要点
- 他者の意見を受けて話す練習がまだなら、同級生との議論練習へ時間を移す。迷ったら公開課題で1回
- 決め手は、相手の意見を聞いて自分の案を変える機会があること。司会の肩書きより、意見の要約・質問・合意と相違を残す
- 叡啓大学の総合型選抜(専願枠)は2026年10月17日に二次選考。午前のGDの内容は午後の個人面接にも使われる。練習後に考えが変わった理由まで話す
10月にグループディスカッションを受ける高3は、他者の意見を受けて話す練習がまだなら、同級生との議論練習へ時間を移します。相手の意見を聞いて自分の案を変える機会を作るため、迷ったら公開課題で1回練習します。司会をしないと埋もれそうで不安でも、意見の要約と質問から試します。

他者の意見を受けて話す練習がまだなら、同級生との議論練習へ時間を移す
自分の答えを言い切る練習から、相手の発言につなげて話す練習へ進みます。 志望理由を説明できても、相手が別の案を出した場面は、一人で暗記しているだけでは作れません。私なら、次の練習枠を同級生との議論に使います。
叡啓大学の2027年度総合型選抜(専願枠)は、二次選考が2026年10月17日です。午前に日本語のオンラインGD、午後に日本語と英語の個人面接を予定しています。午後の面接は、出願書類とGDの内容に基づいて行われます(2026年9月30日)。
GDで何を聞き、なぜ意見を変えたかまで話せると、午後の面接に向けた練習にもなります。個人面接の準備は残しつつ、追加の回答暗記に使っていた時間を議論へ移します。個人面接だけを受ける人は、学校と録音を使う面接練習へ進みます。
既にGDの練習をして、次に直す行動も決まっている人は、その練習を続けます。
学校で議論の場を作れ、先生か同級生に発言を振り返ってもらえるなら、まずは無料の公開課題と手持ちの機器で足ります。 人が集まらない日は、資料から結論と理由を用意します。そのうえで担任に、別のクラスの受験生や先生を交えた練習日を相談します。
練習の形式を知るため、無料の公開課題を開きます。読む時間としてまず10分を取り、パソコンかタブレットで進め方を読みます。
叡啓大学の入試過去問題から、2026年度「総合型(専願)」のGD課題を開く
10月17日に受ける方式と、使う課題の年度をそろえる
今年の案内を本番の基準にし、過去問は練習用に使います。 叡啓大学の2027年度専願枠は、出願が9月7日正午に終了しています。この記事の対象は出願済みの人です。
公式日程の一次結果公表は、一次選考を実施する場合、10月2日正午です。実施の有無は志願者に個別メールで通知されています。自分に届いた案内に沿って、二次の準備を進めます(2026年9月30日)。
当日のテーマ・参考資料・事前課題は大学が公表し、詳しい案内は出願者へのメールで通知します。案内された資料が届いたら、それを優先します。それまでは、大学の公開過去問を使えます。
過去問題の入口にある2026年度専願枠の課題は全5ページです。3ページに事前課題と進め方、4ページに時間配分の例、5ページに評価基準があります。この年度は、個人発表、役割分担、議論、グループ発表を含む90分で、6人程度の予定でした(大学の公開課題、2026年9月30日)。
これは2025年秋に実施された入試の資料です。今年の人数・時間・発表方法は、2027年度の当日案内に合わせます。課題文や図表は元のPDFを各自で開いて読み、練習には次の空欄の表を使います。
大学ごとの時間と発表の有無を、練習表に写す
練習の終わり方まで、受ける大学の指示に合わせます。 同じGDでも、発表を求める大学と、議論のまとめまでで終える大学があります。
練習に反映する点 | 叡啓大学・2026年度専願枠の公開課題 | 東大法学部・2025年度学校推薦型の公開課題 |
|---|---|---|
課題を読むタイミング | 事前課題を準備して参加する | 最初の5分で課題を読む |
時間の内訳 | 個人発表などを含めて90分 | 課題を読む5分と、議論85分 |
最後の発表 | 終了10分前から、結論または議論の過程を発表 | 審査員へのプレゼンテーションは不要 |
練習で残す時間 | 発表準備と発表まで含める | 85分の中で主要な結論を整理する |
出典は叡啓大学の公開過去問3〜4ページと東大法学部の課題1ページです(2026年9月30日)。東大の課題は、形式の違いを見る例として使っています。叡啓大学を受ける人の最初の練習は、叡啓大学の公開課題で行います。
両方とも、全員が同じ結論にそろえる必要はなく、複数の結論を含むまとめを認めています。意見が割れたら、何について一致し、どこで理由が分かれたかを残します。
練習の前に、次の表を一人ずつ手元に用意します。人数や時間の記載がない欄は、大学から届く案内を待って埋めます。
志望校・学部・方式・年度:____ | 元の案内のページ・箇所 | 自分たちの練習で行うこと |
|---|---|---|
事前課題・持参資料:____ | ____ | 同じ資料を各自で読む/指示された資料を用意する |
人数・議論時間:____ | ____ | 人数をそろえ、タイマーを使う |
最後の提出・発表:____ | ____ | まとめるだけか、発表まで行うかを決める |
後の個人面接:____ | ____ | 議論後に、自分の発言と理由を説明する |
人数が足りなければ、少人数で相手の意見に応じる練習から始めます。その場合は、本番と同じ人数での練習を別の日に残します。
司会を選ぶ前に、相手の意見につなげる発言を練習する
司会を取るかより、議論の中で何をするかを決めます。 叡啓大学の2026年度専願枠の評価基準は、異なる視点や情報を取り入れる姿勢、役割に応じた貢献、他者の話をよく聴くことなどを挙げています(公開課題5ページ、2026年9月30日)。役割名だけを合格の条件にするより、その役割での行動を練習します。
筑波大学比較文化学類の合格者は、話すのが苦手でGDに苦戦したと書いています。相手の話を短くまとめ、自分の意見を加え、別の人へ話を振って乗り切ったそうです(2025年12月、2026年度入試)。聞き役になりがちな人は、まず相手の案と理由を一組で受け取り、そこにつながる質問を出します。
一方で、東大法学部の2019年度入学者は、試験2日前にクラスメイトと1回練習しました。その際、考えをアピールしようとして空回りしたと述べています(2021年4月掲載)。発言した回数だけで振り返ると、こうした空回りを見落とします。
塾が掲載する合格者の体験談には、仲のよい高校の友達だと緊張感が薄れるという見方もあります(2019年4月作成、受験年不明)。学校で練習するなら、先生を観察役にし、開始と終了を決めて、途中の助言は終わった後にもらいます。友達同士でも、普段の雑談と違う場を作れます。
観察票は、発言回数より「何を受けて、何を変えたか」を残す
録画を見返す人か、議論に入らない観察役を一人置きます。 この観察票は、大学の採点表とは別に、次回直す行動を選ぶためのものです。発言があった時刻や、そのとき話していた内容を残します。
観察すること | その場で書く欄 | 練習後に本人へ聞くこと |
|---|---|---|
テーマの要約 | 求められた結論・制約:____ | 最後のまとめは、問われたことに答えていたか |
他者の意見 | 相手の案と理由/時刻:____ | 相手の意図を取り違えていた箇所はあったか |
確認したい点 | 自分が出した質問/時刻:____ | その質問で、資料や前提の理解はどう変わったか |
合意・相違 | 一致した点/残った違い:____ | 意見が分かれた理由を説明できるか |
考えの変化 | 最初の案/議論後の案:____ | どの発言や情報を受けて、何を変えたか |
例えば、相手の案を要約したつもりでも、録画では理由を抜かしていたなら、次回は理由まで言い直す練習にします。意見が変わらなかった場合も、反対意見を聞いたうえで維持した理由を話します。
観察票で分かるのは、その練習で実際にした発言と、次に直す箇所です。合格可能性や大学の得点を測るものではありません。欄が全部埋まったかより、次回直す行動を一つ選べたかで使います。一つに絞るのは、次の練習で意識して実行し、変化を見やすくするためです。
録画は、参加者が同意した学校での練習だけに使い、共有範囲と削除する日を先に決めます。機能や機器を買い足す前に、手持ちで録れるか試します。録画できなければ、観察役のメモで振り返れます。
10月17日までに、練習と振り返りを2回組む
一度議論し、直す行動を決め、もう一度試す日を押さえます。 9月30日から10月17日までは17暦日です。2回は合格に必要な回数ではなく、振り返った内容を次に試すための日程例です。
叡啓大学の2026年度専願枠の90分形式を使い、接続・準備10分、練習90分、振り返り15分で1回115分とします。各回の前に資料読み・事前課題の準備を30分ずつ置くと、2回で計290分、4時間50分です。30分は予定を立てる仮の枠で、資料の分量や自分の調べる量に応じて延ばします。
日程例 | すること | 時間の予定 |
|---|---|---|
9月30日〜10月2日 | 学校で2回の練習日を相談し、届いた受験案内を読む | 日程調整の時間は別 |
10月5日の練習前 | 公開課題の資料を読み、事前課題を用意する | 30分から |
10月5日 | 接続・準備、公開課題で議論、観察票で振り返る | 115分 |
10月12日の練習前 | 本番用の案内が届いていれば、その課題へ切り替える | 30分から |
10月12日 | 指定された形式で議論し、前回選んだ行動を試す | 115分を仮に確保 |
10月16日 | 本番で使う機器・資料・接続時刻をそろえる | 個別案内に合わせる |
今年の形式が90分と異なれば、2回目の時間と総時間を直します。表の4時間50分には、日程調整や長くかかった下調べ、個人面接だけの練習は含めていません。
叡啓大学の2025年度合格者は、事前準備が必要な大学のGD体験会への参加を迷いました。参加してみると、本番に近い雰囲気を経験できてよかったと書いています(掲載日不明)。自分の練習でも、意見を用意する時間と、他の人と話す時間を分けて確保します。
学校で練習を組めず、相手の意見を受けて話す場が足りないなら、まず進路指導室に他クラスや先生との練習を相談します。有料の個人面接講座をGDの練習先にする場合は、実際に複数人で議論できる提供内容が必要です。ここでは特定の講座を勧めず、学校で作る場を先に選びます。
今日、公開課題を開いて担任に練習日を相談する
叡啓大学の2027年度要項12ページは、オンライン試験にパソコンまたはタブレットとマイク付きイヤホン等を用意し、Zoomの音声・映像を試すよう案内しています。受験生による本番の録音・録画は禁止です。振り返り用の録画は学校での模擬練習に限定します(2027年度要項の入口、2026年9月30日)。
最初に読むのは、無料の公開課題にある進め方です。読む時間としてまず10分を取り、パソコンかタブレットで事前課題・人数・時間・最後の発表を練習表へ写します。学校での練習に使う印刷・通信・機器の費用は別です。
叡啓大学の入試過去問題から、2026年度「総合型(専願)」のGD課題を開く
今日、その練習表を担任に見せ、同級生と議論する日を一つ相談します。
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