初見問題で試します。残り時間が少ない人は、すでに解いた問題の記録から主力と予備を仮決めし、未回答が多かった分野の復習を先にします。

技術系だけに絞り、本番で準備していない監査へ替えて合格した人もいます。ただ、その成功を再現する計画にはせず、私なら予備も初見問題を解いてから残します。 練習では高得点だったプログラミングを本番で選び、後悔した人の記録もあるためです。

予備を2分野以上に増やせば、当日に替えられる分野は増えます。一方、1題45分の仮計画では、予備を1分野増やして3回試すだけで2時間15分が要ります。主力の復習時間が少ない人は、まず予備1分野を練習し、主力が安定してから2つ目を足します。

本番は、練習した主力と予備の設問から選びます。答案を作れそうな小問が少ない主力問題なら、予備と比べて入れ替えます。替える判断も含めて、後で150分の通し練習をします。

手持ちで足りるなら、選んだ分野の章を復習する

分野を決めるための追加購入は0冊です。手持ちの解説で誤答の理由を説明できるなら、同じ章へ戻り、無料の過去問で演習を増やします。最初から835ページや808ページを読み直すより、答案で不足した内容へ戻ります。

教科書の章と科目Bの分野は、同じ順番とは限りません。次の表は『科目Bの重点対策2026』と『合格教本 令和08年』を持つ人の復習先です。別の本でも、目次で同じ分野名や用語を探せます。

令和7年秋の分野・問番号

重点対策2026の復習先(第2部)

合格教本 令和08年の復習先

情報セキュリティ・問1

第1章

第8章

経営戦略・問2

第9章ストラテジ系

第11章

プログラミング・問3

第6章

第2章

システムアーキテクチャ・問4

第2章

第3・4章から該当項目

ネットワーク・問5

第3章

第7章

データベース・問6

第4章

第6章

組込みシステム開発・問7

第7章

第3・5章などから該当項目

情報システム開発・問8

第5章

第9章

プロジェクトマネジメント・問9

第8章マネジメント系

10.1〜10.3

サービスマネジメント・問10

第8章マネジメント系

10.4

システム監査・問11

第8章マネジメント系

10.5

たとえば、合格教本の公式見本300〜301ページは、関数従属を定義と図で説明しています。データベースで表を分ける理由が分からなければ、ここへ戻ります。定義を説明できたら、過去問に戻って、出題された業務で何が何を決めるかを書きます。

重点対策は記述問題の読み方や解答過程を学ぶ構成で、合格教本は知識を項目ごとに調べ直せる構成です。ただ、重点対策にも関連知識の復習があり、合格教本にも科目Bの表示と巻末問題があります。手持ちの本で説明できる範囲を使ってから、不足を補います。

用語は分かるのに手持ちの解説で答案の理由を説明できない人は、重点対策と合格教本の選び方で、足す本を決められます。ここでは選択分野を決める前に、2冊を一緒に買う必要はありません。

科目Aの前からBを練習し、直前は150分で通して解く

2026年度前期は、科目Aが10月28日〜11月10日、科目Bが11月24日〜12月6日です。IPAの公式日程では、申込は10月6日10時〜11月7日17時、受験手数料は7,500円(税込、2026年10月2日確認)。科目AとBは申込時に一緒に予約します。

科目Aを最後の日に受け、科目Bを最初の日に受ける組み合わせでは、日付の差は14日です。科目Aが終わってから分野を探し始めるより、今から1題ずつ試します。

1題を「解く25分+振り返る20分」の45分と置くと、次の仮計画になります。長い問題や分からない用語が多い問題は、20分で復習を終えられないこともあります。その分は次の日に回します。

段階

解く題数

科目Bに使う時間

1日45分の場合

セキュリティと選択10分野を各1題

11題

8時間15分

11日

セキュリティ・主力4分野・予備1分野を別の回で各1題

6題

4時間30分

6日

合計

17題

12時間45分

17日

10月2日に始め、毎日1題なら、10月12日に仮決めし、10月18日に別の回まで終えられます。科目Aを復習する時間は別に残します。平日に45分をまとめて取れない人は、25分の演習と20分の振り返りを分けます。

分野が決まった後、週7時間を取れるなら、この配分から始めます。セキュリティ90分、主力4分野は各60分、予備45分、時間を超えた問題の復習45分で、合計420分です。セキュリティがすでに安定していれば、余った時間を主力の弱い分野へ移します。

科目Bの前には、初見の1回分を150分で通して解く日を作ります。選択と見直しも含め、主力と予備を入れ替える時間を測ります。試験前に必要なのは、分野名を決めることに加えて、その組み合わせで最後まで答案を書く練習です。

今日は、IPAの令和7年秋の午後問題の問1を、解答例を見る前に25分で解きます。

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しおりのプロフィールイラスト。深緑のカーディガンを着て本を持つ女性。

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大学受験の参考書・単語帳、学習アプリ、ノート・文房具

友人から「おすすめの単語帳ある?」と聞かれると、答えに困って「普段どこで勉強してる? カバン小さい?」と質問で返してしまいます。誰にとっても正解の一冊なんてなくて、持ち歩く重さや、赤シートを重ねたときの見やすさで選ぶものが変わるからです。そんな、少し面倒くさくて具体的な選び方を書くライターです。

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