要点
- 答案の根拠を説明できないなら、添削を先にする。設問への対応を指摘してもらえ、返却後に書き直せることが条件です。
- 根拠を説明して書き直せるなら、手持ちで独学を続ける。追加購入0円。iTECの添削は2回19,250円、模試なしの講義付きは24,750円です(カード決済時。答案の郵送料・受験料は別)。
- 迷ったら答案1本を見直す。設問ア・イ・ウを答案の段落と結び、空欄になった要求を直します。
120分で書けても、答案の根拠を説明できないなら、私は添削を先にします。設問への対応を指摘してもらえ、返却後に書き直せることが条件です。字数は埋まったのに落ちる理由が分からず迷ったら答案1本を見直すことから始めます。

根拠を説明して書き直せるなら、手持ちで独学を続けます。追加購入は0円です。答案をまだ書けない人は、まず今の解説で設問ごとの骨子を作ります。
答案の根拠を説明できないなら、添削で直す箇所を知る
論文に経営課題を書き、字数を埋めても、それだけでは直す箇所が分かりません。たとえば基幹システムをクラウドへ移す話なら、なぜ移すのかを経営課題と結びます。減らした運用・保守費用を、どの事業への投資に回すかまで説明します。
IPAの2025年春期問1の採点講評には、技術的な課題の解決だけを目指した答案への指摘があります。反対に、業務改革だけを書き、新しいシステム構造やITへの言及が不足した答案も指摘しています。事業の話とITの話を結ぶ文章が必要です。
完成した自分の答案のどの段落が要求を満たしているかは、その答案を読んで判断する必要があります。設問への対応を指摘してもらえ、返却後に書き直せることが条件です。書ける段階の人には、自分の答案への具体的な指摘を買う価値があります。
添削を受けた受験者には、自己採点では分からなかった不足や、題意に合わない箇所を指摘されて直せたという声があります。一方、独学で合格した人は、事例の要素を表に整理し、設問に合わせて骨子を考えています。分かれ目は、今の答案を自力で直せるかです。
添削で知りたいのは、点数よりどの設問に、どの根拠が足りないかです。経営課題と施策がつながる理由、効果の説明、事業部門との調整まで指摘してもらうことを依頼します。表現の修正だけなら、今回の悩みは残ります。
設問と答案を結べるなら、手持ちで独学を続ける
まずIPAの2025年春期問1を開きます。冊子4ページの「基幹システムの刷新方針の策定について」です。この問題で書いた答案を用意し、次の表の右欄を埋めます。
設問が求めること | 答案の段落番号 | その段落で説明する根拠・内容 |
|---|---|---|
ア:事業概要・事業特性 | __ | 顧客や業務にどんな事情があるか |
ア:基幹システムの概要と課題 | __ | どんなシステムで、経営上どんな課題があるか |
イ:基幹システムの刷新方針 | __ | 新しいシステム構造やITをどう使うか |
イ:刷新の必要性 | __ | 現行システムの改修では何が解決できないか |
イ:経営上の有効性 | __ | 刷新がどの経営課題の解決につながるか |
イ:重要と考えたことと工夫 | __ | 何を重要と考え、そのために何を工夫したか |
ウ:事業部門との交渉・調整 | __ | 誰と何を交渉し、どの懸念や要望をどう調整したか |
ウ:経営層へ説明した内容 | __ | 策定した刷新方針を経営層へどう説明したか |
ウ:経営層の評価を受けて改善した内容 | __ | どんな評価を受け、刷新方針をどう改善したか |
表の空欄は、設問への答えが抜けた場所を示します。合格ランクや、本番の採点者が納得する水準までは測れません。
たとえば、設問イに保守費用を年間2,000万円減らすと書いたとします。それなら、何の費用が減り、刷新後の維持費用を含めても減るのかを説明します。削減額だけがある答案より、費用を減らす仕組みと事業への使い道を読める答案に直します。
投資回収を数値で説明する例も見ます。初期投資6,000万円、年間の追加利益と費用削減の合計2,500万円、年間の追加運用費500万円と置けば、年間の差引効果は2,000万円です。単純な回収期間は6,000万円÷2,000万円で3年になります。
これは税金・割引率・立ち上がりの遅れを省いた説明用の計算です。どの問題にも3年の回収期間を書くという意味はありません。自分の答案では、設問が求める効果と、その数字を見積もった理由を対応させます。
表の空欄を手持ちの解説で直せるなら、添削を買う前に書き直します。翔泳社の『情報処理教科書 ITストラテジスト 2026~2027年版』を持っている人は、第3章の3.3にある設問の分解と、3.10の自己評価を使います。第4章の演習にも、自己評価のためのチェックポイントがあります。
アイテックの『合格論文の書き方・事例集 第6版』も、論文を設計する演習、添削を受けて書き直す章、巻末ワークシートを備えています。両方とも設問に沿って構成するための本です。チェックの方法や事例が手元にあるなら、もう1冊を加えるより今の答案に使います。
根拠を説明して書き直せるなら、手持ちで独学を続けます。事例集まで不足する人には『ITストラテジスト 合格論文の書き方・事例集 第6版』を選びます。アイテックの税込表示価格は3,300円です(2026年10月2日確認)。
第6版は、科目B-2の論文の書き方と事例を中心にした本です。翔泳社2026~2027年版は科目B-1・B-2の対策を扱い、税込定価4,158円です。論文の事例集だけを足すなら、858円安い第6版に絞ります。
表紙の「第6版」「ITストラテジスト」で見分けます。収録37本のうち、第2部第6章の組込みシステム・IoTの7本は現在の出題対象外です。経営課題に対応する事例を探し、それ以外の30本から自分の題材に近いものを使います。
添削はカード決済で2回19,250円。講義が要るかで差額を使い分ける
iTECの2026論文添削コースは、カード決済で2回19,250円(税込、2026年10月2日確認)です。問1・問2を1回ずつ、またはどちらかを2回添削してもらえます。1回単位の販売はこのページにありません。
2025年春期問1の対応表は、添削が要るかを決めるために使います。iTECの教材一覧にあるのは、2026年度の論文問題と提出用紙です。この2025年の答案をそのまま出せるかは、受付範囲の案内にありません。手持ち答案を出したい人は、その答案への添削を受けられると分かってから申し込みます。
同じiTECの論文対策コースは、書籍とWeb学習、2回添削を含みます。模試なしは24,750円、模試付きは35,200円です。模試なしと添削のみの差は5,500円です。
手元の教材と選び方 | 今から払う受講料・書籍代の合計 |
|---|---|
手持ちで答案を直せるので独学を続ける | 0円 |
手持ちで書けるが添削を追加する | 19,250円 |
第6版を新たに買い、添削も追加する | 22,550円 |
模試なしの講義付きコースを買う | 24,750円 |
同版の第6版を持ち、重複教材割引が適用された講義付きコースを買う | 22,110円 |
表は税込の受講料・書籍代を足し引きした試算です。iTECの個人向け販売条件では、3,000円以上の教材配送とカード手数料は販売元負担です。添削のみの支払額は、カード19,250円、代引き19,690円、コンビニ19,800円になります(2026年10月2日確認)。
答案を郵送する場合の郵送料と受験料7,500円は別です。3か月使う場合も一括の受講料で考えます。月額へ換算せず、最大6か月のコースとして扱います。
第6版を持っているなら、重複教材割引の条件がそろうと、3,300円の80%に当たる2,640円が引かれます。模試なしの講義付きは22,110円になり、添削のみとの差は2,860円です。事前連絡と同じ版であることが条件です。割引利用時の支払方法はカードか代引きで、代引きなら440円を足した22,550円です。
差額が小さくなるので、論文の設計から学び直したい人には講義付きも選べます。私なら、120分で書けて、分からないのが自分の答案の不足だけなら添削のみを選びます。講義を見る時間は、返却された答案を書き直す時間に回します。
返却後に書き直せるなら、添削を申し込む
2026年度のIPAの実施期間では、STの科目B群は11月11日〜23日です。申込は10月6日10時〜24日17時、科目A群は10月17日〜27日、受験料は7,500円(税込)。いずれも2026年10月2日に公式ページで確かめた日程です。
iTECの商品ページは最大6か月の受講と、プロ講師による添削を案内しています。郵送の説明に加え、総まとめテストのネット提出・返却の案内もあります。申込前に問い合わせるのは、次の3点です。
- 対象課題と指摘の内容。2025年の手持ち答案の受付、設問への対応を指摘してもらえるか、現行の添削見本。
- 提出・返却の予定。提出方法、返却予定日、同じ答案の再提出を2回目として扱えるか。
- 契約の条件。返品規定の適用区分、添削開始後の解約・返金、追加契約・自動更新の扱い。
現在の返却予定日が決まってから、申込を判断します。 ページにある郵送返却の10日〜2週間という説明は、過去の所要日数です。今申し込んだ課題が14日で戻ると約束する日数には使いません。
コース指定の課題に新たに答えるなら、申込・教材受領後に答案を作ります。在庫がある商品の到着目安は、カード・代引きで注文日から3〜10日、コンビニで入金確認後から3〜10日です。教材が届くまでの日数と、新しい答案を書く時間を別途取ります。
次は、販売元が受け付ける課題の完成答案があり、1回の返却を14日と仮置きした予定です。同じ答案を再提出できるかも含め、販売元の回答で行程と日付を置き換えます。
行程 | 仮の日付 |
|---|---|
受付対象の完成答案を提出し、販売元へ到着 | 10月9日 |
1回目の返却 | 10月23日 |
指摘を読んで書き直す | 10月24日〜26日 |
2回目の答案が販売元へ到着 | 10月28日 |
2回目の返却 | 11月11日 |
指摘を反映して再演習する | 11月12日〜14日 |
この予定なら、11月11日受験には2回目の指摘を使えません。11月23日受験なら、11月15日〜22日の8日間をほかの演習に使えます。申込・教材到着までの日数は、この表の前に別途取ります。
受付対象の完成答案がある前提で、返却を読む60分、書き直す120分を2回取ると計6時間です。120分は科目B-2の試験時間、60分は復習用の仮定です。新しい答案を120分で1本作るなら計8時間、2本なら計10時間になります。課題を読む時間や題材の準備は、この外に取ります。
返却後に書き直せる日が取れなければ、今回は公式の採点講評と手持ちの解説で直します。添削を買うのは、指摘を読んで同じ答案を改善する時間があるときです。
添削の無料体験や面談はある?
今回の添削コースは、完成答案を提出する有料の通信教育です。商品ページに無料体験や当日の面談時間の案内はありません。担当は試験対策のプロ講師と案内されています。講師の指名は案内されていません。
公式の返品期限は、WEB学習コースが商品到着後8日以内、eラーニングが申込後8日以内です。期限内にメールで連絡する扱いで、返品の送料は購入者負担です。購入者都合の返金を銀行振込で受ける場合は、660円が差し引かれます。
梱包材の必要以上の破損や、商品・付属品の紛失、損傷、汚損があれば返品を受け付けない規定もあります。添削コースの適用区分と、開始後の解約・返金、追加契約・自動更新の扱いは明記されていません。上の3点への回答を受け、返却後に書き直せる日を取ってから申し込みます。
合わない場合は、無料の公式問題・採点講評と手持ちの本で直します。
迷ったら答案1本を見直す
今日やるのは、2025年春期問1で書いた答案の段落番号を、上の表へ書き込むことです。空欄の要求を手持ちの解説で直せるかを見ます。
購入先
価格・在庫は購入先でご確認ください。広告リンクを含みます。
- 向く人
- 答案の根拠を説明して書き直せるが、論文の構成や自分の題材を組み立てる事例集が手元にない人。科目B-2の論文の書き方と事例を1冊で補いたい人。
- 確認すること
- 手持ちの事例集で直せるなら買い足しません。表紙の「第6版」「ITストラテジスト」で見分けます。第2部第6章の組込みシステム・IoTの7本は現在の出題対象外です。
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- 判型・ページ数
- B5判・407ページ
- 収録論文
- 37本。第2部第6章の7本は現在の出題対象外
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