要点
- プロジェクト経験があるなら、迷ったら経験表を1枚作る。対応と理由を書けるなら、無料問題と手持ちの本を続ける
- 対応の具体例が浮かばないなら、プロジェクトマネージャ 合格論文の書き方・事例集 第6版で1テーマを読む。30本の論文を全部暗記する必要はない
- 答案の弱点を自分で直せないなら、添削を選ぶ。同じ答案を2回提出できる場合、返却待ち各14日と仮置きすると38暦日、学習4時間の計画。実際の返却期間は申込先による
プロジェクト経験があるなら、迷ったら経験表を1枚作ります。令和7年度の問2では、計画した対策とその理由に加え、実行段階で改定・策定した対策の内容も問われるからです。高い講座を買っても書けない不安がある人ほど、先に書けない部分を分けて、学ぶ箇所を絞ります。

対応と理由を書けるなら、無料問題と手持ちの本を続ける
私なら、経験年数で独学か講座かを決めません。対応と理由を書けるなら、無料問題と手持ちの本を続けます。 すでに設問に合わせて書き直せる人は、事例集も添削も買い足す必要がありません。
IPAの採点講評には、経験に基づいた論述でも、問われた内容に明確に答えていない答案が挙がっています。たとえば、チームを育てる計画を問う問題で、連絡を改善した話だけを書く。稼働開始を危うくするリスクを問う問題で、開発を終えるまでのリスクだけを書く、といった違いです。
経験を長く書けることと、設問に答えることは別に練習します。設問の求める項目を、自分の答案のどの段落で答えたか指せるかが先です。
PM経験がある合格者は、1件の題材を設問ごとに書き替え、人にも採点してもらっていました。一方、実務経験があっても、コストや生産性を具体化できず、準備不足を反省した受験者もいます。経験は題材として使い、試験向けの説明を練習する順が合います。
経験表は、稼働開始まで説明できる1件で作る
最初はIPAの令和7年度午後II問2を開きます。冊子の6ページにある、円滑な稼働開始を危うくするリスクの問題です。経験表を作る目安は30分とし、当てはまる案件を1件選びます。
この問題は、アで要件・重要なリスク・その理由、イで制約・対策・対策が有効な理由を問います。ウでは、実行段階で改定・策定した対策の内容と、稼働開始が近づいて制約が厳しくなることへの配慮を問います。設問ウを成功した結果だけで埋めると、対策の改定・策定と制約への配慮が抜けます。
次の表を紙か表計算ソフトへ写し、各行に自分の案件の事実を書きます。QCDは品質・費用・納期です。数字を思い出せないときは、社内規則に従って参照できる計画書や議事録に戻ります。
経験表に書くこと | 問2で使う場所 | 自分の案件から書き出す内容 |
|---|---|---|
案件と自分の役割 | 前提 | 何を導入し、何を決める立場だったか。期間、人数、予算の規模 |
稼働開始の要件とリスク | ア | 稼働直後に満たすべき状態と、それを妨げるリスク。重要だと考えた理由 |
計画時の制約 | イ | 使える費用、残り期間、品質の条件。誰との合意が必要だったか |
比べた対応案 | イ | どの案を比べ、費用や期限から何を選び、なぜ有効と判断したか |
決めた対応の中身 | イ | 担当、時期、作業、完了の基準。手配や承認をどう進めたか |
実行中の対策と配慮 | ウ | 実行段階で、どの対策を改定・策定したか。稼働開始が近づく中で制約にどう配慮したか |
結果と評価の根拠 | 補助 | 対応後の記録、残った課題、評価した理由。設問で求められた場所に使う |
7行は採点項目でも合格の線でもありません。分かるのは、選んだ問2に使える事実と説明がそろっているかです。時間内に書けるか、採点者がどう評価するかは、全文を書いてから別に見ます。
案件に業務移行や運用開始がなければ、この問2に当てはめるのは難しいです。自分の経験に合う別の設問を選び、表の項目もその設問に合わせて替えます。チーム育成なら、同じ冊子の4ページにある問1で、技術以外の背景、育成計画、途中の問題と解決を整理できます。
守秘義務で出せない固有名詞や情報は、提出用の答案に持ち込みません。一般化しても対応の理由を説明できる案件を選びます。PMの経験がない人は、まず手持ちの記述問題で、登場する管理者の判断を説明するところから始めます。
対応の具体例が浮かばないなら、事例集で1テーマを読む
空欄の理由が、事実を忘れたことなら記録へ戻ります。対応の具体例が浮かばないなら、事例集で1テーマを読みます。 別の案件で、管理者がどの制約から何を選んだかを学ぶためです。
たとえば、稼働後の問い合わせ増加に備える対策が思い付かないとします。練習用の架空の例なら、利用者への事前説明と、稼働直後の支援要員追加を比べられます。前者は説明が届く範囲、後者は費用と確保できる人数から、採れる案が変わります。
ここで学ぶのは、案の名前だけでなく、自分の案件でその案を選べる理由です。現場で実施した事実と、練習のために考えた案は、経験表の中でも分けておきます。
論文対策で戻る場所 | 手持ちの総合対策本の例 | 第6版の事例集 |
|---|---|---|
知識も設問の読み方も学びたい | 翔泳社の2026〜2027年版は、基礎知識、各科目の対策、過去問解説をまとめて扱う | 論文の設計・書き直しと、管理分野ごとの論文を中心に扱う |
対応の具体例が浮かばない | 自分の本の関連する過去問と解説へ戻る | 進捗6本、品質7本、費用3本、組織要員4本、調達2本、リスク8本の計30本から選ぶ |
総合対策本にも論文対策はあります。翔泳社の現行版はCBTへの対応を掲げ、過去問解説も提供しています。手持ちの本で同じテーマを読めて、対応と理由を書けるなら、それを続けます。
対応の具体例が浮かばないなら、事例集で1テーマを読みます。iTECの第6版は、管理分野ごとに事例を探せます。自分が書けなかった行に関係するテーマを1つ読み、何を理由に採った対応かを抜き出し、自分の表を書き直します。
対応の具体例が浮かばないなら、『プロジェクトマネージャ 合格論文の書き方・事例集 第6版』を選びます。iTECの税込価格は3,300円(2026年10月2日確認)。購入先では表紙の「プロジェクトマネージャ」「第6版」で選びます。
答案の弱点を自分で直せないなら、添削を選ぶ
経験表から全文を書いたら、各設問の要求と答案の段落を並べます。対策を挙げた段落に、制約と選んだ理由まであるか。実行段階の対応を問われた段落に、改定・策定した対策と制約への配慮があるかを見ます。
答案の弱点を自分で直せないなら、添削を選びます。 同じ答案について、どの要求へ答えていないかを指摘してもらい、書き直すためです。例文をもう1冊読んでも、自分の答案への指摘は増えません。
過去にPM試験へ合格した上司へ、模試の答案も見てもらった合格者がいます。守秘義務と相手の負担を守り、社内で相談できる人がいるなら、最初にその人へ設問と答案を渡せます。合格経験だけで公式の採点を再現できるとは考えず、答えの抜けや説明の不自然さを見てもらいます。
iTECの2026年論文添削コースは、税込19,250円で添削2回です。受講期間は2026年6月1日〜2027年3月31日です(価格・期間は2026年10月2日確認)。
教材には科目B-2の論文問題と提出用紙が含まれています。問1・問2を1回ずつ、または同じ問を2回選べます。手持ちのIPA答案を出せるか、修正した同じ答案を2回目に出せるかは、この商品ページでは分かりません。
注文後に教材が届き、自分で書いた答案を郵送し、講師の指摘を受けて書き直す流れです。申込は、受付対象の課題、修正答案の再提出可否、最終提出日、返却予定日、郵送料、キャンセル条件がそろってから決めます。
受講期間の最後まで待つと、試験後に答案が返る可能性があります。受講期限と、試験前に書き直せる期限を分けて予定を立てます。講師と対面する授業を受けたい人は、この郵送添削とは別に学び方を選びます。
添削2回を使うなら、返却後の書き直しまで予定に入れる
次は、受付対象の同じ答案を2回提出できる場合の仮計画です。教材が手元にある状態から数えます。返却待ち各14日は計算のために置いた値で、iTECの返却日数を示すものではありません。
順番 | 使う時間 | 予定に入れる暦日 |
|---|---|---|
初稿を書く | 2時間 | 1日 |
1回目の返却を待つ | 学習時間とは分ける | 14日と仮定 |
指摘を読んで修正し、2回目を提出する | 1時間 | 1日 |
2回目の返却を待つ | 学習時間とは分ける | 14日と仮定 |
最後の指摘を反映する | 1時間 | 1日 |
仕事や提出の遅れに備える | 予備 | 7日と仮定 |
この仮定なら、学習は合計4時間、予定は38暦日です。返却待ちだけで28暦日あります。郵送や教材到着に別の日数がかかれば、その分も加えます。
たとえば3月16日に科目Bを受ける予定なら、38日前は2月6日です。これは仮計画の開始日で、講座の申込締切ではありません。実際の返却予定日が分かったら、自分の受験日から引き直します。
費用も、受験料を含めた額から考えます。次の額は2026年10月2日の公式価格を使い、送料・郵送料・決済手数料・交通費は別としています。
選ぶ学習材料 | 受験料を含む合計 | 内訳 |
|---|---|---|
無料問題と手持ちの本 | 7,500円 | 受験料7,500円、追加教材0円 |
第6版の事例集1冊 | 10,800円 | 受験料7,500円、本3,300円 |
iTECの添削2回 | 26,750円 | 受験料7,500円、通信添削19,250円。追加の本は含めない |
本と添削を両方足すなら30,050円です。まず経験表を作り、どの不足にお金を使うかを決めます。
2026年度のPMはCBTで実施され、申込は2027年1月27日〜2月27日です。科目A-1・A-2は2月20日〜3月2日、科目B-1・B-2は3月16日〜3月28日。受付開始・終了の時刻は後期の案内に掲載される情報を使います。IPAの日程・受験料の案内をもとにした日程です(2026年10月2日確認)。
事例集で学ぶ場合も、全文を書く練習はパソコンで行います。科目B-2は以前の午後IIに当たる論文試験です。
迷ったら経験表を1枚作り、空欄の理由を分ける
今日するのは、IPAの問2を開いて、自分の案件を7行に書くことです。空欄があれば、記録へ戻るべきか、別の対応例を学ぶべきかを分けます。
対応と理由を書けるなら、無料問題と手持ちの本を続けます。対応の具体例が浮かばないなら、事例集で1テーマを読みます。答案の弱点を自分で直せないなら、添削を選びます。
買うものがまだ決まらなくても、書いた表は次の論文練習に使えます。まず1件を設問に合わせて説明するところから始めます。
購入先
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- 向く人
- 経験表を書いた後も、リスクや進捗への対応を具体化できず、専門家の論文を自分の状況と比べたい人。
- 確認すること
- 表紙の「プロジェクトマネージャ」「第6版」で選びます。手持ちの本で対応と理由を書けるなら追加購入は不要です。CBTで書く練習はパソコンで行います。
書籍の仕様を見る
- 判型・ページ数
- B5判・357ページ
- 収録論文
- 30本
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