要点
- 今の演習がない人は第3版を選びます。第2版は2021年の範囲に対応し、第3版は2024年の改訂に合わせて問題が総入れ替えになりました
- 今の演習がある人は手持ちを続けます。第2版を基本用語の復習に残し、追加された範囲は別の問題で補えば、買い足しは0冊です
- 迷ったら公式例題で不足を探します。無料の例題で知っている内容と足りない内容を分け、第3版を買った後も今の試験時間と刷ごとの訂正に合わせます
ふせんを貼って何度も解いた黒本第2版なら、また本を買わずに済むでしょうか。人の評価でAIを調整する方法などが範囲に加わったので、今の演習がない人は第3版を選びます。迷ったら無料の公式例題で不足を探し、今の範囲の説明と別の問題が手元にあれば買い足しません。
こんな人は
- 今の演習がない人は第3版で問題をそろえます。
- 今の演習がある人は手持ちを続けます。第2版は基本用語の復習に使えば十分です。
- 迷ったら公式例題で不足を探します。まず無料で試せます。

第3版は問題の総入れ替え
ここでいう今の演習は、今の範囲を学ぶ説明と、学んだことを使って解く問題です。手元のテキストや受講済みの講座にそろっていれば、買い足さずに続けられます。
試験に出る範囲の一覧を「シラバス」と呼びます。G検定では生成AIの広がりに合わせて、その一覧を見直しました。見直した範囲が使われ始めたのは2024年11月の試験です。
出版社は第3版の問題を総入れ替えしたと説明しています。買い直す目的は、今の範囲を前と違う問いで練習することです。
比べる所 | 手持ちの第2版 | 第3版 |
|---|---|---|
対応する範囲 | 2021年のシラバス | 2024年の改訂に合わせて総入れ替え |
法律・倫理の章 | 法律・契約・動向をまとめた章 | 法律・契約と、倫理・ガバナンスを分けた章 |
本全体のページ数 | 288ページ | 408ページ |
増えた範囲から不足を探す
旧版にも言葉を扱うAIの仕組みや法律の説明があるので、その復習に使えば十分です。言葉を扱うAIの仕組みを学ぶ自然言語処理では、以前の範囲にもGPTやTransformerがありました。古い本を持っているから基礎から全部やり直す、という話ではありません。
追加された技術の例には、人の評価でAIを調整する方法や、ノイズから画像を作る方法があります。法律や倫理についても、AIを使う人が知っておくべきことをまとめ直しました。まずはこうした変化がある分野に、学ぶための説明と、解いてみる問題があるかを見ます。
今の範囲で見る所 | 手元の教材で探すもの |
|---|---|
生成AIに関わる技術 | 大規模言語モデル、人の評価で調整する方法、画像を作る方法の説明と問題 |
法律・倫理 | AIの学習や生成物の扱い、個人情報、差別などの説明と問題 |
本の発売後の更新 | 今のシラバスで変わった語を学べるところ |
ここで探すのは本の章の名前だけではありません。たとえば生成AIの言葉の意味を読めても、選択肢のどこが違うかを答える問題がないと、演習は別に要ります。説明は手元のテキスト、問題は受講済みの講座という組み合わせでもかまいません。
説明を読む公式テキストの買い直しは、公式テキスト第2版・第3版の比較で選べます。
今のシラバスは2026年5月更新のものです。一部の製品名が一覧から消えても、大規模言語モデルなどの項目は残っています。第3版を使う人も、本が出た後に変わった語は学んでおきます。
今の演習がある人は手持ちを続ける
私なら、買う前にJDLAの無料の公式例題を開きます。数が出る確率のまとまりを「確率分布」といいます。まず解くのは、2つの確率分布がどれくらい違うかを表す指標の問題、GPTを大きくできるのはどんな法則があるからかを問う問題、顔認識を使うときの倫理の問題です。
間違えた問題の内容を、手元の教材のどこで学び直せるか探します。説明を読んだ後に、同じ分野のほかの問題でも練習できれば、その教材を続ければ十分。今の演習がある人は手持ちを続け、買い足しは0冊です。
公式例題は公開された問題の抜粋です。全問正解しても、全範囲の練習が終わったことにはなりません。少しの不足を無料で読めるもので学び直せる人は買うのを待ち、問題をまとまって解く場所まで足りているかで決めます。
今の演習がない人は第3版で問題をそろえます。分野別に解き、解説まで読む練習を1冊で始められるからです。税込定価は2,750円(2026年10月10日、インプレス掲載)で、紙の本の表紙に「徹底攻略」「問題集」「第3版」とあるものを選びます。
第3版は答えの理由まで解き直す
第3版をもう一周するときは、なぜほかの選択肢が違うのかも話せるようにします。出版社の無料見本はその解き方を試せる無料のページです。ページイメージの86〜87ページで、まずは問題を解いてみます。
見本の問題では脳の神経のつながりを参考にしたAIの仕組みについて、誤った説明を選びます。解説は98〜99ページです。AIの仕組みを表した図と、正しい選択肢の説明も読めます。
答えを隠して解いた後、種類を分けるとき以外にも使えることを自分の言葉で話してみます。答えの記号だけ覚えていた所が分かれば、そこから読み直すとよいですよ。
黒本第3版で学習した
詳しい解説が理解の助けになった。難しい用語は講義スライドや別の本でも学び、模試も使った。
noteの体験記の要約
黒本第3版を2周した
総仕上げでは約85%解けたが、本番で問い方が変わると理解の浅さを感じた。本人は合格を報告。
Qiitaの体験記の要約
模試の時間は今の試験に合わせる
今のオンライン試験では短い時間で多くの問題を解きます。会場で受ける方式とは時間が違う点に注意。古い受験記や本の案内にある時間をそのまま使わず、受ける方式に合わせて練習します。
2026年10月10日のJDLAの次回試験概要。オンライン100分・会場120分、どちらも145問程度。見直し時間を引く前の平均で、問題ごとの時間の決まりではない。
オンライン向けに解く速さを試すときは初めて解く問題をひとまとまりにして時間を計ります。たとえば20問を約14分で進める練習。迷った問題に印を付け、次へ進む感覚をつかむための目安です。
本によって、空欄の数や文章の長さも違います。この時間で解けたかは自分の進み方を見るために使い、模試で何割解けたかを、本番で受かる目安にはしません。
買った後は刷に合う訂正を入れる
同じ版でも印刷した回を「刷」といいます。黒本の第3版で刷ごとに直された所は出版社のページで読めます。本の最後にある刷数の欄と出版社のお詫びと訂正を並べ、自分の刷でまだ直っていない所を書き込むのが先です。
たとえば解説の式の訂正は第3刷で修正済みとあります。一方、目次の章名などには第6刷で修正予定という表示が残っています。「予定」とある所も届いた本の記述と比べ、問題を解く前に正しい内容にそろえるのが安心です。
今の演習がない人が第3版を買ったら、刷に合う訂正を入れてから問題を解きます。紙の本は税込定価2,750円です(2026年10月10日、インプレス掲載)。
- 公式例題で不足を探す間違えた内容を学ぶ説明と、別の問題が手元にあるかを見る無料
購入先
価格・在庫は購入先でご確認ください。広告リンクを含みます。
- 向く人
- 第2版を持ち、人の評価でAIを調整する方法など、今の範囲を解く問題が手元にない人。基礎を復習したうえで、分野別の問題と解説を1冊でそろえたい人。
- 確認すること
- 表紙の「徹底攻略」「問題集」「第3版」で選びます。買った後は巻末の刷数に合う訂正を入れ、時間配分を受験する方式に合わせます。今の演習がある人は手持ちを続けます。
書籍の仕様を見る
- 判型・ページ数
- A5判・408ページ
- 収録問題数
- 全431問(出版社の紹介画像)
- 発売日
- 2024年9月25日
記事の誤りや古い情報は、訂正・お問い合わせフォームからお知らせください。
