要点
- 教科書で不足を補えるなら手持ちの第3版を続ける。迷ったら手持ちの第3版で今の章を教科書と往復する。
- 章立てをそろえるなら新課程版。『詳説世界史(世探704)』と新課程版の用語集に対応し、重要度の示し方も変わった。
- 用語の復習が足りるならどちらも追加購入せず演習へ。インドの核実験年は新旧とも正誤表で直す。
教科書で不足を補えるなら、山川一問一答世界史の第3版は買い直さずに続けます。新課程版は『詳説世界史(世探704)』と章立てがそろい、重要度も旧版の3段階から用語集の頻度数に準じる方式へ変わりました。旧版だから覚え直しになると焦る前に、迷ったら手持ちの第3版で今の章を教科書と往復します。

教科書で不足を補えるなら第3版を続ける
私なら、覚え残しを減らせている第3版を、版が古いという理由だけで替えません。 すでに付けた間違いの印は、その人の復習する場所を示すからです。今の教科書で表記や不足する用語を補い、手持ちの本を使い続けます。
ただし、第3版だけで世界史探究の全範囲を済ませる計画にはしません。第3版は世界史Bの教科書に載る用語を解く本で、新課程版は世界史探究版の『世界史用語集』に対応します。用語が共通していても、学習する順番や重要度まで同じと考えると、授業で学ぶ内容から復習がずれます。
買い直しに関わる違い | 第3版 | 新課程版・2024年刊 |
|---|---|---|
用語を選ぶ基準 | 世界史Bの教科書・旧課程の用語集 | 世界史探究版の用語集 |
重要度の示し方 | 3段階 | 新課程用語集の頻度数に準じる。見本は1〜7個の星 |
授業との対応 | 世界史B向け | 『詳説世界史(世探704)』と新課程用語集の章立てに沿う |
総ページ数 | 296ページ | 現在の出版社商品データは414ページ |
新課程版の見本には約4,700問とありますが、第3版との差分数は公表された見本から数えられません。118ページ増えたことも、118ページ分の新用語が増えた意味にはなりません。まず補うのは、今の授業と演習で出会い、手持ちの本に見つからない用語です。
章立てをそろえるなら新課程版を買う
買い直す理由は、今の教科書と一問一答で同じ章を開き、間違えた語の説明に戻りやすくすることです。出版社が章立ての対応先として挙げる教科書は、山川の『詳説世界史(世探704)』です。『高校世界史』『新世界史』を使う人は、一問一答の目次で同じ授業範囲を探して進めます。
公式の序章2〜3ページの見本は人類の進化です。2ページには14問、3ページにはその続きの問15〜27があります。右側は用語の解答、左側はその用語を特定する説明で、上部には用語集1〜2ページへの案内が載ります。
例えば問3は、アフリカの発見地、直立二足歩行、700万〜600万年前という条件からサヘラントロプスを答える問いです。問4のラミダス猿人、問5のアウストラロピテクスも、発見地と年代を読み分けます。答えの名前だけを隠すより、年代・発見地と名前の組み合わせを説明する復習に使います。
章扉の1ページには、人類・道具・生活の変化を並べる図があります。名前を答えた後に扉へ戻り、原人の道具や火の使用を、猿人・旧人・新人と区別して説明する順です。用語集への参照と図を一緒に使うことで、一問ずつ覚えた内容を整理できます。
新課程版にも短い問答が並ぶので、最初から通史を教わる長い講義の代わりにはしません。また、旧第3版の同じ人類進化の見本は見られず、問いの長さや追加された用語数の違いまでは分かりません。章扉の図が欲しいだけなら、まず手持ちの教科書・資料集の同じ範囲を使います。
章立てをそろえるなら、大きな紺色の「一問一答」がある青い表紙の『山川一問一答 世界史』を選びます。『第3版』の文字がある旧版と分けて、2024年刊の本を見ます。紙の本の定価は1,012円(税込、2026年10月2日の山川出版社の表示)で、送料・手数料は別です。
旧版の覚え残しと本にない用語は分けて補う
今の教科書を横に置き、学校で最近習った一つの節を読みます。その節の太字を第3版の索引で探し、次の3つに分けます。全範囲をやり直す前に、買い直したい理由が本の不足か、自分の覚え残しかを分けるためです。
教科書の用語を探した結果 | 今日すること | 買い直すか |
|---|---|---|
旧版にあるが、説明から名前を答えられない | その問いに印を付け、翌日に答え直す | 手持ちの復習を続ける |
旧版にない、または教科書と表記・説明が違う | 教科書の用語・意味・時期を授業ノートに書き、答えを隠して復習する | 教科書で不足を補えるなら続ける。章立てをそろえるなら新課程版 |
用語を答えられ、教科書の前後関係も説明できる | 学校の問題集や過去問で、その知識を使う | 用語の復習が足りるならどちらも追加購入しない |
この節で見つからなかった語の数から、旧版全体の不足率や志望校の得点は出せません。太字以外の説明、資料の読み方、歴史総合の範囲も、教科書と演習で扱います。ここで分かるのは、今日の範囲を手持ちの本で復習するときに、どこを補うかです。
第3版にあった用語を忘れただけなら、新課程版を買ってもその語を覚え直す作業は残ります。一方、対応する節を毎回探すのが負担なら、章立てをそろえるために買い直す価値があります。書き込みをすべて新しい本へ写すより、新しい本で答えられなかった問いから印を付けます。
核実験の年を直すなら新旧とも正誤表を使う
新しい版を買えば、古い知識や誤記の手当てまで済むと思いがちです。インドの核実験再開年は、新旧どちらの公式正誤表にも同じ訂正があります。
同じ訂正事項 | 第3版の正誤表 | 新課程版の正誤表 |
|---|---|---|
問いの中の核実験再開年 | 283ページ・問3の1988年を1998年に直す | 381ページ・問11の1988年を1998年に直す |
出版社の修正表示 | 第1刷から第2刷で修正 | 2026年4月8日更新の表では次回増刷時に修正 |
この年を直すためだけなら買い直しは不要です。 手持ちの該当箇所が1988年なら1998年へ書き直します。すでに1998年になっている本には、その訂正を重ねる必要はありません。
山川出版社の正誤表一覧では、世界史探究の新課程版と、世界史の第3版が分かれています。手持ちの書名に合う表を開きます。新課程版では奥付右下のコードに対応する修正もあるので、買った後も該当する箇所を直して使います。
この例は新旧の訂正を比べたもので、新版で追加・削除された問題の一覧ではありません。新課程版を選ぶ価値は、現在の用語集・教科書と復習の順番を合わせることにあります。
用語の復習が足りるならどちらも買わず演習へ進む
用語をすぐ答えられるのに、資料や正誤の問題で失点する。その段階なら、一問一答を替えるより、学校の問題集や過去問で間違えた理由を説明する練習を優先します。
通学時間に繰り返した人は、隙間時間の用語復習に役立ったと書いています。一方、大学受験で山川を使った人には、知らない細かな語まで全ては覚えず、教科書準拠の問題集も繰り返した例があります。手持ちの本で用語を思い出せるなら、次は初めて見る資料や設問にその知識を使う番です。
共通テストの「歴史総合,世界史探究」を受ける人は、歴史総合を学校の教材で復習する時間も残します。新版の一問一答を買ったことだけで、2科目の対策を終えた予定にしません。
教材の形式自体を替えるか迷う人は、一問一答と「時代と流れ」の違いを読めます。このページでは、山川の第3版を持つ人の買い直しに絞って考えます。
新しく買うなら新課程版、中古の第3版は補完する手間で選ぶ
これから山川の一問一答を買うなら、新課程版を選びます。まだ復習の印も書き込みもないので、旧版を残す利点がなく、最初から今の教科書に合わせて進める方が手間を減らせるからです。
中古の第3版を選ぶ利点は安さですが、新課程の語や表記を自分で補う時間が要ります。第3版の刊行時の税込定価は880円、新課程版の定価は1,012円で、差は132円です。これは刊行時の定価どうしの差で、中古価格や現在の販売価格の差ではありません。中古を選ぶなら、赤シートの有無と、答えを隠す部分の書き込みも見ます。
スマホの同名アプリは、紙の新課程版をそのまま持ち歩けるものとして買わない方がよいです。開発元は今泉博編の書籍を基にしたと説明し、内容も書籍と異なる部分があると明記しています。アプリのデータを紙の第3版と一問ずつ同じと考えることも避け、現在の範囲は教科書で補います。
章立てをそろえるなら新課程版です。新しく買う人も、2024年刊の『山川一問一答 世界史』から始めます。税込定価1,012円(2026年10月2日)を目安に、購入先では青い表紙の本を選びます。
第3版を持っている人は、今日の授業の節を教科書と往復します。教科書で不足を補えるなら、付けてきた間違いの印を残して続きを進めます。
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