受験参考書

物理の標準問題精講と上級問題精講の違い|迷ったら過去問2年分

標準問題精講の98題を終えた高3へ。迷ったら過去問2年分。知識・典型問題で失点するなら標問を復習し、標問を解き直しても、初見の設定で方針が立たないなら上級の該当章を足す。新刊37題の内訳と必要な週数を示します。

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要点

  1. 迷ったら過去問2年分。失点の原因を分けてから上級を買うか決める
  2. 知識・典型問題で失点するなら標問を復習。七訂版の98題には新傾向問題も含まれる
  3. 標問を解き直しても、初見の設定で方針が立たないなら上級の該当章を足す。全37題は1題60分の仮定で37時間、週5時間なら約8週
物理[物理基礎・物理]上級問題精講の表紙
書影:旺文社

標問を解き直しても、初見の設定で方針が立たないなら上級の該当章を足す

物理[物理基礎・物理]上級問題精講

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私なら、迷ったら過去問2年分を先に解きます。知識・典型問題で失点するなら標問を復習し、標問を解き直しても、初見の設定で方針が立たないなら上級の該当章を足します。新刊を飛ばすのが怖くても、上級37題の初回に約37時間を使う想定なら、残り週数と過去問の時間を先に分けられます。

物理の標準問題精講を終えたら上級問題精講を買うか。迷ったら過去問2年分。知識・典型問題で失点するなら標問を復習し、標問を解き直しても、初見の設定で方針が立たないなら上級の該当章を足す。標問は98題、上級は37題で、上級を1題60分と仮定すると全題37時間、週5時間なら約8週。
過去問の失点から、標問の復習と上級の該当章を選ぶ。旺文社の公式情報、2026年9月28日

迷ったら過去問2年分で、失点の原因を分ける

標問98題を一通り解いたら、志望校の物理の過去問2年分を本番の制限時間で解きます。解説を開く前に、落とした小問の分野と、止まった理由を記します。2年分は同じつまずきが続くかを見る入口です。公開過去問が1年分だけなら、その1年分から始めます。

国公立大の二次試験を受けるなら、物理過去問は赤本と全国版のどちらから始めるかも参考になります。

止まった理由

次にすること

法則や典型的な立式を思い出せない

知識・典型問題で失点するなら標問を復習。該当章を解答なしで解き直す

設定を読み取れても、使う法則や式を組み立てられない

標問の該当章を解き直す。標問を解き直しても、初見の設定で方針が立たないなら上級の該当章を足す

計算・記述・時間配分で落とす

同じ大学の過去問を使い、制限時間と答案の書き方を直す

この分け方で分かるのは、解いた過去問で自分が止まった原因です。たとえば電磁気で法則の適用条件を思い出せなければ、まず手持ちの標問を開きます。知らない設定を読めても、標問の解き直し後に方針が立たなければ、上級の電磁気8題が候補になります。過去問2年分だけで出題傾向や合格可能性までは決めず、次の演習を選びます。

標問を解き直しても、初見の設定で方針が立たないなら上級の該当章を足します。旺文社の税込定価は1,760円(2026年9月28日表示)。購入先では表紙に「上級問題精講」とある2026年7月刊の紙版を選びます。

標問98題と上級37題は、分野が重なっても使う場面が違う

標問七訂版の公式紹介は、難関私大・国公立二次の合否を分ける98題を扱うと説明します。力学から原子までの5分野と第6章「新傾向問題」で組まれ、今回の改訂では新傾向の演習3題も追加されました。標問にも初見の考察を試す章があるので、解き残した章があれば先に使えます。

上級の公式紹介は、過去30年の入試問題から、目新しい設定や物理現象を題材にした37題を選んだと説明します。問題、精講、解説の順に読み解く本で、別解や参考もあります。両書とも難関大の問題と「精講」を含むため、上級という書名だけを差としません。

買い足しに効く差

標問 七訂版

上級 2026年7月刊

収録題数

98題

37題

章の最後

新傾向問題。七訂版で演習3題を追加

融合問題4題。複数分野をまたぐ章

手元で使う場面

失点した分野の既習の法則・立式を解き直す

解き直しても止まる分野で、別の設定に取り組む

上級は旧『物理[物理基礎・物理]思考力問題精講』を改訂・改題した本です(旺文社、2026年9月28日閲覧)。旧本を持つ人は、買う前に手元と新版の公開目次を見比べると、必要な章を考えやすくなります。問題単位で何題入れ替わったか、標問と何題重なるかは、公開目次からは数えられません。

上級は力学10題、電磁気8題。止まった分野だけを足す

旺文社が公開した上級の目次4〜5ページを、問題番号1〜37で数えました。目次に載る題名から問題の詳しい解法は読めませんが、どの章に何題あるかは分かります。

上級の章

問題番号

題数

1題60分とした初回の時間

力学

1〜10

10題

10時間

熱

11〜15

5題

5時間

波動

16〜22

7題

7時間

電磁気

23〜30

8題

8時間

原子

31〜33

3題

3時間

融合問題

34〜37

4題

4時間

全体

1〜37

37題

37時間

たとえば電磁気だけで止まるなら、全37題を最初から解く計画より、目次の23〜30番の8題にまず8時間を置きます。力学なら1〜10番の10題です。融合問題の4題は分野をまたぐので、個別分野の失点を標問で直した後に回します。章の題数は出版社の目次、志望校の頻出度は手元の過去問から読みます。

37題を全部解くなら、週5時間で約8週を見込む

仮に1題を解く30分、精講と解説を読む30分で初回60分とすると、37題で37時間。物理の追加演習に週5時間を使えるなら37÷5で7.4週、予定には約8週が必要です。週3時間なら約13週。一方、電磁気8題なら8時間で、週5時間でも約2週の枠に収まります。

残せる時間

全37題の初回

電磁気8題の初回

週5時間

約8週

約2週

週3時間

約13週

約3週

60分は出版社の所要時間でも実測でもありません。難しい題で90分かかれば全37題は約56時間、週5時間でも約12週です。解き直しや過去問は別枠なので、最初の1題の実時間で予定を直します。残りの週数が短い人ほど、全題を終えることより過去問で見つかった分野を選ぶ方が、今日の失点に時間を向けられます。

過去問で難度差を感じ、標問を使った人もいる

2026年7月の東大受験者は、重要問題集・名問の森から東大過去問へ進むときに難度差を感じ、標問を使って立式を練習しました。

2026年度に旧帝大工学部へ進んだ人の記録(2026年6月)では、直前期に標問を原子以外1〜2周しています。2人が使った標問の版は分かりません。

旧『思考力問題精講』を譲り受けた浪人生は、見慣れない設定の問題で各大問にある程度手をつけられるようになり、安定感が増したと書いています。模試点は上がらなかったとも述べています(2026年1月)。

これは旧本への感想です。上級の新版を買う理由は点数の保証ではなく、過去問で止まった分野に別の設定の演習を足すことに置きます。

最初の1題は、過去問で止まった分野から選ぶ

今日、志望校の物理の過去問2年分を用意し、各誤答の横に分野と原因を書きます。知識・典型問題で失点するなら標問を復習。標問を解き直しても、初見の設定で方針が立たないなら、目次の該当章から上級を足します。迷ったら過去問2年分から始め、残りの週数に合う題数だけ選んでください。

上級の該当章が要ると分かった人は、2026年7月刊の表紙を目印に選べます。旺文社の税込定価は1,760円(2026年9月28日表示)。

購入先

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物理[物理基礎・物理]上級問題精講の表紙
書影:旺文社

旺文社

物理[物理基礎・物理]上級問題精講

標問を解き直しても、初見の設定で方針が立たないなら上級の該当章を足す

出版社表示価格1,760円(税込・2026年9月28日)

商品の公式情報
向く人
志望校の過去問で止まった分野があり、標問を解き直しても、初見の設定で方針が立たない人。
確認すること
表紙に「上級問題精講」とある2026年7月刊の紙版を選びます。旧「思考力問題精講」を持つ人は、手元の目次と新版の公開目次を見比べます。
書籍の仕様を見る
判型・ページ数
A5判・192ページ
収録
6章・37題
発売日
2026年7月22日

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しおりのプロフィールイラスト。深緑のカーディガンを着て本を持つ女性。

著者情報

しおり

大学受験の参考書・単語帳、学習アプリ、ノート・文房具

友人から「おすすめの単語帳ある?」と聞かれると、答えに困って「普段どこで勉強してる? カバン小さい?」と質問で返してしまいます。誰にとっても正解の一冊なんてなくて、持ち歩く重さや、赤シートを重ねたときの見やすさで選ぶものが変わるからです。そんな、少し面倒くさくて具体的な選び方を書くライターです。

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