要点
- 改正部分を自分で直しにくい人は改訂第5版を買います。税込定価2,420円で、改善基準告示の改正に対応しています(2026年10月11日確認)
- 法改正を問題と解説まで直せる人は手持ちの第4版を続けます。追加支出は0円。月の拘束時間と休息期間は現行の基準で覚え直します
- 迷ったら厚生労働省の無料の表を見て、手持ちの問題と解説を直せるか試します。どちらの版も発売後の法改正は補います
第4版の時間の数字が今の表と違って困った人は、問題と解説まで直せれば手持ちを続け、直しにくければ改訂第5版を買います。ルールが変わると、昔は正しかった答えも今は間違いになることがあるためです。迷ったら厚生労働省の無料の表で直せるか試します。

古い過去問の正答が変わるのはルールが変わるから
試験センターで無料で読める昔の問題にも、ひと月の時間に古い数字が使われています。令和5年度の問21にある数字を、今も使えると思ってそのまま覚えるのは間違いのもとです。古い問題を解くときはその年の正しい答えと、今のルールを分けて読みます。
運転する人の働きすぎを防ぐための決まりが「改善基準告示」です。新しい決まりは2024年4月から使われ、試験も令和6年度第1回からその決まりで出されています。第4版が出たのはルールが変わる前です。
月の拘束時間と休息期間を覚え直す
仕事を始めてから終えるまで、休憩も含めた時間を「拘束時間」と呼びます。仕事を終えてから次の仕事まで、自由に過ごせる時間が「休息期間」。休憩と休息を同じものだと思っていると、数字だけ直しても問題を読み違えます。
厚生労働省の表で、まず覚え直すのは次の違いです。
覚え直すこと | 改正前の基準 | 現行の基準 |
|---|---|---|
1か月の拘束時間の原則 | 293時間以内 | 284時間以内 |
1日の休息期間の原則 | 継続8時間以上 | 継続11時間を与えるよう努めることを基本とし、9時間を下回らない |
ここで迷いやすいのが休息の書き方です。どのくらい長く休んでもらいたいかと、最低でも何時間休むかを分けて覚えます。いちばん短くても何時間休むかだけ覚えたら、それより長く休むための基本を問われて困ってしまいます。
表にあるのは基本の決まりだけ。会社と働く人の取り決めで時間を延ばすときや、泊まりがけで遠くまで荷物を運ぶときの例外は厚生労働省の無料の表で、どんなときに使えるかも読めます。その場面まで含めて、問題と答えの説明を直せることが、今ある本を続ける条件です。
問21には、当時から間違いだった329時間という上限も出てきます。当時、会社と働く人の取り決めで延ばせたひと月の拘束時間は320時間まで。もともと間違いだった数字まで今の決まりに置きかえると、その文を正しい答えに変えてしまいます。
第5版を買う理由は改正に対応した説明を使うため
改正部分を自分で直しにくい人には改訂第5版を勧めます。出版社によると、改善基準告示の改正に対応した版です。本を読むときも、問題を解いて答えを合わせるときも、自分で直す手間を減らせます。
比べるところ | 第4版 | 改訂第5版 |
|---|---|---|
紙版の発売日 | 2021年7月1日 | 2025年1月27日 |
ページ数 | 360ページ | 368ページ |
改善基準告示の改正 | 改正前に発売 | 改正への対応を出版社が明記 |
増えたページ数だけで、買うかどうかは決めません。どちらにも章の終わりの問題や、本の最後にまとめて解く問題があります。買い替える理由は変わったルールに合わせた説明で学び直せること。
パソコンで問題に答える「CBT」を練習するアプリも、古い版の付録として案内されています。このアプリを使いたいという理由だけで、新しい版を買う必要はありません。変わったルールを本に書き直す手間に、お金を使うかで決めます。
改正部分を自分で直しにくい人は税込定価2,420円の改訂第5版で学び直します(2026年10月11日、出版社)。表紙の「貨物」「改訂第5版」が目印です。
第4版を残す人は無料の資料を問題にも反映する
手持ちの書き込みや、覚えている説明は残したいですよね。変わったルールを問題と解説まで直せる人は第4版を続けて使えます。今ある本を続けるお金はゼロです。
直すときは本の説明だけで終わらせず、章の終わりにある数字のまとめと、問題の答えも見直します。説明には新しい数字を書いたのに、答え合わせでは古い数字を見てしまう。この食い違いがあると、どちらを覚えたらよいか分からなくなります。
第4版の第1刷、つまり初めに刷られた本を持つ人は、出版社の正誤表も使います。169ページの重量制限は「最大積載量」から「総重量」へ。ここでいう重さは、積んだ荷物だけでなく、車や乗っている人も合わせたものです。
迷ったら無料の表で直せるか試す
私なら、厚生労働省のパンフレットの最後の表にある「1日の休息期間」から試します。手持ちの説明と、その時間を問う問題・解説を開き、長く休むための基本と最低の時間を分けて直します。泊まりがけで遠くまで荷物を運ぶときの例外も含め、問題の答えまで直せるかが分かれ目。
どちらの版も発売後の法改正は補います。車検を受けられる期間や、出発前に運転する人の状態を調べる点呼のやり方も、見直すところです。
著者の法改正情報にはこうした変更が日付ごとに並んでいます。一緒に開くのは手持ちの本の説明と問題です。当てはまるところを本から自分で探す手間も、買い替えるかを決めるときに数えます。
お金をかけずに説明も問題も直せる人は、今ある本を続けて十分です。改正部分を自分で直しにくい人は税込定価2,420円の改訂第5版を選びます(2026年10月11日、出版社)。表紙の「貨物」「改訂第5版」が目印です。
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