要点
- 理由は説明できて入力だけできないなら、無料のコマ問と実行練習を続ける。理由を説明して入力できるなら、初見演習へ進む。
- 無料解説を読んでも理由を説明できないなら、あずき本を足す。シェルやPATHから必要章を読み、同じ操作を実行する。
- 迷ったらまず3課題を試す。無料練習の追加教材代は0円、あずき本は税込定価4,180円。付録VMはAppleシリコンMacに非対応。
迷ったらまず3課題を試します。理由は説明できて入力だけできないなら、約700問ある無料のコマ問と実行練習を続けます。周回が無駄だったと焦っていても、無料解説を読んでも理由を説明できないなら、あずき本の必要章を読みます。

理由は説明できて入力だけできないなら、無料の入力練習を続ける
正解の選択肢を覚えたことと、自分でコマンドを書けることは別です。 答えの位置が分かっても、オプションや引用符を自分で付けられるとは言えません。まず問題の選択肢を隠し、答えを書く練習を足します。
Ping-tのLPIC101教材には、選択問題に加えて無料のコマ問があります。コマ問はコマンドやオプションを答える練習です。公式には、WEB問題集に準拠する特定の答えを正解とすると書かれています。
実行環境では、同じ処理を別の書き方でも実現できます。コマ問で答えを再現したら、Linuxで実行し、どの指定で結果が変わったかを説明します。理由は説明できて入力だけできないなら、ここを練習すればよく、本の買い足しは後です。
Linuxの実務経験がある人には、Ping-tの解説で学び、あずき本を使わずに合格した例があります。一方、Linuxを普段使わない大学生や、選択問題を繰り返した人には、本番で理由が分からず迷ったり、コマ問を省いて後悔したりする声がありました。始める前の経験が違うので、周回数だけを真似するより、今の自分が入力と説明をできるかを先に見ます。
現行のLPIC-1はVersion5.0です。101-500と102-500の両方に合格して認定され、各試験は90分・60問で、多肢選択と穴埋めがあります(2026年10月2日確認)。この記事は、101で選択肢を使わずに答える練習と、必要な本の選び方を扱います。
無料解説を読んでも理由を説明できないなら、あずき本を足す
あずき本を買う理由は、同じコマンドを章の流れに沿って読み直せることです。第3章では、シェルと変数、PATH、コマンドの実行を読んでから、パイプや正規表現へ進みます。問題ごとの解説を読んでも、どこで結果が変わるのか分からない人には、この順番で読む価値があります。
あずき本の公式見本の104ページには、シェルが入力を受け取り、コマンドを探して実行する図があります。112〜114ページは、PATHに入っていない場所のコマンド、絶対パスでの実行、./mycommandの順に説明します。見本だけでも、コマンド名を覚えたのに起動できない理由を追えます。
たとえば、コマンドがあるのに見つからないと表示されたときです。あずき本では、保存場所とPATHの関係を読んでから、絶対パスでの実行例を見ます。入力の綴りを覚えるだけでは解決しない疑問を、この説明と手元の実行でつなげます。
コマンドの保存場所を学ぶときの差 | あずき本の公式見本112〜114ページ | スピードマスターの公式見本90〜91ページ |
|---|---|---|
読み始める位置 | シェルが外部コマンドを探す仕組みから読む | デバイスファイルの配置先を選ぶ問題4-1から読む |
コマンドの置き場所の説明 | PATH、絶対パス、 | |
自分のつまずきへの使い方 | なぜ起動できないかを、実行例から説明する | どのディレクトリに何を置くかを、設問と表で復習する |
スピードマスターにも詳しい解説があります。公式見本46〜47ページの問題2-1では、grepの4択の後に、検索結果の図と正規表現の表を載せています。短い解説しかない問題集として扱うと、選ぶ理由を間違えます。
まずPing-tの同じ分野の解説を読み、図や実行例で出力が変わる理由を追います。無料解説を読んでも理由を説明できないなら、あずき本の必要章を順に読み直します。スピードマスターを持っている人は、まずその解説と実行練習を使います。
あずき本は592ページあり、101と102の両方を含みます。全部を最初から読み切る予定は立てず、第3章の必要な節を読んで同じ操作を試します。引用符で困ったら3.1、パイプなら3.2、正規表現なら3.4です。
無料解説を読んでも理由を説明できないなら、シェルやPATHから順に読める『Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応』を足します。表紙の「LPICレベル1」と「Version5.0対応」で見分けます。税込定価は4,180円(2026年10月2日の翔泳社の表示)です。
迷ったら3課題で、入力と説明を試す
次の3課題は、買い足す前に試すための小さな練習です。引用符・正規表現・パイプという別々の動作を1つずつ選びました。3問でLPIC101全体の合否や理解度を判定するものではなく、入力練習と説明の読み直しのどちらを先にするかを見るために使います。
Linux環境のBashで次の3行を入力し、練習用ディレクトリと4行のログを作ります。練習用ディレクトリは、まだ同じ名前のものがない場所に作ります。Bash以外のシェルを使っているなら、bashを入力してから始めます。
mkdir lpic-practicecd lpic-practiceprintf '%s\n' 'INFO boot' 'ERROR disk' 'INFO previous ERROR cleared' 'ERROR net' > practice.log
先に答えと出力の予想を書き、後で解答を開きます。 1課題5分、計15分を予定に置きます。これは取り組む時間の目安で、合格者の実測時間ではありません。
課題 | 選択肢なしで入力すること | 実行後に説明すること |
|---|---|---|
| | シングルクォートとダブルクォートで出力が変わる理由 |
| practice.logからERRORで始まる行を、行番号付きで表示する | 3行目を出さない理由と、 |
| ERRORで始まる行をgrepで選び、wcで数え、count.txtへ保存する | パイプで渡る内容と、画面に数が出ない理由 |
3課題の解答例と出力
予想を書いてから読みます。
課題1の解答例です。
item=lpicecho "$item"echo '$item'
出力は、1行目がlpic、2行目が$itemです。ダブルクォート内では変数が展開され、シングルクォート内では文字がそのまま扱われます。
課題2の解答例です。
grep -n '^ERROR' practice.log2:ERROR disk4:ERROR net
^は行頭を指定します。3行目にもERRORという文字はありますが、行頭がINFOなので対象から外れます。-nは元のファイルでの行番号を付けます。
課題3の解答例です。
grep '^ERROR' practice.log | wc -l > count.txtcat count.txt
count.txtには2が入り、環境によって数字の前に空白が付きます。grepの出力2行をwcへ渡し、改行を数え、結果をファイルへ保存しています。>を外すと画面に数が出ます。^を外すと3行目も選ばれ、数は3になります。
別の正しい書き方もあります。課題3では、パイプを練習するためgrepとwcを使いますが、行数だけが目的ならgrep -c '^ERROR' practice.logでも2を表示できます。
書けなかった課題は、Ping-tの同じ分野の解説を読み、その後で答えを閉じて解き直します。無料解説を読んでも理由を説明できないなら、あずき本を足す条件に当たります。 理由は説明できて入力だけできないなら、無料のコマ問と実行練習を続けます。
会社の教材や手持ちの本で説明できるようになれば、それを続けます。この3課題に正解しても、パッケージ管理や起動、ファイルシステムなどは別に練習します。
手元にLinux環境がなければ、PCに合う方法で用意する
本を買うことと、Linuxを実行できるようにすることは別です。 あずき本の付録VMは、AppleシリコンMacに対応していません。
付録のCentOS 7とUbuntu 18.04はサポート期間が終了しています。翔泳社は、この付録VMでは第2章のパッケージ関連の演習を実行できないと案内しています(2026年10月2日)。
Windowsなら、MicrosoftのWSL導入手順でLinux環境を用意できます。対象はWindows 10バージョン2004以降かWindows 11です。管理者のPowerShellでwsl --installを実行し、再起動した後にLinuxのユーザーを作ります。
AppleシリコンMacなら、UTMの公式サイトで配布される無料版と、ARM64用のLinuxを使う方法があります。すでに動くLinux環境があれば、そのまま使います。会社のPCは、会社が認めた練習環境を使います。
環境をまだ用意できない日は、選択肢を隠してノートに答えを書き、コマ問で入力を練習します。環境が動いたら、予想した出力と実際の結果を比べます。環境の導入時間はPCの条件で変わるので、上の15分には含めません。
追加教材代は、無料解説と入力練習で足りれば0円です。あずき本だけなら4,180円、スピードマスターも同時に買えば6,930円になります(ともに税込定価、2026年10月2日、翔泳社)。送料、PC代、通信費、受験料は別です。私なら、今は必要な1冊だけを買います。
理由を説明して入力できるなら、初見演習に進む
理由を説明して入力できるなら、同じ選択問題の正解を増やす練習から、まだ答えを覚えていない問題へ進みます。手持ちの本の未使用の模擬試験や、まだ解いていない範囲を先に使います。ファイル名や検索条件を変えてコマンドを書く練習もできます。
あずき本を順に読んだ初学者にも、文字や実行ログの多さを難しく感じた声があります。本を買ったら全ページを読むと決めるより、分からなかった課題の節を読み、操作を1つ試す使い方から始めます。
試験はPearson VUEで予約して受けられます(2026年10月2日確認)。教材を選ぶ日と受験日を決める日は分け、試験範囲を一通り演習してから空席を探します。
最後に、今日書けなかった課題を1つ選びます。無料解説を読んでも理由を説明できないなら、その課題の節を読むためにあずき本を足します。『Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応』の税込定価は4,180円(2026年10月2日、翔泳社)です。
購入先
価格・在庫は購入先でご確認ください。広告リンクを含みます。
- 向く人
- 無料解説を読んでも理由を説明できないなら、引用符やコマンドの出力を第3章で読み直す。シェル、PATH、パイプ、正規表現を順に読むために使う。
- 確認すること
- 表紙のLPICレベル1とVersion5.0対応で見分ける。付録VMはAppleシリコンMacに非対応。理由は説明できて入力だけできないなら、無料のコマ問と実行練習を続ける。理由を説明して入力できるなら、初見演習に進む。
書籍の仕様を見る
- 紙の本の税込定価
- 4,180円(2026年10月2日、翔泳社)
- 判型・ページ数
- A5判・592ページ
- 対応試験
- LPICレベル1 Version5.0、101・102
- 付録VM
- AppleシリコンMacに非対応。第2章のパッケージ演習は付録の旧OSで実行不可。
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