要点
- 旧版で正解の理由を説明できるなら、旧版を続けて新課程の問題を補う。迷ったら旧版を残して無料の試作問題を解く
- 読み方から1冊で学ぶなら、2024年改訂版。評論・小説それぞれの新課程対策と実用文をまとめて学べる
- 手持ちで第3問まで直せるなら、買い足し不要。無料PDFを画面で使う場合の追加の本代は0円
旧版で正解の理由を説明できるなら、買い直さず新課程の問題を補います。2024年改訂版では評論・小説の新課程対策と実用文をまとめて学べますが、読み方を身につけた人には不足の練習が先です。版が古いというだけで焦らず、迷ったら旧版を残して無料の試作問題を解きます。

ここでいう旧版は、2020年に出た『きめる!共通テスト現代文』です。それ以前の『きめる!センター現代文』とは分けて考えます。
旧版で正解の理由を説明できるなら続ける
旧版で正解の理由を説明できるなら旧版を続けます。学研は旧版の第1章を読む力の基礎、第2章を本番での思考方法を学ぶ構成としています。私なら、身につけた読み方は旧版で復習し、新課程の問題を解く時間を増やします。
読了のあとに、正解の根拠をたどる練習まで進めます。手元の評論と小説から、復習した設問を一つずつ選びます。解説を閉じて、評論では本文のどの内容が正解と対応するか、小説ではどの描写から心情を判断したかを説明します。
選択肢の言葉を覚えていても、根拠の場所を示せなければ、その設問の解説に戻ります。これで見たいのはその問題の考え方を再現できるかです。二つ答えられたことを、初見の問題や全範囲の完成とは扱いません。
旧版を読了した高3には、見やすく評価も高い本なのに、解き方をつかめた感じがしないという相談があります。一方、もともと現代文が得意な利用者には、得点が安定したという感想もあります。読む段階から、本文を根拠に答える段階まで進めたかで、次にすることが変わります。
旧版の説明で納得できるなら、説明を増やすより未使用の問題を解きます。分からない語句や描写をその本で読み直せるうちは、旧版を復習用に残せます。
読み方から1冊で学ぶなら2024年改訂版を選ぶ
読み方から1冊で学ぶなら2024年改訂版を選びます。評論と小説の読み方に加えて、それぞれの新課程対策と実用文まで区分されているからです。今から初めて買う人や、中古の旧版を探している人も、読み方から1冊で学ぶなら2024年改訂版を選びます。
公式の説明と目次で、新旧の組み立てを比べると次の違いがあります。
比べる所 | 2020年版 | 2024年改訂版 |
|---|---|---|
読み方と試験対策の配置 | 第1章で読む力の基礎、第2章で本番での思考方法を学ぶ | 評論・小説を別のSECTIONにし、それぞれのTHEME3で新課程問題を扱う |
実用文の案内 | 公式商品説明には独立した実用文の節の案内がない | SECTION3に実用文の対策をまとめる |
出版社表示のページ数 | 324ページ | 424ページ |
紙の本の税込定価 | 1,540円 | 1,650円 |
定価は2026年10月2日の学研表示です。差額は110円ですが、旧版所有者が買い直す本代は1,650円です。100ページ増えたことと、新しい問題が100ページ分あることは別なので、増えた量だけでは買い直しを決めません。
また、旧版の公式説明に実用文の節がないからといって、複数テキストの練習が一切ないとは言えません。買い直す理由は、現行の形式を読み方からまとめて学びたいことです。
改訂版の公式見本の20〜21ページで、著者は読む技法と解く技法を分け、まず速く確実に読む方法を説明しています。同じ段落では、著者自身の解法でさえ、読み方を教えずに答え方だけ教えると十分に使えないと説明しています。正解の選び方だけを覚えたい人も、先に文章を読む方法を学ぶ本です。
学校の文章は読めても、評論の説明と選択肢がどう対応するか、小説の描写からなぜその心情になるかで迷う人は、この講義を使います。新課程への不安だけで、分かる旧版の説明を最初から読み直す人には買い直しを勧めません。
読み方から1冊で学ぶなら、表紙に「現代文」「改訂版」とある本を選びます。紙の本の学研表示価格は1,650円(税込、2026年10月2日)です。同じシリーズの『現代文 問題集』は別の本です。
第3問は文章と資料を対応させる練習を足す
旧版を続ける人も、新課程の問題は別に解きます。特に第3問は、評論や小説の読み方を知るだけで済ませず、文章と資料を行き来する練習をします。
大学入試センターの試作問題には、第3問の位置を想定した第A問・第B問があります。第A問は気候変動と健康を題材に、文章、図、グラフなどを使う問題です。
第A問の問1では、文章にはあるのに図では省かれた内容を選びます。続く問いでは、図を使って何を伝えているのかを考えます。文章だけを丁寧に読んでも、図との対応を見落とせば答えを選べません。
問題と正解表に加え、同じページの「概要『国語』」には設問ごとのねらいがあります。問1は文章と図の違いや表現の意図、問2は二つの資料を根拠として使えるかを見る問題です。無料でも、何を読み取る練習かを知ってから復習できます。
ただし、概要は全選択肢の間違いを一つずつ説明する解説ではありません。資料のどこが選択肢と違うかで止まったら、学校の先生や手持ちの解説付き問題集で、その部分を直します。
試作問題の図表に慣れたら、本試験の形式にも進みます。2025年本試験の第3問は、外来語の言い換えについての文章と意識調査などの資料を使う20点の問題でした。第3問をグラフ専用の問題と決めず、資料の組み合わせが変わっても読めるように練習します。
改訂版でも、評論・小説それぞれに新課程の節があります。旧版を残す人は第3問だけでなく、ほかの大問の複数テキストなども、学校の問題や手持ちの新課程用教材で練習します。
手持ちで第3問まで直せるなら買い足し不要
手持ちで第3問まで直せるなら、どちらも買い足し不要です。 学校の問題や新課程用の過去問で、評論・小説・第3問の間違えた理由を説明できる人は、その教材を続けます。
国立志望から慶應へ進学した受験経験者は、きめる現代文でマーク形式に慣れる点を評価する一方、国語力の上達には否定的な感想を述べています。この人の使用版は分かりません。
私なら、二次の記述答案を直したい人に、改訂版への買い直しをその解決策として勧めません。志望校の記述問題を解き、答案を学校の先生に見てもらいます。
本代を分けると、手持ちを残す理由もはっきりします。次は旧版をすでに持つ人の追加費用です。
次にすること | 追加の本代と条件 |
|---|---|
旧版と無料の試作問題で練習する | 公開PDFを画面で使えば本代0円。印刷する場合の費用は別 |
改訂版を買い直す | 税込本代1,650円に、購入先の送料・手数料を足す |
学校の問題と手持ちの新課程用教材を続ける | 手持ちで間違いを直せるなら本代0円 |
第3問の説明だけが足りないなら、1冊まるごと買い直す前に、学校の解説を使います。それでも資料の根拠をたどれず、専用の解説が必要な人は、第3問だけを補う本の選び方で考えます。
迷ったら旧版を残して無料の試作問題を解く
旧版の読み方が使えているか迷う人は、先に手元の設問を説明し直します。その後、無料の試作問題を時間を計らず解きます。点数だけで買い直しを決めず、どこで説明が止まったかを分けます。
止まった所 | 次にすること |
|---|---|
評論・小説の本文と正解を結び付けられない | 旧版のその解説に戻り、根拠の箇所を示し直す |
本文は読めるが、図や別の資料との対応で迷う | 試作問題の概要と手持ちの新課程用の解説で、その対応を練習する |
根拠を説明できるが、制限時間内に終わらない | 新課程の国語全体を通して解き、時間配分を練習する |
この手順は、次に復習する所を決めるためのものです。復習した評論・小説の設問や試作問題だけで、本試験の得点や学習の完成度は決めません。通し演習には学校の問題か手持ちの過去問を使います。センターの公開問題は一部省略があるため、文章や資料がそろった問題を選びます。
読み方から1冊で学ぶなら、表紙に「現代文」「改訂版」とある本を選びます。税込本代は1,650円(2026年10月2日の学研表示)。『現代文 問題集』は別の本です。
迷ったら旧版を残して無料の試作問題を解きます。まず第A問を開き、問1で文章と図のどこを対応させたか、印を付けながら答えてみます。
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