要点
- 今年の教材で直す所が分かる人は手持ちの2025年度版を続けます。昨年の無料補足だけで今年の改正を補ったことにはできません
- 今年の教材で直す所が分からない人は2026年度版を選びます。ふつうの決議では原則として、出席した所有者の人数と議決権をそれぞれ数える決まりに変わりました
- 迷ったら招集通知の説明を書き直してみます。直せなければ新版へ。今年の説明と演習がそろう人は買い足し0冊で、新版を買った人も正誤表を反映します
書き込みのある2025年度版を持っていて、今年の法律で直す所が分からない人は2026年度版を選びます。 ふつうの決議で数える相手が、原則として全所有者から出席した所有者へ変わり、去年と答えが変わるからです。 迷ったら招集通知の説明を無料の新旧条文で書き直し、手が止まるなら新版へ。
こんな人は
- 今年の教材で直す所が分かる人は手持ちの2025年度版を続けます。
- 今年の教材で直す所が分からない人は2026年度版を選びます。これから本をそろえる人も同じです。
- 今年の説明と演習がそろう人は買い足し0冊で進めます。

旧版を残すかは今年の説明へ直せるかで決める
線を引いた所や、何度も間違えて印を付けた所もありますよね。読みなれたページへ戻れる良さは残ります。だから、すでに持っている人と中古をこれから買う人を分けて考えます。
去年の本を続ける条件は今年の法律で学べる教材があることです。授業でもらった資料や今の問題集をもとに、去年の本のどの言葉を変えるかまで分かることが条件。去年の補足を印刷してあるだけでは足りません。
今年の問題を解いたあと、なぜその答えになるかを去年の本へ書き足せるかで選びます。丸を付けただけでは、少し違う聞かれ方をしたときに迷うこともある。去年の本のどの言葉を変えればよいか分かる人は、書き込みを残して進められます。
これからそろえる人には新版を勧めます。中古で安く買っても、古い答えを探して直す手間がかかるからです。書き込みがまだない人には旧版を選ぶ良さが小さい。
去年の答えが変わるのは数える相手が変わったから
マンションの部屋を持つ人同士の決まりをまとめた法律が区分所有法です。
今年の試験で使うのは、2026年4月1日の時点で使われている法律です。
みんなで集まって、どうするかを決めることを決議と呼びます。部屋を持つ人たちが定めるルールが規約です。ここではふつうの決議を比べます。
それぞれの人が持つ票の重みが議決権です。法律や規約に別の決まりがなければ、出席した所有者の人数と、その人たちの議決権を別々に数えます。どちらも半分を超える賛成が必要です。
議決権のない所有者は数えません。
以前は来なかった人も含めて、部屋を持つすべての人の人数と議決権をそれぞれ数えていました。半分を超えることが過半数ですが、どこまでの人を数えるかが違う。半分という数字を覚えていても、数える相手を間違えれば答えが変わるのです。
会場へ来た所有者に加え、紙で票を出した人や、ほかの人に代わりに投票してもらった人も、出席した所有者に数えます。その人たちの議決権も足す。建て替えのように、ほかの決め方があるときはそちらを使います。
いつ集まって何を話すか知らせる案内が招集通知です。何を決めたいかを大まかに説明したものを、法律では議案の要領と呼びます。これをどの通知に付けるかが変わりました。
次の表は法律や規約に別の決まりがない場合の原則です。
区分所有法で見直す所 | 改正前 | 改正後の原則 |
|---|---|---|
招集通知に書く内容 | 会議の目的。特に定めた重要な決議では議案の要領も付ける | 会議の目的と議案の要領を付ける |
通知から集会までの期間 | 原則1週間。規約で延ばす・縮めることができる | 原則1週間。規約で延ばせるが縮められない |
ふつうの決議の過半数 | 全所有者の人数と議決権のそれぞれ過半数 | 出席した所有者の人数と、その議決権のそれぞれ過半数 |
去年の本で読み直すのは、招集通知に何を書くか、集まるまで何日あけるか、誰の票を数えるかです。無料で読める国交省の新旧条文のPDF8〜9枚目を今年の教材と並べて、古い説明を書き直します。
新版ではページ数だけでなく章の順番も変わった
去年のノートに書いたページを新しい本で開くと、別の話が出てくることがあります。法律を学ぶ章が後ろに移り、建物の設備とお金の計算も並び方が変わったためです。去年のメモを移すときは、ページの数字より見出しの名前で探すほうが早い。
印を付けた所だけ、見出しの名前をノートへ写しておきます。新しい本で同じ見出しを探し、去年のメモを横に置けば、何で間違えたかを見返せる。ページが変わったことと、覚えたことを使えなくなることは別です。
比べる所 | 2025年度版 | 2026年度版 |
|---|---|---|
紙の本の税込定価・総ページ数 | 3,080円・808ページ | 3,190円・860ページ |
区分所有法の章 | 第3章・152ページから | 第10章・224ページから |
標準管理規約の章 | 第6章・252ページから | 第13章・344ページから |
買い直しても、覚えた所は次の勉強に使えます。民法は物を売ったり借りたりといった、人同士の約束を扱う法律です。
無料で読める見本には、約束を交わしたあとにどうなるかを示した民法の図が、新旧どちらにもあります。同じ説明を見つけたのは見本の一部だけで、章全体が同じかは分かっていません。
宅建と簿記を学んでいた
基本テキストと過去7年問題集を使い、すでに知っていた民法や会計の勉強に時間をかけずに済んだ。
独学のオキテの体験記の要約。使用版は不明
去年の無料補足と今年の正誤表を分けて使う
旧版向けの無料の法改正情報には宅配ボックスの工事や、会議の資料を取っておく決まりなどの修正が載っています。これは去年の春までの変更をまとめたものです。今年変わった所を直すには、その年の法律を学べる資料が要ります。
新しい本にも直す所はあります。間違いを直すために出される表が、正誤表です。通知の説明で消す言葉や、水道の事業を認める大臣の名前を書き直す所もあります。
買ったらまず新版の正誤表のとおりに本を書き直します。直す所があったページには印を付けておく。
古い問題集を使う人は、答えと解説も今年の法律に合わせて直します。
マンション管理士も受け、総合テキストを使っている人は、総合テキストの旧版を続ける条件も読めます。
迷ったら招集通知の説明を書き直してみる
私なら、手持ちの招集通知の説明と、無料で読める法律の文を並べます。通知に付ける説明と、集まるまでの日数を縮められるかを書き直す。ここで手が止まる人には新版を勧めます。
この作業で分かるのは法律の文を読んで、手持ちの説明へ戻れるかだけです。ほかの変更は今年の教材を使って別に直します。今年の法律で学び、問題も解ける教材がすでにそろっている人は、それを使って進めれば十分です。
今年の教材で直す所が分からない人は、表紙に2026年度版と書かれた基本テキストを選びます。紙の本の税込定価は3,190円です(TAC出版、2026年10月11日確認)。買ったら正誤表を反映します。
- 招集通知の説明を書き直してみる国交省の新旧対照条文のPDF8枚目と手持ちの説明を並べる直せなければ新版へ
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