要点
- 迷ったら手持ちの物理のエッセンス 熱・電磁気・原子 五訂版を読み直す。エッセンスを読み直して式の意味を説明できるなら追加支出は0円
- エッセンスを読み直しても式の意味を説明できず、コンプリートの該当ページで筋道を追えるなら買い足す。河合出版の税込定価は1,100円
- 良問の風の熱・原子から止まった問題を各1題選ぶ。コンプリートには電磁気がなく、エッセンスのこの巻には波動がない
![コンプリート 物理[波動・熱力学・原子と原子核]の表紙](/api/media/file/physics-complete-wave-heat-atom-vs-essence-complete-physics-wave-heat-atom-official-9b1c235e.jpg)
エッセンスを読み直しても式の意味を説明できず、コンプリートの該当ページで筋道を追えるなら買い足す
コンプリート 物理[波動・熱力学・原子と原子核]
良問の風の熱・原子で式の意味がつながらない高3は、迷ったら手持ちの『物理のエッセンス 熱・電磁気・原子 五訂版』を読み直します。エッセンスを読み直しても式の意味を説明できず、コンプリートの該当ページで筋道を追えるなら『コンプリート物理』を買い足します。新しい本を買っても追いつけず、また途中で止まるのが不安なら、まず熱と原子で止まった問題を各1題に絞ります。

迷ったら手持ちのエッセンスを読み直す
河合出版の五訂版は、熱・電磁気・原子を扱います。出版社は熱と原子についても、身近な例を使って法則を説明すると紹介しています。無料見本の目次では熱が8ページ、原子が134ページからです。止まった式がある項目へ戻れます。
物理のエッセンスを「説明の薄い問題集」と決めつける必要はありません。見本の序文には、物理現象を感覚的に捉え、問題を解く考え方の流れをつかむ狙いが書かれています。熱力学第一法則なら、熱・仕事・内部エネルギーがそれぞれ何を表すか、図を見ながら言葉にしてみます。
実際、受験時の本の使い方を振り返った人は、エッセンスと良問の風を使い、エッセンスには何度も戻って基礎を確かめたと2018年8月に書いています。医学部に合格した人の回想では、現役・一浪のときに基礎を急いで終えたことを後悔し、二浪時に細部まで読み直したそうです。2人とも使用版は分かりませんが、新しい本の前に手持ちの説明へ戻る理由になります。
エッセンスを読み直して式の意味を説明できるなら、良問の風を続けます。 追加支出は0円です。
熱・原子の式を説明できないなら、別の著者の説明を見る
2冊の本当の差は、著者と収録範囲です。コンプリート物理は金子朋史・渡部大嗣の本で、波動・熱力学・原子と原子核を扱い、電磁気は収録しません。エッセンス五訂版の後半巻は浜島清利の本で、熱・電磁気・原子を扱い、波動は別巻です。
買う判断に効く差 | 手持ちのエッセンス 五訂版 | コンプリート物理 |
|---|---|---|
熱・原子のほかに収める分野 | 電磁気 | 波動。電磁気は入らない |
説明を書く人 | 浜島清利 | 金子朋史・渡部大嗣 |
今回の追加支出 | 0円 | 税込定価1,100円(河合出版、2026年9月28日) |
コンプリートの無料見本の印刷76ページでは、動く波源から届く波長を図と式で順に追えます。本文に練習と例題、章末に演習を置く構成です。ただ、エッセンスにも説明と問題があります。「コンプリートだけが理論を説明するから」という理由では買い足せません。
本の厚さも決め手にしません。出版社表示はコンプリート280ページ、エッセンス208ページですが、収録する分野が違います。公開見本には両書とも原子の本文がなく、熱・原子の説明量や原子の例題数は比べられません。
物理の参考書を指導する松濤舎は、コンプリートの説明で理解できた生徒がいる一方、微積分による説明も多いと述べます。私なら、自分が止まった式をコンプリートの該当ページで追えるかを見て、買い足すか決めます。
熱と原子から各1題を選び、買い足す理由を絞る
良問の風で止まった熱と原子の問題を各1題、計2題選びます。正解数を測るためではなく、買う前に「どの式の意味が分からないか」を一つずつ特定するためです。
- 解答を見ずに、立てられなかった式に印を付ける。熱なら仕事と内部エネルギー、原子なら光子のエネルギーなど、式の物理量を言葉で書く。
- エッセンス五訂版の目次から該当項目へ戻り、図と説明を読む。そのあと同じ2題に戻って、式を選んだ理由を言葉で説明する。
- 手持ちの説明でなおつながらなかった式だけ、書店でコンプリートの同じ項目を読む。
この2題で分かるのは、今止まった説明が手持ちの本でつながるかどうかです。熱・原子全体の正答率や入試の得点は測れません。問題が解けない理由が計算ミスや演習不足なら、良問の風の解き直しを優先します。
京大合格者の2026年5月の回想には、不安からエッセンスと良問を買い足し、どちらも中途半端にした後悔があります。一方、2025年9月の知恵袋の質問者は原子を初めて学ぶ段階で順番を迷い、エッセンスから良問の一部を進めて理解できそうだと追記しています。使った版や到達度は違いますが、増やす前に詰まった場所を絞る方が実行しやすいと考えます。
エッセンスから良問の風へ進む順番そのものに迷うなら、物理のエッセンス・良問の風・名問の森の選び方で、今つまずく場所を先に整理できます。
コンプリートを買うなら熱・原子の該当ページを読む
出版社の見本にある本文は波動だけです。書店では、良問で止まった熱か原子の項目を目次から引き、同じ式の説明を1見開き読みます。例題を解く前に、図から式へどう進むかを追えるか確かめると、自分に合う書き方か分かります。1見開きで本全体の相性や成績は判定できません。
買った後は、止まった熱・原子の項目から読み、良問の風の同じ2題へ戻ります。コンプリートの章末演習も全問加える計画にはせず、まず式の筋道がつながったかを確かめます。
エッセンスを読み直しても式の意味を説明できず、コンプリートの該当ページで筋道を追えるなら、コンプリート物理を買い足します。 河合出版の税込定価は1,100円(2026年9月28日)。購入先では表紙の「波動・熱力学・原子と原子核」を見ます。
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